モノリスとは (モノリスとは) [単語記事]

モノリス(monolith)とは、ギリシア語 μ ο ν λ ι θ ο（monolithos）、ラテン語monolithusに由来する

地質学上の天然自然物モノリス　－　アウグストゥス山、ストーンマウンテン、エアリーズロック、パインマウンテン、エルキャピタン、等の巨大な地質的等質性の高い山、若しくは巨大岩石
自然石で構築した人工物のモノリス　－　ストーンヘンジ、オリベスク等の巨石遺構。若しくは立石、石碑、一枚岩。記念碑
SF 小説/映画『2001年宇宙の旅』シリーズに登場する謎の黒い一枚岩状直方体
兄弟P（ulysses氏）のVOCALOID 初音ミク楽曲→モノリス（初音ミク）
「日本 SF大会」の会場に設置されたモノリスのモニュメント→モノリス大明神
音楽ゲーム「ノスタルジア」に収録されたTOMOSUKEの楽曲→MONOLITH(BEMANI)
Team D-13から発売されたインディーズゲーム→Monolith(STG)

である。主に3と3の関連する事物に付いて記述する。

概要

SF 作家アーサー・C・クラークと映画監督スタンリー・キューブリックが生み出したSF 小説/映画『2001年宇宙の旅』シリーズの重要な物語の鍵であるモノリス。長辺9、短辺4、厚み1^[1]の整数(自然数)順に自乗の比率、1²＝1、2²＝4、3²＝9の形状をしている漆黒の直方体である。

『2001年宇宙の旅』のモノリスから派生したモノリスには以下の様なものがある。

namcoのゲーム『ゼビウス』に登場する謎の物体『バキュラ』
日本 IBM 大和事業所試作小型 VHSテープカートリッジサイズ PC『モノリス』^[2]
サンライズのアニメ『銀河漂流バイファム』に登場する『リフレイドストーン』
サンライズのテレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』クエント編に類似の黒い石版が登場
バンダイのRPG ファミリーコンピューターゲーム『ファミコンジャンプ　英雄列伝』にはモノリスが登場
第40回SF大会のレプリカの展示物が大会参加者に御神体と崇められ『モノリス大明神』と呼ばれた^[3]
SF『サイレントメビウス』のAI（人工知能）『ルーイ』の外見は黒い石版で、渾名は『モノリス』
ガイナックスのアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のゼーレメンバーの黒い石版状"SOUND ONLY"姿
漫画家小島あきらのデフォルメ自画像
東映の特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』に登場する『統制者』
テクモのゲーム『モンスターファーム』シリーズに登場するモンスター『モノリス種』
ゲーム開発会社『モノリスソフト』
ソフトウェアベンダー株式会社モノリス（MONOLITH Co.,LTD.)の公式サイト^[4]に掲載されている自社ロゴに付属する黒い石版画像
SNKのゲーム『メタルスラッグ3』にモノリス状（正確には銀河漂流バイファムのリフレイドストーン類似形状）の文字の描かれた黒い石版が登場する。更に3DCG化されたPS2版『メタルスラッグ』ではプレイアブルキャラクターの使えるシークレットウェポンの一つとして『モノリス』が登場する。
namcoのゲーム『ゼビウス』バキュラと『アイドルマスター』のキャラクター如月千早をモティーフにした「ちはバキュラ」がファンアートとして二次創作された。
『S.T.A.L.K.E.R. Shadow of Chernobyl』では、チェルノブイリ原発内にある「なんでも願いを叶えてくれる石棺」としてゲーム内で登場する。『モノリス兵』というモノリスを信仰する狂信者も登場する。「なんでも願いを叶える石棺」と言われているがその真実は････
東映の特撮テレビドラマ『仮面ライダーゴースト』に登場する謎の石板。眼魔と大きな関わりがあるとされているが、詳しくは不明。

Sonyの家庭用据え置きゲーム機、PlayStation2の筐体デザインもモノリスの「黒い石盤」イメージを反映・踏襲している。

2000年に発売されたPlayStation®2のデザインのキーワードは“宇宙、地球、生命”。黒い石盤と、PS2のロゴ、スタンドの青いグラデーションのデザインからは、無限の生命感がイメージされ、ここからDVDや新しいゲームといった多彩なコンテンツが生まれていくことをメッセージとして埋めこみました。

出典：Sony　デザイナー後藤禎祐インタビュー記事
Interviews with PLAYSTATION®3 Designers
Teiyu Goto xPLAYSTATION®3 Hardware

尚、理工学で使われるモノリシック(monolithic)（モノリシック回路(monolithic circuit)、モノリシックカーネル(monolithic kernel)、モノリシック結晶(monolithic crystal)等々）は単一の、均質性が高いと言う意味で使われ、直接にはモノリスとの関係性はない。モノリシックカルチャー(monolithic cult ure)＝単一文化と言う言い回しもある。