あいらいく俳句とは (アイライクハイクとは) [単語記事]

あいらいく俳句とは、骨抜きチキンによる漫画である。

『まんがタイムきららフォワード』にて2019年 3月号より2021年 7月号まで連載されていた。単行本全3巻。

概要

俳句を詠む部活「わびさび部」。そのわびさび部員達が内外で繰り広げる日常、事件、騒動を描く。
俳句をテーマにした物語だけあって、作中の人物は五七五でセリフを言うことが多い。しかしそれよりも、時には超展開、時には不条理、時には感動を織り交ぜたギャグが怒涛のごとく展開される作風が特徴。下ネタも含めてその隙の無さは本当にまんがタイムきらら系列の作品なのか？と思えるほどである（公式にすら「これは、きららなのか？」と宣伝されている）。

まんがタイムきららフォワード誌では第2句（本作では話数は「第1句」「第2句」…と数えていく）以降は雑誌の最後尾掲載が続いており^[1]、それでいて2巻乙を突破するという偉業(？)を成し遂げている。また第15句以降は各ページに小見出しが付くようになった。

登場人物

わびさび部員

冷泉あい（れいぜいあい） - わびさび部長。部活動ではいつも宗匠頭巾を被り和服を着る。10年前に俳句修行のため家を出た父を慕っている。いつも敬語で話し真面目なのだが、俳句以外のことはどこかセンスがずれている天然ボケキャラ。運動は苦手（反復横跳びは得意）。
山下おにぎり（やましたおにぎり） - いつも何か食べてばかりいる大食い。性格は優しいががさつなところがある。裏で「三浦ななこ」というグラビアアイドルをしている（母も同じグラビアアイドルだったらしい）が、他の部員には隠している。
桃田うさこ（ももたうさこ） - 可愛いものが好きな萌えキャラとしてみんなに愛されているが作中一の変態で、むっつりどころかドスケベを体現しているような思考や言動の持ち主。ベリーダンスを習っている。
立花凛花（たちばなりんか） - デスメタルと与謝蕪村を崇拝するシャウト系JK。わびさび部の俳句に魅せられて部員になった。明朗快活な性格だが純粋な一面がある。家は大金持ちだが普段の小遣いは月1万円。

その他の登場人物

冷泉巡（れいぜいめぐる） - 冷泉あいの父で、娘と同じ高校のわびさび部に所属していたらしい。10年前に俳句修行のため家を出た（実際は職に就かない自分を責める口うるさい妻から逃げた）。娘の前に姿は見せないが、娘たちの近況の把握はしている。
立花凛花の父 - どうみてもその筋の人にしか見えないが、かわいらしいぬいぐるみのコンセプトを考える仕事をしている。娘を溺愛している。普段は海外にいる。
立花紗衣（たちばなしゃい） - 立花凛花の母。極端な人見知りで、天井や物陰から娘を見守っている。容姿が貞子っぽい。
呂宇じい（ろうじい） - 立花凛花の家に仕える老執事。
焼肉屋の店長 - 「焼肉屋とてもおいしゅうございます」の店長。俳句好きだが極度の人見知り。かなりのぼったくり価格でメニューを出している。
麻倉なま（あさくらなま） - 桃田うさこや冷泉巡が好きなセクシー女優。なぜかわびさび部の高校の文化祭を訪れており、わびさび部のステージで彼女らと一緒に踊った。
一条羅夢（いちじょうらむ） - 演劇部員。いつも自分達から物を借りるだけのわびさび部に呆れツンな態度を取っていたが、だんだんデレな態度も見せるようになる。洋服店でバイトしている。
一条輝夜（いちじょうかぐや） - 一条羅夢の兄。チャラ男に見えるが根は優しい。上述の焼肉屋に勤めている。
九曽先生（くそせんせい） - 冷泉あい達を教える教師の一人。口癖もクソ。キャラクターデザイナーの副業を持つ。潔癖な一面がある。第27句でフルネームが「九曽大弁（だいべん）」であることが判明した。
肉山歩豪（にくやまふごう） - 大富豪で、普段焼肉を食べ歩く生活をしているが、彼の逆鱗に触れた店は彼に尽く潰されてきた。極端なマザコン（実母は既に故人）。