シルクちゃんとは、シルクちゃんである。
『キラッとプリ☆チャン』33話にて初登場した、キュートフェスティバルの際に世界的マスコット「コットンちゃん」のお友達として青葉りんかの考えた、グレーでぎょろっとした目に彫りの深いいかつい顔つきの頭部から手足が生えただけのマスコット。もともと青葉りんかにはセンスが独特という基本設定があったような感じだったが、それを掘り下げる形でこのキャラクターが登場してしまい、以後シルクちゃんはキラッCHUと並び立つようにある種オチとしてキラッとプリ☆チャン世界に根付いた。
この結果、青葉りんかは2年目の公式キャラクター紹介に至っては、「「かわいい」ものに対する感覚が少し他人とズレている」とまで言及されてしまい、青葉りんか=謎センスの持ち主、という設定は彼女の基本的な人物造形と不可分のものとなってしまうこととなった。
しかし、初期の回からわかる通りそもそもそういう設定があったと思われるのであって、たまたま掘り下げられた形のシルクちゃんの登場というのは、実際のところ卵が先か鶏が先かという結構微妙な問題だったりする。
ところで、結構出てくる割に桃山みらい、萌黄えも、青葉りんかがそれぞれアテレコした際、ことごとく方向性が違うほど、今一つふわふわした存在のままのシルクちゃん。今でこそ条件反射で即座に「かわいい」判定をしている金森まりあすら、初対面時には「かわいい」判定するまで若干の間があったほどの存在だが、青葉りんかがどう思っているというと、「頭が大きいほどかわいく見える」という生物学的研究データに基づいてデザインした結果として我ながら完璧と自負までしている。
この点に関しては、プリチケパック2の裏面のパターンの一つである「プリ☆チャン大百科」では「イチオシキャラクター」とまで断定するほど魅力的にとらえている。
というか、公式ファンブックのJEWEL3ではシルクちゃんの創作経緯を説明した後「そんな理屈がかすんじゃうくらいのかわいさにきゅん♥」とまで言い切ってしまっている。
しかし、そんな青葉りんかですら、58話で「夢色エナジー」の歌詞案のメモ書きの中に、「シルクちゃんは世界を救う!」と強く出たものの、二重線で取り消して「無理か…」とセルフツッコミを入れている記載があり、その限界性を自覚してなくはない。
この点に関しては、公式ファンブックのJEWEL2によると、シルクちゃんはかわいいのかという質問に対し、何者なのかを青葉りんかに尋ねに行った結果「シルクちゃんは、シルクちゃんです!」とのみ返された、ととある情報筋からの証言として言及されている。
ちなみに、シルクちゃんとそれをことあるごとに推す青葉りんかに関しては、周囲からは生暖かい目で見られており、最初にシルクちゃんの着ぐるみを着せられたような萌黄えもが54話で羊毛フェルトで自発的にシルクちゃんを作ったのが、青葉りんか以外からのシルクちゃんの最大限の好意的ととらえられる行動である。
桃山みらいに至っては、シルクちゃんを一目見ると青葉りんかのセンスに疑問を持った後に即座に緑川さらのかわいいものに弱いことへの対策に用いることができるという発想に達し、かわいいものを見た時は頭の中でシルクちゃんを思い出すよう緑川さらに助言している。
さらに、95話には作中で明言されたわけではないものの、シルクちゃん推しを青葉りんかの弱点として克服させようとしている、と捉えられなくもない場面もありはした。
加えて、作品内ではだいぶメタ寄りのキャラクターであるだいあであるが、だよんなだいあになった後にシルクちゃんとそれで妄想にふける青葉りんかのことを「割とエグめなもの」と形容していたものの、それ以前の92話ではシルクちゃんを自分たちより高次元のシルクちゃん世界にいる上位存在として認識している(なお、この描写のせいで、シルクちゃんを例の板と絡めるネタまで現れるようになってしまった)。福田ァ!
131話にてついに蚕蛾を思わせる姿で擬人化されてしまった。CV:厚木那奈美。
なお、この姿のシルクちゃんが一体何なのかは特に明らかになっておらず、劇中において青葉りんかが最後に同一人物だと気づいている、以外の情報は何もない。というわけで、アイドルマスコットなのか、付喪神的な何かなのかもわからない擬人化シルクちゃんが、今後どのような活躍をするかは神のみぞ知る。福田ァ!
