ケムール人とは、円谷プロの空想特撮TV作品「ウルトラQ」に登場した宇宙人である。以降のウルトラシリーズにもたびたび登場する。
通称は「誘拐怪人」。
全身を人工臓器や人工皮膚にすることで延命を行ってきたが、脳を残して体が老化に耐えられなくなったため、人間の若い身体を求めて地球へ飛来した。
特徴として、
といった「正体不明の存在」というイメージを強く持つ外観をしており、笑いながら夜の街を駆け抜けるなどの不気味な演出と、作品がモノクロ映像であることも相まって、ウルトラQ屈指の不気味キャラとなっている。
また、肉体は老化していても身体能力は地球人よりはるかに高く、自動車より速く走ることもできる。
誘拐怪人:ケムール人 | |
登場作品 | ウルトラQ |
サブタイトル | 第19話 「2020年の挑戦」 |
体長/全長 | 1.9~30メートル |
体重 | 40kg~15000トン |
出身地 | 2020年のケムール星 |
ウルトラQでも屈指の恐怖エピソードである第19話「2020年の挑戦」に登場する。
生体手術により500年生き続けたものの、脳以外の肉体の老化を止められなくなったことから、2020年の未来のケムール星より地球へとやってきた。
頭の触覚から「消去エネルギー源」と呼ばれるゼリー状の物体を出して操る。
消去エネルギー源に触れた人間はその場で消失し、ケムール星に転送されてしまう。これを利用して若い人間を誘拐し、肉体を自分の身体に移植しようと企んだ。
ケムール人を追う天野二等空佐に協力していた主人公「万城目淳」も、この液体によって消えてしまう。
夜になって、ヒロインの由利子と警視庁の宇田川刑事の前に姿を現したケムール人は、持ち前の身体能力でパトカーの追跡を振り切り逃走。人間が消える瞬間を撮影したネガを持つ由利子をターゲットにストーキングを開始し、電話ボックスの天井から消去エネルギー源を滴らせたり、夜の遊園地で万城目に化けて誘い出そうとするなど、由利子を恐怖におののかせた。
一連の事件が、キチガイ博士と称された神田博士の著書「2020年の挑戦」と同じであることを突き止めた一平と天野二等空佐は、神田博士の研究室を訪れる。しかし神田博士は既に(ケムール人によるものと思われる)消失を遂げていた。
※神田博士
過去に「Xチャンネル光波」という特殊な電波を使い、ケムール人と交信していた電子工学の権威。
交信を通じて消去エネルギー源、ケムール人の肉体の秘密、目的、弱点などを調べ上げ、
「2020年の挑戦」という本にまとめていた。
しかし本はおとぎ話の小説と位置付けられたうえ、親友だった宇田川刑事によって精神病院に
入院させられてしまっていた。
一方ケムール人は遊園地内で警察に追い詰められ、宇田川刑事に頭を撃たれて巨大化。観覧車を破壊し暴れまわった。
一平と天野二等空佐は、神田博士が開発していた対ケムール人用アイテムでXチャンネル光波を発生させる装置「Kミニオード」の試作品を研究室内で発見。2人は「Kミニオード」を東京タワーに設置し、近づいてきたケムール人にXチャンネル光波を浴びせて倒すことに成功する。
ケムール人は触覚からの「消去エネルギー源」を自ら浴びる形となって消滅し、同時に誘拐された人間達が戻ってきたのだった。
しかし、ケムール人が溶けた跡には、まだ消去エネルギー源が残っていた。宇田川刑事が、不用意に水溜りに触れてしまい消滅したところで物語は終わる。
誘拐怪人:ケムール人 | |
登場作品 | ウルトラマン |
サブタイトル | 第33話 「禁じられた言葉」 |
体長/全長 | 55メートル |
体重 | 16000トン |
第33話「禁じられた言葉」に登場する。
といってもメフィラス星人の部下としてバルタン星人やザラブ星人とともに登場した。
※この時のケムール人はそのまま何もせずに消えた為、メフィラス星人による立体映像の可能性が指摘されている。
なおケムール人は科学特捜隊と戦った事はないのだが、作中でムラマツキャップは以前に倒したことがあると発している。これは、
などと言われている。
またこの回で登場するケムール人は、身体をキュラソ星人のものにとりかえた設定になっている。これは後にケムール人の着ぐるみが「ウルトラセブン」のキュラソ星人に流用された事によるものである。
誘拐怪人:ケムール人 | |
登場作品 | ウルトラマンギンガ |
サブタイトル | 第2話 「夏の夜の夢」 第3話 「双頭の火炎獣」 第5話 「夢を憎むもの」 |
体長/全長 | 14cm~30メートル |
