蛇神とは、蛇を神格化したもの。
日本では赤城山の赤城大明神、「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」や、大神神社に祀られる「大物主」が有名。中国、インドでも神話の中に登場している。
ここではpop'n music 18 せんごく列伝で収録された楽曲について説明する。
概要
小高い丘の斜面に貧しい民家が寄りそうように密集する集落――ジャコツ。
荒れた土地、小さな畑、集落の脇には牛馬の死体が積み重ねられ異臭が放たれていた。
少年はそこで生まれた。
生まれながらの『不浄なる者』として――。丘を降り川を挟んだ平野部には大きな屋敷と大きな畑が並ぶ別の集落コノハナがあった。
川に橋は架けられていたが、ジャコツの者達がそれを渡る事は許されなかった。
ある時、コノハナから綺麗な格好をした親子連れが橋を渡ってやってきた。
ムラの者は皆地面に頭をこすりつけるよう平伏し、彼らの顔を見ようともしなかった。
コノハナの者はムラの長に何かを指図しているようであった。
痩せた畑で農作業をしていた少年は木陰から親に付き添う一人の少女を盗み見た。
見たこともない鮮やかな衣服をまとい、とても綺麗で艶のある黒髪の少女――。
ムラでは見られない清らな姿に少年は一瞬にして虜になり、無意識のうちに少女に近づいた。
少女の父親はその様子を見て激怒した。
『カガチの分際で何をしておる!これ以上近寄るな!娘が汚れるではないか!』
ムラに怒号が響き渡り、皆の顔から一斉に血の気が引いた。
少年の父親が急いで駆け寄り、息子を勢いよく叩きはじめた。
『お許し下せえ!こいつはオラからよく言い聞かせます!何卒お許し下せえ!』まだ幼い少年には分からなかった。
何故父親は自分を叩くのか?
何故皆はひどく恐れた顔をしているのか?
そして、なぜ少女は蔑んだ眼差しで自分を見ているのか――。それから数年後――成長した少年はムラの立場をおぼろげながらも理解するようになった。
このムラの者達は皆カガチジンと呼ばれ、不浄の者の血を引いているのだと――。
しかし、少年は差別はそれだけで起るものとは決して思わなかった。
ムラの者達は怠慢なだけだ、学問や礼儀も得ようとせず全て宿命だからと決めつける。
カガチの者は志が低く身なりさえも整えようとしない――だから蔑まれるのだ。
自分が立派な人間になれば、コノハナの人々も認めてくれるはずだ。
そう思った少年はあらゆる努力を惜しまず自分を磨く事にした。
ほんの少しでいい。ほんの少しでもあの少女に認めて欲しかった。
剣術は卓越したものとなり、ムラの連中と違い学問の素養も礼儀作法も身につけた。
一度で良いから彼女と話したい、笑顔をもらいたい。
自分が立派な人間になればきっと分かってくれる。しかし――どんなに頑張っても橋の向こう側――ヤマジジンと同じにはなれなかった――。
少女の口から開かれた最後の言葉。
『二度と近寄らないで…汚らわしいカガチの分際で…』少女の蔑んだ目はもう変わる事はないだろう
差別と貧困からなる負の連鎖はどこまでも続くだろう
いつからカガチは人としての誇りを失ってしまったのだろう
誰かが断ち切らねばならぬ――
誰かが滅せねばならぬ――
呪われた過去と未来を――
滅せねば――
楽曲情報 | |
---|---|
曲名 | 蛇神 |
アーティスト | Zektbach |
収録作品 | pop'n music(18~) beatmaniaIIDX(19) REFLEC BEAT(3) |
ジャンル表記 | オリエンタルミソロジー / ORIENTAL MYTHOLOGY |
BPM値 | 170 |
イベント「ポップン風雲録」で解禁できた楽曲。
ゼクトバッハ叙事詩では上記の通り"外伝"に位置づけられている。
ポップンにおける担当キャラはストーリーに登場する「ギジリ」。他のキャラと比べてアクションが非常になめらかであり、一時期注目されていた。
譜面ではラス殺しが酷く、初登場時から同じく18初出の「陣旗プログレッシブ」、「土偶テクノ」と並んでLv41難易度詐欺の1つであったが、3作後のSunny ParkにてLv48(旧表記で42)に昇格された。
beatmaniaIIDXではLincleにて移植。ムービーは「The Epic of Zektbach -Masinowa-」に同梱されているDVDに収録されていたもの。”外伝”であるが故か、これまでの幻想的なムービーとは違い、炎や血などの表現で全体的に赤黒くおぞましさのあるものになっている。
譜面はポップン版を継承したような構成となっているが、違いとしては途中CNが存在。しかし、配置されている場所は密度が薄い所なので☆11に慣れている人なら影響はあまりないと思われる。
そして2013年"へび"年にちなんで新年キャンペーンとしてIIDXにおいて同期のSnake StickとともにREFLEC BEAT coletteに移植された。こちらの曲ジャケットは公式グッズのクリアファイルポスターのイラストのギジリ部分がバストアップでカットされ、弐寺の曲プレー待機中に表示される曲・アーティスト名のロゴがあしらわれたものになっている。
BASIC、MIDIUMにおいては難点はさほど無いものの、HARD譜面はかなりのトリル重視譜面。中でもトリル→同時押し→トリル→同時押し…と忙しい箇所は先に収録されていた同名義曲「Wenkamui」HARD譜面を想起させる。弐寺譜面のCNよろしくLOがらみの地帯も用意されているが、こちらは弐寺と違い手を捻らせかねない配置が施されている。
pop'n music | REFLEC BEAT | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
EASY | NORMAL | HYPER | EX | BASIC | MIDIUM | HARD |
- | 30 | 43 | 48 | 3 | 7 | 10 |
beatmania IIDX | ||||||
SP | DP | |||||
BEGINNER | NORMAL | HYPER | ANOTHER | NORMAL | HYPER | ANOTHER |
- | 4 | 8 | 11 | 4 | 8 | 11 |
関連動画
関連項目
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