その男、<<史上最強>>。
クリムゾン・キングボルトとは、ライトノベル「アクセル・ワールド」史上、最強の名を持つデュエルアバターである。
小学生の心にジャストミートする、果てしなくカッコイイ名前を持つアバター。(何たって深紅だし、王様だし、世界最速の男だし。)
その凄まじいまでのカッコよく、力強い名前に、当時ほとんど小学生だったバーストリンカー達は畏怖し、震え上がり、
とある二つ名を献上した……
それ、すなわち……
………とまぁ、色々と期待されていたわけだが……
(≪紫の王≫が彼を超強力な電撃使いだと勘違いして狂喜乱舞して速攻勧誘したという伝説もある。)
キングボルトは、王様な雷でも、王様なジャマイカ代表でもなく、kingboltという一つの単語である。
意味するところは、建築用のでっかいボルト、つまり言い換えれば馬鹿デカいネジ。
彼の≪本質≫はクリムゾンでも、キングでもなく、≪ボルト≫なのだ。
見た目もまんま真っ赤なネジ。ネジに手足を付けたような適当感溢れるデザイン。
1ミリも強そうでなく、吹けば飛ぶような貧弱なアバターを知ったバーストリンカー達は彼をこう呼んだ……
実際、彼は赤系らしい強力な銃火器型の強化外装をもっていない。運動能力も、指先から小型のボルトを射出できる物の威力は中途半端で、射撃系能力も高いとは言いがたく、さらには顔パーツはまるでメカ沢新一のようななんともユニークな物。
ブラック・ロータスとも仲がいいが、綽名は「クリキン」と気が抜ける。
所詮名前がカッコイイだけ、名前に全ポテンシャル注ぎ込んだんジャナイノー?と言われても仕方がない。
しかし、彼は三年前という純色の王達がLv9に到達する1年前の時点で、既にレベル7(つまり王と同レベルないし-1程度)であったというかなりのハイレベルのバーストリンカーである。
しかも黒の王 ブラック・ロータスが低レベルのときから共に戦っていたという相当な古参で、年齢的にはバーストリンカー達の中でも最年長の16歳。
何故彼が過酷な加速世界を生き残れたのか? 答えは簡単だ。
本当に≪最強≫だからである。 ある厳しい条件をクリアした場合において、だが。
彼の必殺技≪メガマシーン・アウェイクニング≫は、積み上げられた金属オブジェクトをある”浪漫”に変える力をもつ。
クリキン色に染められた金属オブジェクトは寄り集まり、組み合わされ、一つの新たなオブジェクトを―――――――
正当派のマッシブな体格と、燃えさかるような深紅色の外装をもつその≪ロボット≫は、巨体に似合わぬ運動性能と
見た目通りの強固な耐久力、そしてなにより、圧倒的な遠距離攻撃力を有する。
十本の指から機関銃、両肩の装甲には三連装のミサイルが、胸には大口径のカノン砲。
単なるアバターでは持ち運ぶことすら難しい巨大な兵器群を、クリキンロボは惜しげもなく使用できる。
その遠距離攻撃力は≪不動要塞≫こと二代目≪赤の王≫、スカーレット・レインの出現までは実際に≪最強≫と賞されるもので、レベル差や機動力を考えれば、今なお最強に最も近いデュエルアバターといえる
ただし、金属オブジェクトがなければ能力が発動しないため、≪原始林≫ステージなどでは全く活躍できない。
そのためクリキンが参加する領土戦は、「いかに速く金属オブジェクトを集めるか」、また「いかにそれを妨害するか」という完全な別ゲーになってしまう。まさに戦場の常識を塗り替えてしまうのだ。
今一度言おう。「キング」は「クリムゾン」ではなく「ボルト」の方にかかる。
キングボルトとはビル建設用の大型のボルトを指す言葉である。
ソレはすなわちこういう事。
紫のレギオン≪オーロラ・オーバル≫で楽しく過ごしていたが親の離婚で、父親の故郷である沖縄は辺野古に強制連行され泣く泣くレギオンを脱退したという過去を持つ。
ブレインバーストへの未練が断ち切れなかった彼は、居候先にいた女の子、安里琉花を≪子≫とし、当時所持していたポイントのほとんどを譲渡して、一気にレベル4に上げるという賭けに出た。
その賭けは成功し、現在は琉花の友達である糸洲真魚もバーストリンカーとなり、高校1年となった現在、ささやかながら沖縄に新しいコミュニティを形成するに至る。非常な幸運の持ち主であり、努力家なのだ。
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最終更新:2024/05/23(木) 23:00
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