グレミー・トトとは、アニメ『機動戦士ガンダムZZ』の登場人物である。
ネオ・ジオンの若き軍人。年齢は17歳(後に18歳)。金髪で端正な顔立ちが特徴。自らをザビ家の血脈に連なる者と公言しており、ザビ家再興を自らの大義として掲げている。
当初はマシュマー・セロの部下だった。マシュマーが異動する時にはキャラ・スーンに従属するのを嫌がり、マシュマーに職場に残るよう哀願していた。なお初陣でルー・ルカに一目惚れしており、ジュドー・アーシタやジュネ・コクにやきもちを焼く事もあった。ジュネ・コクとはルー・ルカを巡ってど突き合ったり、一緒に酒を飲もうとして結果的にまたど突いたりしていた。
初期の彼はいかにも世間知らずのお坊ちゃんという青二才だった。実はマザコンで、ママからは「けじめはちゃんとつけろ」と言われているらしい。ちなみにリィナ・アーシタがネオ・ジオンに捕まった際にはピアノや礼儀作法を施していた。だが、血筋の影響もあってあっという間に出世していき、指揮官として巡洋艦ミンドラ(後にサンドラ)を与えられる。ハマーン・カーンからも重用されており、側近として迎賓館でのパーティーに同席している。とはいえ、この頃から何やら野心を抱えていることをにおわせていた。
ハマーンはグレミーの悪計を看破しており、グレミーを監視するためオウギュスト・ギダンを派遣していた。しかしオウギュストはコールドスリープ中のプルツーを見せられたことで、グレミー側に寝返った。指揮官となってからもルーにうつつをぬかすなど甘さを捨てきれずにいたが、トワレグ族、「青の部隊」の戦士たちに共感して、彼らに助勢したりもしている。特に青の部隊の隊長ディドー・カルトハから受けた影響は大きく、このあたりから甘さは消えていき、目的のためなら手段を選ばない冷徹さも見せるようになる。
物語の後半には自らをジオンの正当の後継者と称し、ハマーン・カーンに謀反を起こす。この内戦ではラカン・ダカランもグレミー軍に加勢していた。主力にプルツーや彼女のクローン兵士(プルシリーズ)で構成されたニュータイプ部隊を組織し、さらにラカン率いるスペース・ウルフ隊も合わせてハマーン軍に渡り合えるだけの戦力を整えることに成功する。当初ラカンはグレミーのことを若造と見くびっていたが、演説で反乱軍に加わった兵士達を鼓舞するさまに感心していた。ハマーンがコア3を拠点としていた隙を突いてアクシズを奪い、グレミー軍の拠点としていた。
ガンダムチームも介入してきたハマーン軍との全面戦争では、スペース・ウルフ隊は強化人間となったマシュマーのザクIII改やキャラ・スーンのゲーマルクによって壊滅させられ、ラカン自身が駆るドーベン・ウルフもジュドー・アーシタのΖΖガンダムによって撃墜されてしまう。アクシズ内部での最後の戦いではプルツーとクィン・マンサに乗るが、コクピットハッチの外に出たところを思い人であるルー・ルカにビームライフルで撃たれ、切ない表情を浮かべながら逝った。この直後ルー・ルカは涙を流しながら謝罪していた。
結果としてこの内乱がエゥーゴに付入る隙を与えることになり、戦力が二分したうえに疲弊してしまったネオ・ジオンの敗因となってしまった。
前述したように物語初期はマシュマー・セロと同様にギャグキャラ扱いで、一目惚れしたルーに執着し、会うたびに口説こうとする良く言えば年頃の青年らしさを見せていた。もっともルーには毎回いい様に利用され憂き目を見る羽目に陥っていた。挙句の果てには、仲間のルーを盾に使うというビーチャ・オーレグの卑劣な策略によって専用機のバウを破壊されている。
だが、マシュマーやキャラ・スーンの相次ぐ失脚があったとはいえ、つい最近まで一兵卒だったはずが、専用の軍服を着用する指揮官となる突然の出世を遂げていく。この背景は物語上は血筋やハマーンが警戒心を持っていたことが挙げられるが、後にハマーンに反乱を起こすのは本来はシャア・アズナブルだったのがアニメ放送中に『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の制作が決まったため、急きょ反乱を起こす役をグレミーが引き継ぐことになったという制作側の都合もあった。
とはいえ、後にグレミー軍の指導者になっただけあって戦略家としては長けており、エルピー・プルやプルツーらプルシリーズによるニュータイプ部隊を密かに編成し、ハマーンに反逆するための準備を整えていた。また、ラカンを自分の派閥へと勧誘する際には「地球を任せる」ことを条件にすることでネオ・ジオンの歴戦の勇士の引き抜きに成功している。
物語後半には、青臭さはすっかり消え、自らの「血の宿命」に殉じてハマーンに戦いを挑んでいた。一方、ジュドーからは自らの大義をちっぽけなエゴであると喝破されている。結局、手塩にかけて育てていたエルピー・プルは波長のあったジュドーの元に行ってしまい、切り札のプルツーも離反し、プルと同じくジュドーの向かってしまうのだった。
なお、彼のキーワードである「血筋」についてだが、実はアニメ作中で具体的なことまでは明かされていない(第32話でオウギュスト・ギダンに対してザビ家の血を引くことを暗に示している)。トミノメモによれば、グレミーは父も母も実際にはおらず、その正体はジオン公国の独裁者ギレン・ザビの精子から作られたクローンであるとされている。後の派生作品においてクィン・マンサ、量産型キュベレイを中核とする(プル・クローンによる)ニュータイプ部隊を率いてた事からも実家であるトト家はネオ・ジオン(旧ジオン公国)でも名門であるとされており、更にトト家の養子である事が判明。ギレンの落胤としての噂もこの頃(宇宙世紀0086年頃?)に出ていた。
掲示板
69 ななしのよっしん
2024/01/11(木) 11:55:12 ID: qRFHNnyQhD
>>67
多分ハマーンはミネバ以外のザビ家大嫌いだったからザビ家を蔑ろにするハマーンをクローン技術を独占してるザビ家派にとって意地でもハマーンのクローンを作りたくなかったんじゃないかな…
70 ななしのよっしん
2024/02/27(火) 17:42:42 ID: FAKhaBoo7r
トップ絵がでかい
80年代絵柄のポートレイトを描き続けているムガ氏の絵がこれほど映える単語記事も少ない
宇宙世紀のクローンは「80年代SFの夢技術のクローン」だった頃の設定と「実在のクローン技術」が混在してるのでややこしい
実在のクローンだと(プルにせよミネバにせよグレミーにせよ)本物誕生の直後に作って同じ年数育てなくちゃ辻褄があわなくなるので
71 ななしのよっしん
2025/09/13(土) 19:41:27 ID: 8TtibvbkRw
ザビ家の血を引いている説云々考えるとジークアクス世界でも禍根になりかねんが…
ZZ組がシロッコみたいに出禁になっているとかない限り
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/10(水) 15:00
最終更新:2025/12/10(水) 15:00
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