安西先生…!!……………バスケがしたいです…… 単語

アンザイセンセイバスケガシタイデス

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安西先生…!!……………バスケがしたいです……」とは、漫画SLAM DUNK』に登場するセリフである。ジャンプコミックス8巻に収録されている№71「BASKET BALL」内で、主人物の一人である三井寿により発せられる[1]。『SLAM DUNK』を代表する名言として高い知名度を誇る。ニコニコ動画タグとしては「バスケがしたいです・・・」が使用頻度が高い。

セリフが発せられるまで

かつてリンチにかけた宮城リョータ退院の報を聞きつけた三井寿は、不良仲間を引き連れて湘北高校バスケ部を襲撃。

しかし、土足で体育館に殴り込みをかけ、公式戦出場停止と廃部をチラつかせ、帰ってくれと懇願する抵抗宮城を暴行するも、モップを折ろうとしたところ、堪袋の緒が切れた桜木花道流川楓抵抗に遭い、自身は正義の味方として乗り込んで来た桜木軍団水戸ボコられ、強すぎるによりの手の鉄男までKOされ全にプランが破綻。

「もうバスケ部にはかかわらないと言え」と水戸から迫られるも、頑としてそれを拒否する三井に対し、バスケ部副キャプテン木暮公延が「もういいだろ…」「大人になれよ…三井…!!」と語り掛ける。

諭すような口調と、木暮三井が知り合いだったことに一然とする一同。

そこに、物理の課外授業を終えたキャプテン赤木剛憲が入って来る。

赤木三井ビンタを見舞うなか、木暮により、三井は実はバスケ部であることと中学時代に神奈川県大会を優勝し大会MVPを獲得する名プレイヤーであったこと、県大会決勝で安西先生にかけられた言葉が忘れられず様々な強校からのスカウトを蹴って彼が監督を務める湘北入学したこと、入部の際、全制覇を掲げたこと。そして、部内での練習試合中に怪を負い、治する前に病院を抜け出して練習に参加し怪を悪化させ、インターハイ予選で赤木が活躍する姿をの当りにして挫折し、それ以降、バスケ部に顔を出すことはなかったことが語られる。

宮城にしつこく絡んだのも、彼の生意気な態度がに付いたからではなく、自分が失ったものを持っていた彼に嫉妬したためであった。

もしかしてと思い「三っちゃん本当は… バスケ部に戻りたいんじゃ…」と言ってきた不良仲間堀田徳男に腹パンを喰らわすなど、この期に及んで懲りず暴れる三井に、木暮は「何が日本一だ!!」「何が湘北を強くしてやるだ!!」とかつて彼が言った言葉を引用し、「お前は根性なしだ……三井……ただの根性なしじゃねーか……」、「根性なのくせに何が全国制覇だ…」、「夢見させるようなことをうな!!」と一喝。

なおも抵抗を続ける三井だったが、宮城に「いちばん過去にこだわってんのはアンタだろ…」と看破され絶句。

そして体育館に、安西先生が入って来た。

かつての恩師を前にし、楽しくバスケをしていたころの思い出フラッシュバックした三井は、

安西先生…」「安西先生…!!」「……………」「バスケがしたいです……」

と泣き崩れながら吐露。

こうして三井は、その罪を水戸堀田らが肩代わりしたことで、を切り、インプラントを入れると共に意地もプライドも捨ててバスケ部に戻った。

SLAM DUNK最大の謎?

三井は、いわば自業自得で怪を悪化させその結果ヤンキーとなった。

今回の襲撃は、嫉妬からリンチにかけた宮城に反撃を喰らって怪を負い、その報復としてバスケ部が使う体育館を襲撃し、騒ぎを大きくしてバスケ部自体の廃部論むという、卑劣極まりないもの。

バスケットボール煙草を押し付けてを吐き、自分に突っ込んでくる桜木を身を挺して止めたヤスに対し「見かけによらず勇気あるけどバカだな」という罵倒とともに殴りつけ、アヤちゃんに卑しい線を送るなど、人間のクズそのものである。

そんな三井の罪を、仲間である堀田らはともかく、桜木がいるバスケ部を思ってとはいえ、被害者であるはずの桜木軍団までが被ってまで彼をうのは正直違和感が拭えない。罪を被ったメンバーはこのあと短期間だが停学処分を受けている。

これは、体育館襲撃のシーンが思っていたよりも長引いたことで、当初はただの不良役で終わらせる予定だった三井作者が感情移入し、急遽湘北メンバーに加えることを決めたため[2]

三井は今回の出来事について、「全へ連れていくことが償い」と心に誓い、二年間のブランクからスタミナに不安を掲げながらも、生まれ持った高いバスケセンスを生かし、3Pシュートという飛び道具メイン武器湘北重な得点として活躍。

イケメンなこともあり『SLAM DUNK』屈人気キャラとなったが、特段部員に謝罪したような描写はない。[3]湘北高校バスケ部とその周辺はとても大人だと言わざるを得ない。

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関連静画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *№71「BASKET BALL」はコミックス8巻の最後に収録されている回であり、このセリフが登場するのは8巻の最後のコマである。
  2. *当初は水戸が入部する予定だったらしい。
  3. *THE FIRST SLAM DUNK』では部に戻るときに深々と頭を下げている。
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