江夏の21球単語

エナツノニジュウイッキュウ

掲示板をみる(10)
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
  • ほめる(3)
  •  
  •  
  •  
  •  
  • その他

江夏の21球とは、1979年11月4日に行われたプロ野球日本シリーズ第7戦、近鉄バファローズ広島東洋カープとの試合における、広島抑え投手江夏豊が9回の守りに投じた全投球をす。

概要

江夏豊といえば、日本プロ野球史において抑え投手分けとも言える大投手である。彼のその球歴については個別記事を参照されたい。

前年の78年に自身3チームとなる広島に入団した江夏は、リリーフエースとして活躍。移籍2年となる79年には9勝5敗22セーブという成績をマークし、自身2度セーブ王くとともにチームを2度リーグ制覇へと導いた。その活躍が認められ、抑え投手としては初めてシーズンMVPいたのもこの年であった。そんな79年のプロ野球を締めくくるプレーとなったのが、この『江夏の21球』である。

試合経過

この年の日本シリーズはいわゆる"内弁慶シリーズ"となり、第6戦まで全てホームチーム勝利を収める展開となっていた。と同時に、抑え投手にとっては受難のシリーズともなり、近鉄の抑えであった山口哲治は第3戦・第4戦と共に打ち込まれてしまう。江夏もまた、第2戦に同点の状況で登板するも前の投手が出したランナーを返され、さらにホームランを浴びるなど大炎上。第3戦でリリーフには成功するも、そこから3試合には出番がかった。

3勝3敗、近鉄が逆王手をかけて迎えた第7戦はのしのつく大阪球場プレーボールがかかる。試合は1回と3回に広島が1点ずつ挙げるも、5回に近鉄平野の2ラン本塁打で同点に追いつく。直後の6回に広島沼の本塁打で2点を勝ち越すも、その裏に近鉄が1点を返し、4-3と食らいつく展開となった。1点を争うゲームとなったこの試合に、江夏は満を持して中4日で7回途中からマウンドに上がる。 そして、7・8回と近鉄の攻撃を0点に抑え、4-3のまま9回の攻防へと入った。

9回裏・江夏の21球  

問題の場面について(19球目)

スクイズを外された、この『江夏の21球』でのクライマックスとも言える場面では関係者の言が食い違っている。

この時、江夏カーブの握りで投球を行ったのだが、このままウエストすることは暴投の危険が非常に高い

江夏自身はこの球を「とっさに外した」とっており、「あの球を捕れるのは沼しかいない」ともっている。
また、後に江夏バッテリーを組んだこともある名捕手伊東勤も同じような場面で江夏がとっさのウエストを見せたことから、江夏ならとっさのウエストは可であったと確信している。

一方、外された側の石渡は、左投手である江夏に三塁走者の動きは見えるはずもく、あれはとっさのウエストではなくすっぽ抜けだったのではないかと後にっている。

捕手だった沼はというと、打席で緊する石渡の様子を見てスクイズで来ることを確信していたという。さらに、打席の石渡に対し、「スクイズやろ? いつしてくるんや?」とプレッシャーをかけ続け(ちなみに、沼は石渡大学先輩にあたる)、その後は食い入るように石渡サインを送る三塁コーチ(仰木彬)を見続けていたという。

また、広島・古葉監督はこうした状況を想定し、シーズン中から変化球でのウエスト練習させていたとっているが、これは江夏が「そのような事実は一切かった」と否定している。

その後

江夏と古葉を巡る確執であるが、延長を睨んで次の投手を準備させていた古葉監督行動について、江夏は後に「あの時の行動は理解できる」とり、古葉監督もまた「江夏ほどの大投手なら怒るのも当然」とり、和解をしていたことが江夏の口からられている。もっともシリーズ後も納得していなかった江夏は翌年の開幕日に「納得できない限り野球はしたくない。今日は上がらせてもらう」と監督室に乗り込み、古葉監督が懇々と話した末にようやく和解したといい、江夏ロッカーに戻ったら山本浩二水谷実雄が大笑いしていたらしい。

この一連の流れは、後にノンフィクション作家山際江夏を含めた関係者への綿密な取材を経て『江夏の21球』として書き上げ、大反を呼び彼の出世作となった。その後、ドキュメンタリー番組としてテレビで放送されたり、漫画化もされたりと、プロ野球史に残る一大ハイライトとして今もり継がれている。

この名勝負をきっかけに、日本シリーズリリーフ投手が演じた好投劇が「小林の14球」や「森福の11球」などと呼ばれ記憶されるようになった。
……余談ではあるが、このちょうど30年後に『福盛の21球』と呼ばれる、悪い夢伝説が刻まれたことを最後に記しておく。

関連動画

関連商品

関連項目

この記事を編集する

掲示板

  • 8ななしのよっしん

    2018/09/18(火) 23:48:12 ID: 58t7QbuEo2

    14球ファウル誤審で、本当なら三村敏之のグラブをかすっていてフェアだったと本人がっていた。

  • 9ななしのよっしん

    2018/12/17(月) 21:12:44 ID: B7C9uyUK3R

    21ガックリと崩れ落ちていくバッターの姿が、全身で喜びを表す勝者の姿とあまりにも対照的で、に焼き付いてはなれん。

  • 10ななしのよっしん

    2021/01/27(水) 11:16:38 ID: RI+0LwOVT2

    >>8
    173cm三村サードとしては当時としても背が低い方だったけど、普段なら不利になるその要素がこのときばかりは幸いしたという偶然

おすすめトレンド

急上昇ワード改

最終更新:2021/07/26(月) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2021/07/26(月) 08:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP