インスパイラル単語

インスパイラル

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インスパイラル(Inspiral)とは、2019年生まれのイギリス競走馬である。

概要

FrankelStarscopeSelkirk。フランケルマイル・中距離無敵の強さを発揮した世界最強スタースコープは8戦1勝だが1000ギニーコロネーションステークスで共に2着に入っている。セルカークはクイーンエリザベスステークスの勝ちで、種牡馬として数々の活躍を輩出した名種牡馬

インスパイラルはイギリスニューマーケットの老舗牧場チェヴァリーパークスタッドが生産・所有し、ジョン・ゴスデン調教師とその息子のタディ・ゴスデン調教師の厩舎に預けられることになった。

2歳(2021年)

6月26日ニューマーケット競馬場未勝利戦デビューして勝利を挙げる。続くスターステークス(L)も制して2連勝。

さらにメイヒルステークス(G2)ではめに先頭に立つと危なげなくそのまま押し切り3連勝を果たす。この結果を受けてブックメーカーコーラルは来年の1000ギニーステークスの1番人気とした。

イギリスの2歳マイル女王決定戦フィリーズマイル(G1)では圧倒的1番人気で出走。発が一息だったため後方からの競馬になるも、世界一の名手デットーリは慌てずに内ラチ側の群から離れて馬場の外寄りに進路をCachetと共に維持し、徐々に内に寄せながら抜群の手応えで進出を開始すると、最後は最内でProsperous Voyageに2身半差の圧勝。傷の4連勝でG1初制覇を果たした。

これら成績が評価されてカルティエ賞最優秀2歳を受賞。3歳も順満帆な走りが見られる……かに思われた。

3歳(2022年)

3歳初戦は1番人気濃厚な1000ギニーステークスを予定していた。しかし、体調が整わずこれを回避。レースの結果はフィリーズマイル3着のCachetが優勝、2着はフィリーズマイル2着のProsperous Voyageであった。

気を取り直して営はロイヤルアスコット開催のコロネーションステークス標とした。アイリッシュ1000ギニーをくことも考えられたが、調教で騎乗したデットーリの「まだ少し時間が必要」との判断で回避。コロネーションステークス直行が決まった。

そして満を持してコロネーションステークス(G1)に出走。アイリッシュ1000ギニーを5身差で勝利したHomeless Songsが回避したため、本が1番人気に推され、2番人気Cachet、3番人気プール・デッセ・デ・プーリッシュの勝ちMangoustineという構図となった。レースでは後方3番手に控え、直線で群の中に突っ込み捌きながら進出、前が狭くなる場面もあったがデットーリの巧みな手綱捌きで進路を確保し、残り1ハロンからは他とは一線を画す伸び脚で2着に4身3/4差で圧勝。3歳始動戦を敗の5連勝で飾った。

続けて出走したファルマスステークス(G1)では単勝1.14倍という圧倒的支持を受けたが、メイヒルステークスフィリーズマイルコロネーションステークス三度にわたって撃破してきたProsperous Voyage逃げを一旦交わしたものの、最後は差し返され逆に1身3/4差を付けられて敗戦を喫し、これが初となった。

フランスに遠征しての混合戦初出走となるジャック・ル・マロワ賞(G1)ではこの年の2000ギニーステークスを勝ったCoroebus、4ヶG1勝ちのあるState of Rest、前走で敗れた相手のProsperous Voyageサセックスステークスから転戦してきた日本調教バスラットレオンらが相手となった。このレースでは9頭中5番手くらいを追走、勝負どころで追い出されると一気に突き抜け、外から迫るLight Infantryにクビ差をつけて勝利G1・3勝を挙げた。

その後はクイーンエリザベス2世ステークス(G1)に1番人気で出走するも出遅れてしまい6着。まあ、仮に出遅れていなくても手応えが悪かったのでどのみち厳しかっただろう。

4歳(2023年)

初戦はロッキンステークスから始動する予定だったが回避して、ロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークス(G1)より始動。後方待機から勝負所で抜け出して先頭に立つも前に付けていた同Triple Timeに差し返されて2着となった。

その後は前年に敗れたファルマスステークスに出走する案もあったが、ロイヤルアスコット開催から短い間隔で挑んで敗れたため回避。
イギリス上半期最強マイラー決定戦であるサセックスステークス(G1)へ出走し、6連勝中のPaddingtonに次ぐ2番人気となった。レースでは5頭立ての3頭あたりを追走して、直線入口でPaddingtonに並び勝てるも、今まで経験したことのない重馬場が駄だったのか手応えを失って失速。最下位の5着に敗れた。

この負け方があんまりだったのか、営は中1週でジャック・ル・マロワ賞(G1)への出走を決断。1番ゲートから出るとすぐさま群の最後方に位置取りを取って追走。勝負所で位置取りを上げて先頭に立つと逃げていたBig Rockが差し返そうと追い縋るもこれを寄せ付けずにそのまま押し切って優勝。前走の惨敗から見事に立て直してジャック・ル・マロワ賞連覇を果たした。ちなみにこの日はFrankelデビュー戦と同じ日だったりする。
上のデットーリ騎手はこれでジャック・ル・マロワ賞4連覇という偉業を成した。

イギリスに戻り、少しの間を置いて10月7日サンチャリオットステークス(G1)に出走。8頭立てで単勝1.91倍の圧倒的人気に支持されたこのレースではインコースに進路を取って楽に抜け出し、追ってくるMqse de Sevigneらを全く寄せ付けることなく、2着に入った同に3身3/4の差をつけて勝しG1・5勝を挙げた。上のデットーリ騎手にとってはこれがニューマーケット競馬場における通算500となった。

血統表

Frankel
2008 鹿毛
Galileo
1998 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Urban Sea Miswaki
Allegretta
Kind
2001 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
Rainbow Lake Rainbow Quest
Rockfest
Starscope
2009 栗毛
FNo.3-o
Selkirk
1988 栗毛
Sharpen Up *エタン
Rocchetta
Annie Edge Nebbiolo
Friendly Court
Moon Goddess
1988 栗毛
Rainbow Quest Blushing Groom
I Will Follow
Mystic Goddess Storm Bird
Rose Goddess

クロス:Rainbow Quest 4×3(18.75%)、Northern Dancer 4×5×5(12.50%)

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最終更新:2024/03/29(金) 05:00

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