ジョアン・アラゴネスとは、漫画・ゲーム『キャプテン翼』に登場するキャラクターである。
当初はロベルトの手紙の中に名前が書かれていたのみで、容姿、人物像など一切が不明なキャラクターだった。
オリンピックのブラジル代表監督として登場。「ジョアン・アラゴネス」のフルネームが明らかになった。ロベルト本郷をチームのコーチとして招聘し、師弟でチームを率いて金メダルを目指す。
ブラジルチームの強さは主に選手達の活躍によるものであり、後述のテクモ版ジョアン監督のような際立った育成能力は見られない。チームの主力選手であるリバウール、ナトゥレーザ、カルロス・サンターナ、サリナスらは、こちらのジョアン監督が育てた選手では無い。
最終作『キャプテン翼5』に登場。前述の通り、この時期はまだ名前以外の全てが不明の人物であったため、ほぼテクモ版のオリジナルキャラクターのようになっている。姓の設定も無かったので、主に「ジョアン監督」と呼ばれる。
ロベルトが負傷した試合について具体的に描かれ、そこでロベルトの焦りを感じていながら無理なプレーを行う事を事前に止められず、ロベルトが試合中の事故で引退を余儀なくされてしまった事の責任を感じて一時サッカー界を去る。
ストレスのために酒に溺れ、後年、この時期の事を「わしはサッカーから逃げたよ」と振り返っている。
後にロベルトは監督としてサッカー界に帰還する。それを見たジョアンは、ロベルトに劣らぬ芸術的なまでに完成された選手たちを育て上げ、世界最強のサッカーチームを造り上げる事を目標として立ち上がった。それがロベルトへの罪滅ぼしになると信じて……。
世界各地を回ってシニョーリ、クスタ、サビチェビッチなど様々な選手たちを育て上げていく途中、ロベルトが日本代表監督に就任したため空席になったサンパウロFCの監督に返り咲く。
そこで昨年からサンパウロに在籍していたものの、経験値引き継ぎバグでレベルダウンさせられてゲーム途中から戦力外と化していた自分の才能を発揮しきれていなかった新田瞬を指導し、ブラジルのプロリーグでハットトリックを連発するほどの選手に育て上げる。目立たないが新田の新必殺技ファルコンダイブは翼のサイクロンに匹敵する性能である。
他にもシリーズ常連だが活躍の機会に恵まれなかったジウをなかなかの戦力に仕上げ(必殺シュートこそ無いものの、基礎能力は新田に匹敵する)、引退間近のベテラン選手オリベイラを獲得してチームの主軸に据え、ブラジル代表キャプテンが務まるほどに再生している。(『キャプテン翼4』でチームを支えたベテラン、ネルソン・ベベットはついに引退したようだ。オリベイラはその穴を埋める役割だった可能性が高い)
新田の成長ぶりと増長ぶりを目の当たりにして驚く三杉に、「新田は指導者に恵まれていなかった」という意味の言葉を伝え、暗にロベルトの指導を否定する。
ジョアンの指導は芸術的な個人技で全てを抜き去り、エースが一人だけで試合に勝利するという方針だった。そのため彼の弟子であるシニョーリは個人プレーに頼り、芸術的ドリブル連発でガッツ切れを起こし翼に敗北。後にカルロスのプレーを見て、チームプレーの大切さを学ぶ事になる。
アラブの石油王(詳細は不明)をスポンサーに付け、自身の弟子たちを集めた世界最強のクラブチーム「カンピオーネ」を結成し、その監督としてワールドトーナメントに出場。全日本を率いるロベルトに挑戦状を送りつける。
カンピオーネは当時世界最強のクラブチームであったACミランを10-0で破るなど圧倒的な強さで決勝に勝ち進み、全日本と対決。そこでこれまで温存していた世界最強のサッカー選手アルシオンを投入。
しかし、そのアルシオンを始め、カンピオーネの選手達が全日本との戦いでチームプレーの大切さに目覚めてしまい、ハーフタイムでジョアンの指示に反抗。ジョアンも渋々ながら選手達に試合を任せ、以降のカンピオーネは選手全員が総力を挙げての超高速芸術的パスワーク「ラ・オルケスタ」を武器に全日本に襲いかかる。試合後半から即興で編み出した連携は、解説者から「フィールドのオーケストラ」と絶賛される鮮やかさを披露した。
最終的に試合に敗れるものの、指示に逆らった選手達を責める事は無く、自身の敗北を潔く認める。そしてロベルトや全日本を讃え、己の本心をロベルトに吐露した。ロベルトが負傷した事件への自責と逃避、選手を芸術的に育て上げる事での贖罪。しかし、それは間違っていたとジョアンは語った。
「わしは優秀な選手を育てる事はできたが、優秀なチームは育てられなかったよ……」
憑き物が落ちたように語るジョアンの目には、彼が育てた優秀な選手達が、選手達自身によって優秀なチームへと生まれ変わった、新たなカンピオーネが全日本との再戦を誓う明日への姿が映し出されていた。
ストーリーでは以上のようにチームワークの大切さに敗れるという役どころだが、実はゲーム上ではパスを出すようになった方がオフサイドでボールを奪えるため、ジョアン監督の個人技至上主義の方が手強かったりする。
世界を渡り歩いて様々な選手たちを育成しており、その旅程を真面目に考察したり、サンパウロの監督就任から新田を鍛え直す期間を推測すると、どうも1選手あたり半月~1ヶ月で激変させているらしいという結論が出る。しかし、ドーピングとか怪しい技術とかに手を出したわけでは無く、本当にただの指導方法の良さであるらしい。キャプテン翼の選手たちの超人ぶりは有名だが、ジョアン監督の指導技術もまた超人的である。
ピエールはジョアン監督のスカウトを受けたような描写があり、カンピオーネに入団した可能性がある。ワールドトーナメントではフランス代表として出てくるが、シニョーリと同じアクセルスピンシュートをナポレオンとの連携技「アクセルキャノンシュート」として用いて来る。
彼は翼に対してのみ奇妙な敵愾心を抱いており、試合前にアルシオンに「日本を倒して来い」では無く「翼を倒して来い」と命じたり、翼に負けたルーベンやシニョーリはカンピオーネへの入団は認めず、翼がいない日本に負けたクスタは入団させている。
最高の芸術作品として育て上げたアルシオンを決勝まで温存した事について、「デビューと共に世界のトップに立つ、これは伝説になるじゃろうよ」と構想を語っているが、これは「キャプテン翼2」で決勝戦後半で姿を現したコインブラを彷彿とさせる。前歴不明の世界最強選手という点でアルシオンとコインブラは共通しているが、二人の間に関連があるのかは描かれていない。
「これは(コインブラが果たせなかった)伝説になるじゃろうよ」とも解釈できるのだが……?
『Rise of New Champions』の物語の元凶であるジョージ・カージナルは、髪型とヒゲを変えればジョアン監督そっくりである。「最強のサッカーチームを作る」という執念が世界を超えて復活したのだろうか……。そしてやっぱり最強選手ライアン・オルティスを秘密兵器として温存する。これは偶然の一致か、ネタ元にしたのか、それともRONC世界に転生したジョアン監督なのだろうか……。
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最終更新:2025/03/17(月) 15:00
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