また、青葉りんかの中の人・厚木那奈美もシルクちゃんを相当気に入っている言動を繰り返している。彼女が初めてシルクちゃんに言及してしまったのは、2019年5月7日の『Run Girls, Run!のオールナイトニッポンi』第85回であり、もうすでにグッズ化すら懇願している(なお、2019年4月21日の『Run Girls, Run!のオールナイトニッポンi スペシャルCD vol.1 リリース記念 公開収録 & お見送り会』などそれ以前にすでに「シルクちゃん」という単語を発言していたりはする)。
2019年9月3日のプリ☆チャンラジオ第2回のMiracle☆Kiratts回では、オープニングトークで青葉りんかは最近キャラが濃くなってきたという話題になった際に、急に出てきたシルクちゃん推しを3人で困惑したような反応で受け止めている感のある会話の流れでオチた雰囲気になりつつも、1通目のお便りでアニメでの最近のシルクちゃん推しを聞かれた際に答えた通り、それ以前からたびたびシルクちゃんを模した料理を作ったことをブログで報告したり、イベントで事あるごとにシルクちゃんの話をするように、既に厚木那奈美がなってしまった後であったのだ。
なお、このラジオによるとシルクちゃんを推すようになった経緯は、なぜか急にシルクちゃんが推されだしたので、せっかく最近シルクちゃんが頑張ってるので応援するようになったとのこと。
以後、キラッとプリ☆チャンのライブやイベントでも彼女はとにかくシルクちゃんについて触れるようになり、3年目の発表の際には決め台詞の無い分シルクちゃん推しを頑張っていく的な話題もし、ライブパートではないキャストトークパートでも他の声優にシルクちゃんについて話題を振ったりするようになった。
というか、もはやキラッとプリ☆チャンと何の関わりのないRun Girls, Run!のイベントでもシルクちゃんへの愛を語る域に達しつつあり、Run Girls, Run!のイベント中にシルクちゃんのぬいぐるみに気を取られてコケたこともあったりする。福田ァ!
なお、シルクちゃんであるが、2019年9月28日にPrism Stone限定でキラッCHUとのリバーシブルぬいぐるみとして販売開始した(このぬいぐるみが先行販売された「プリパラ&キラッとプリ☆チャンAUTUMN LIVE TOUR 2019 ~キラッと!アイドルはじめる時間だよ!~」でも、物販紹介コーナーのオチと化していたような…)。ちなみに、先行販売の際は、某脚本家の危惧していた通り、このシルクちゃんのぬいぐるみは完売してしまった。福田ァ!
さらに2020年7月18日の「Hello! プリ☆チャンワールド」では、シルクちゃんだるまが販売され、昼の部の物販コーナーによると青葉りんかが赤城財閥に量産を懇願したらしき描写がある(利益云々で断られていたが)。
加えて夜の部ではキラッCHUリストバンドに苦しみかけていた緑川さらに追い打ちをかけるように赤城あんながメルパンぱんぬいぐるみを持ってきた直前の展開を受け、キラッCHUリストバンドとメルパンのぬいぐるみで張り合う萌黄えもと赤城あんなによってシルクちゃんだるまが流れ弾を受けて、萌黄えももその発売に困惑してるようであった。
ついには、エンディングで厚木那奈美と久保田未夢がこっそりシルクちゃんだるまを衣装に着けて挨拶から「ダイヤモンドスマイル」まで超えてみせる山してしまった。こうした結果、グッズが購入できた通販サイトであるHMVのサイト全体でも6位の商品に入った程度には注目のグッズとなってしまったようだ。福田ァ!
なお、3Dモデルが存在しなかったものの、筐体にも3年目のプリ☆チャンファンタジーにてついに初登場。今のところゲーム本編そのものにはまだ全くかかわってこない存在だが、2Dアニメーションとともに実装されたことで、プリティーシリーズ史上稀な動く平面キャラが筐体に登場することとなってしまった。福田ァ!
加えて、10周年記念の施策のうち、青葉りんかとプリティーリズム・レインボーライブのコラボカフェではピコックのコスプレをしたシルクちゃんがペアともに混ざることとなった。福田ァ!
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最終更新:2025/12/16(火) 09:00
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