ネイティヴトレイルとは (ネイティヴトレイルとは) [単語記事]

ネイティヴトレイル(Native Trail)とは、2019年生まれのイギリスの競走馬である。

概要

父 Oasis Dream、母 Nee dle leaf、母の父 Observatory。父はイギリスのスプリントG1を3勝し、種牡馬としてMuhaar arなど短距離を中心に活躍馬を輩出している。母の父は当時5連勝中だったGiant's Causewayを退けてG1制覇している。

同馬はタタソールズ・クレイヴン・ブリーズアップセールで21万ギニーでゴドルフィンが落札。チャーリー・アップルビー厩舎に所属することとなった。

6月11日のサンダウン競馬場の未勝利戦でデビューして4馬身差で初勝利を挙げる。続くスーパーレイティブステークス(G2)は発馬で後手を踏むも、直線で先頭に立つと後続馬の追撃を振り切って勝利を果たす。

G1初挑戦となるヴィンセントオブライエンステークス(G1)では4番手を追走し、残り1ハロンで先頭に立つとあっという間に後続を突き放し、3馬身半差の圧勝でG1初制覇を飾った。

イギリスの2歳大一番デューハーストステークス(G1)では圧倒的1番人気に支持。中団からパワフルに加速して逃げ馬を捉えると最後の1ハロンは余力を持って抜け出して2馬身差の完勝。無傷の4連勝で二度目のG1制覇を果たした。

2000ギニーステークスを目標とするも7ハロンまでしか経験がなく、マイルを経験させるために前哨戦のクレイヴンステークス(G3)に出走。危なげなく勝利して無傷で5連勝を達成した。

本番の2000ギニーステークスでは2.3倍の1番人気に支持。レースでは残り3ハロン付近から進出を開始して先頭をうかがうも3番人気の僚馬 Coroebusを捉え切れず2着と初めての敗北を喫することとなった。

気を取り直してアイリッシュ 2000ギニー(G1)へ出走。使い分けでCoroebusがセントジェームズパレスステークスに回ったことや目ぼしい馬がいなかったこともあり1.4倍の圧倒的人気に推される。道中は4、5番手で競馬を進めると残り1ハロンで先頭に立って後続を突き放して完勝で、前走の屈辱を晴らした。アップルビー師は今年の2000ギニーステークスをCoroebusで、プールデッセデプーランをModern Gamesで勝利しており、そしてアイリッシュ 2000ギニーを勝利したことで全て異なる馬で英仏愛 2000ギニーを同一年で制した初の調教師となった。

続いて距離を伸ばしてエクリプスステークス(G1)に出走。期待の上り馬Bay Bridge・仏ダービー馬 Vadeniに次ぐ3番人気に支持された。4番手に構えて直線で伸びるもVadeni・Mishriffに差されて3着に敗れた。

その後はマイルに戻してジャックルマロワ賞に参戦予定だったが、Coroebusがサセックスステークスを回避して回ってきたため、使い分けで玉突き回避。インターナショナルステークスに回る羽目となった。

インターナショナルステークス(G1)では欧州マイル王Baaeed・昨年の覇者 Mishriffに次ぐ3番人気に推されるも、本質的に距離が長かったのかBaaeedの圧勝劇から離れた5着に敗れた。

4歳時は5月5日のbet 365 マイル(G2)から始動したが、前走ジョエルステークス(G2)で重賞初勝利を挙げたばかりの上がり馬 Muta saab eqに3馬身差で逃げ切られて2着に終わった。続けてロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークス(G1)に出走したが8着に敗れ、このレースを最後に引退が発表された。通算11戦6勝(G1・3勝)。