こうのとり(列車)とは (コウノトリとは) [単語記事]

こうのとりとは、JR西日本で運行されている列車名である。

概要

新車である287系投入を機に新大阪～福知山・豊岡・城崎温泉間の特急 北近畿から改称されて設定された特急列車である。

北近畿の目的地の一つである但馬地方は野生では全滅してしまったコウノトリが人工保護されている事で有名であり、コウノトリ但馬空港を初めとして施設にも使われている事から、市の鳥でもある沿線の豊岡市が改称を求めていたという経緯がある。ちなみに、1996年 3月にあさしおの廃止できのさき・たんば・まいづるが設定されて北近畿ビッグXネットワークが形成されたのに伴い、北近畿が北近畿ビッグXネットワーク風のヘッドマークになるまでは北近畿のヘッドマークにはコウノトリが描かれていた。

こうのとり設定のダイヤ改正で新大阪駅と天橋立駅を結んでいた特急文殊・タンゴエクスプローラーが廃止されたので、新大阪駅・大阪駅から福知山線を経由する特急列車はこうのとりのみになっている。また、大阪駅から天橋立駅までの定期直通特急が廃止されたので、北近畿とは異なり臨時でこうのとりが天橋立駅まで乗り入れる事がある。

尚、使用車両は287系をメインとするつもりであったが所定数の増備が2011年 3月のダイヤ改正に間に合わなかったので、運転開始後も北近畿時代と同じく183系B編成が使用されている他2011年 3月のダイヤ改正で廃止されたはんわライナー・やまとじライナー用の国鉄色 381系が287系増備完了まで暫定的に使用されていた（但し、暫定運用終了後の6月3日～9日には183系のトラブルにより381系元C603編成・元C604編成が緊急代走した）。

また、2012年 6月1日より287系投入によって捻出される日根野区のくろしお用381系が183系B編成に代わり使用された。183系や381系には北近畿風ヘッドマークが用意されており、書かれている文字が「北近畿」か「こうのとり」かの違いしか無くデザインは全く同じ物が使用されている。なお、運用に就く381系は走行線区が自然振り子に対応する為の路盤強化が行われていない線区である関係上振り子は停止されている為、こうのとりでげろしお状態にはならない。はずだったが、287系と比べ乗り心地が悪かった。検討の結果、乗り心地改善の為に381系を1000 番台化して振り子機構は路盤に影響しない3°で作動させることとした。

2015年 10月31日に元しらさぎ用の683系2000番台を改番した289系により381系 1000 番台は置き換えられた。これにより287系・289系のJR 車のみによる運用となった。
なお、287系付属編成3両のみで運転する列車が存在している。

●は全列車が停車、▲は半数以下の一部が停車。

駅名	新大阪駅	大阪駅	尼崎駅	宝塚駅	西宮名塩駅	三田駅	新三田駅	相野駅	篠山口駅	谷川駅	柏原駅	黒井駅	福知山駅	和田山駅	八鹿駅	江原駅	豊岡駅	城崎温泉駅
下りこうのとり	●	●	●	●	▲	●	▲	▲	●	▲	●	▲	●	●	●	●	●	●
下り本数	14													7				6
上りこうのとり	●	●	●	●	▲	●	▲	▲	●	▲	●	▲	●	●	●	●	●	●
上り本数	13													8				7