言葉狩りとは、
- 特定の言葉の使用を過度に禁じる風潮やそのこと。主に差別語だとする言葉の使用禁止に対して言われる。
- 「~のアニメで問題発言」などという題で投稿される、淫夢語録として使われたわけでもないのにそれらしい言葉の部分を抜き出した動画につけられるタグ。例:「なんでもするから」「つかれた~」
のこと。
概要
世の中には以前は使えていたが、現在では放送禁止用語になった言葉が存在している。それは歴史的な経緯や言葉に紐つけられてしまった悪意や差別意識のためであり、人権意識の高まりと共に使用を控えるべきとされた言葉である。
しかし、本来の意味や歴史などとは関係なしに、表面的な字面など些細な事を原因として「この言葉は使用するべきではない」という主張が出されることがある。ときには、あまりに的外れな指摘を理由とする事もある。そのようなときに使用禁止に反対する側から出されるワードが「言葉狩り」である。
古いマンガでの言葉狩り
古典的名作と言われる作品は時代を超えて再版されることがある。
しかし、その作品の中に発表当時は許されていたが現在では許されない言葉が含まれている場合、再版の際にその部分の台詞が差し替えられることがある。時代の流れとしては仕方ない事ではあるのだが、中には言葉を置き換えてしまったせいで本来持っていたメッセージが失われたり変質してしまっていると指摘されることがあり、そのようなときには「言葉狩り」というワードがよく使われる。
この事の典型的な例として何度も話題に上がるのが『ブラック・ジャック』の「木の芽」のエピソードである。オリジナル版では障害者を意味する「カタワ」という言葉が使われていたのに対して、修正版では「病人」と置き換えられている。主人公のブラック・ジャックはこの言葉を発した少年を語気を強めて叱るのであるが、修正版では「病人ではない!」とよく考えると意味が通じない台詞となってしまっている。
病人だからこそ治療のために医者のブラック・ジャックが呼ばれたのであって、そこにブラック・ジャックが激昂する理由は本来存在しない。オリジナル版でブラック・ジャックが激昂したのは自らも少年時代にカタワと差別用語で呼ばれ、傷ついていたからであるが、「子供の頃に病人と呼ばれていた」では、単なる事実の提示でしかなく、それで激昂するブラック・ジャックには違和感が出てしまう。
差し替えは仕方ないにせよ、オリジナル版の伝えたかったことをきちんと理解出来るようにしてほしいものである。
関連動画
ニコニコ動画では曖昧さ回避の2.として使われることが非常に多い。
関連項目
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