体重 | 150g~15000トン |
第2話「夏の夜の夢」で初登場。
追跡魔(演:黒石高大)がダークライブし、夜の校舎で美鈴を追いかけ回した。助けに駆けつけたヒカルを痛めつけたが、美鈴にモップで股間を攻撃され悶絶、巨大化して2人を襲った。
身軽な動きや放屁でヒカルがウルトライブしたサンダーダランビアを翻弄し、更に消去エネルギー源で消し去ろうとするが、ヒカルがギンガにウルトライブしたため失敗。
ギンガに宇宙に放り投げられて今度は自分が追いかけられた挙句、ギンガファイヤーボールで倒された。
スパークドールズに戻ったケムール人はその後ヒカルが使用している。
第3話では火事の消火に当たったが、火に消去エネルギー源をかけたら火勢が増してしまった。巨大化してキングパンドンと戦うも、火炎攻撃に苦戦。
第5話では消去エネルギー源を自分に浴びせてジャンキラーのコクピット内に転送するという離れ技を見せている。
誘拐怪人:ケムール人 | |
登場作品 | ウルトラマンX |
サブタイトル | 第9話 「われら星雲!」 |
体長/全長 | 1.9~30メートル |
体重 | 40kg~15000トン |
ババルウ星人率いる悪の宇宙人組織「暗黒星団」の一員であり、シェアハウスで静かに暮らしていたバルキー星人ハルキを慕って転がり込んできたサメクジラのジョリーを手に入れるため、彼らにラクビーで挑む。高速移動を駆使して前半は星雲チームを圧倒するものの、イサムの奮起により後半押し切られ敗北。巨大化し、力ずくでの奪還を試みるが、エックスのゴモラ振動波で一味ともども地球から追い出された。
ちなみに第9話は、Aを除く昭和1期、2期ウルトラシリーズから宇宙人が登場。ゼットン星人とケムール人が同じエピソードに出演する唯一の機会となっている。
2020年放送のウルトラマンZ第18話に登場。サブタイトルはズバリ「2020年の再挑戦」。ストーリーや設定、ホラーテイストな演出など、ウルトラQ原点の内容をリスペクトしている。
やはり人間の肉体を求めて地球に来訪、遊園地付近で人間を消失させる実験を行っていた。作戦の邪魔になるのでついでにパゴスも消した。そして例の「人間を焼失させる液体」を遊園地のゴンドラに積み込み、上空で爆発させて大気中にばらまくことで、多くの人間をさらおうと企んでいた。
54年前に人間をさらったケムール人たちは、人間の肉体を利用して延命措置を行った。だが、このケムール人だけ手術に失敗し、人間=カオリと融合してしまう(ウルトラマンZとハルキと同じような状態だとこのケムール人は語った)。
これを活かして人間の姿で作戦を実行していたが、地球に到着するとカオリの意識が復活し、作戦の邪魔をするようになってしまう。
パゴスが消えたことを不審に思ったストレイジに嗅ぎつけられ、ついに作戦を自供。ウルトラマンZに戦いを挑むが―。
なお、ストレイジのデータベースには54年前のケムール人来訪の際では当時の警察と民間人が立ち向かったと記録されている。ウルトラマンZの世界はウルトラQと同一の世界かもしれないし、はたまた似た事件のあったマルチバースなのかもしれない。
▼だれかーKミニオードもってきてー
▼本番はスタッフロールが終わってからだ
▼令和の活躍
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64 ななしのよっしん
2023/04/30(日) 13:31:39 ID: /18ssUsKat
エア本関連タグから来たんだが、当時のケムール人(通報厨)について知ってる人はいませんか
いたら教えてほしい
65 ななしのよっしん
2023/10/08(日) 14:35:43 ID: zAx8dliodm
どこかで見たんだがケムール人とゼットン星人って他人の空似である一方でどっちも肉体が滅びかけた種族という意味では共通しているらしいね
66 ななしのよっしん
2023/11/16(木) 17:52:05 ID: 3P9qsaFMvQ
>>41->>43
実際、ケムール星は未来の地球であるとしている資料もあるからね
映像作品中でも、新列伝のギンガ前半総集編でバルキー星人(SD)がこの説を紹介している
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最終更新:2024/11/15(金) 00:00
最終更新:2024/11/15(金) 00:00
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