GREEとは、日本のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)である。
概要
2004年2月にサービスをスタートし、2011年9月時点の会員数は約2700万人。同4月に米OpenFeint社を完全子会社化してGREEグループの会員数を大幅に増やし、2011年12月には1億8900万人となった。
コンシューマ向けインターネットサービスの開発を業務としていた田中良和が、趣味として一人で開発したSNSサービスがGREEの始まり。2004年12月にグリー株式会社が設立され、以降本格運用されている。
GREEという名の由来は、社会心理学者スタンレー・ミルグラムによる「Six Degrees of Separations」(六次の隔たり)仮説が出典元。greed(強欲)が出典じゃなかったんです。
2004年ごろは、日本のSNS黎明期であり、日本製SNS二大巨頭として頭角を表していた「mixi vs GREE」の構図が形作られていた。
ARTIFACT ―人工事実― : ソーシャルネットワーク座談会
田口 GREEにはビジネス的な匂いや、大学的な匂いを感じます。自分がそういったものと正反対な道を歩いてきた人間なので、ちょっと馴染みにくいのかなと思いますね。mixiには、音楽とかマンガとか、サブカル的な話題に食いついてくる層が多い気がします。僕もそうですけど、ライターや編集者などの出版関係者や、音楽関係者もよく目にしますよね。
今では信じられないことだが、サブカル向け、馴れ合いを武器にしたmixiに対し、GREEといえばビジネス向け、高級感のある利用者層をアピールしたSNSだった。
全年齢向けのSNSサイトで、ケータイからの利用に注力していたが、昨今はスマートフォンにシフトし始めている。
収益は広告・月315円のGREEプレミアム・無料ゲーム内のアイテム課金やアバター用アイテムで、同業他社に比べるといずれかに偏ることなくバランスがよいと評価されていたがそれは2009~2010年あたりの話なので、現在はソーシャルゲームからの収益に偏重しているとおもわれる。
テレビCMによる宣伝を積極的におこなっている。CM開始時の男性合唱によるサウンドロゴは早稲田大学グリークラブによるもので、かつて同社のCMにも出演していた。サービス名との語呂合わせで採用しているようだが、グリークラブのグリーの綴りは「glee」である。
一応『モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)』から健全サイトとして認定される。
ちなみに他に認定された健全サイトはこちら → コミュニティサイト運用管理体制認定制度 認定サイト情報
問題点
- テレビCMでデカデカと「無料」と書かれ、音声でも「無料です」と言うほど過剰に無料を売りにして(注意書きは小文字、数秒しか流れないため全部読めない)客を集め、ゲーム内課金で後から高額請求されたという事例も多く、消費者相談センターや警察から厳しい指導と注意喚起を受けている。
しかし、大々的にテレビCMを打っている大口スポンサーなので、これらをテレビで報じられることはほとんど無い。
関連動画
関連項目
外部リンク
- 5
- 0pt