甲鱗のワーム 単語


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コウリンノワーム

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  氷河期のあいだに繁栄を極めたこのワームは、キイェルドーのありとあらゆる人々にとって恐怖の的だった。その巨体と狂暴な性格が呼び起こした悪夢は数知れない ― 甲鱗のワームはまさに、氷河期の災厄象徴だった。

― 「キイェルドー:氷の文明」

概要

マジック:ザ・ギャザリングにおいて非常にしまれているクリーチャー。その人気に違わぬ強さと神々しさゆえ「甲鱗様」と尊称で呼ばれる事も多い。

初出はIce Age(アイス・エイジ)。《甲鱗のワーム/Scaled Wurm》が初めて世に出た当時は現在ほどクリーチャーインフレが進んでいなかったこともあってその強さに衝撃を受けた人は多く、それ故初心者を騙し0/1の貧弱な鳥などを餌にして《甲鱗のワーム》をシャークトレードで手に入れようとする者が後を絶たなかったほどである。

新規イラストで再録された第9版を最後に10年近く現役からは遠のいていたが、2014年発売の特殊セットであるコンスピラシーに久しぶりに再録された。惜しくもスタンダード復帰はならなかったものの甲鱗様再録の報にファンは湧き立ち、コンスピラシーの売上を更に後押ししたとされている。

クリーチャーとしての甲鱗のワーム

Scaled Wurm / 甲鱗のワーム (7)()
クリーチャー ― ワーム(Wurm)
7/6

氷河期のあいだに繁栄を極めたこのワームは、キイェルドーのありとあらゆる人々にとって恐怖の的だった。その巨体と狂暴な性格が呼び起こした悪夢は数知れない ― 甲鱗のワームはまさに、氷河期の災厄の徴だった。

― 「キイェルドー:氷の文明」

上記のように非常にさっぱりとした、しかしそれ故に分かりやすい強さを備えている。ひとたび場に降臨すればそれは対戦相手にとってあと3ターンの余命宣告をされるのに等しく、そして大概のプレイヤーはその運命を回避するために毎ターンロッカー人身御供として供出することを余儀なくされるだろう。

これだけの強さを備えていながらレアリティコモンであるという所がこのカードの最大の長所である。(もちろんこのような強力なカードコモンとして提供されているのはレプリカであるが故である。詳しくは下記の関連ページ参照)コモン故に初心者にも入手しやすく、面倒な力がくて分かりやすく、さらに同じコモンでこの《甲鱗のワーム》に一方的に勝てるクリーチャーはほぼいに等しい。接死?恐怖何の問題ですか?

このように駆け出しの初心者デッキのお手軽なフィニッシャーとしてのポテンシャルを備えつつも、さらにシングルシンボルであるため玄人向けの多色デッキタッチしての使用にも耐えうるというまさに無限の可能性を秘めたクリーチャーなのである。

甲鱗様と縁の深いカード達

島魚ジャスコニアス

Island Fish Jasconius / ジャスコニアス (4)()()()
クリーチャー (Fish)
島魚ジャスコニアスはあなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたのアップキープの開始時に、あなた(青)(青)()を支払ってもよい。そうした場合、ジャスコニアスをアンタップする。
島魚ジャスコニアスは防御プレイ島(Island)をコントロールしていないかぎり、攻撃できない。
あな島をコントロールしていないと島魚ジャスコニアスを生に捧げる。
6/8

 甲鱗様の永遠のライバルにして逆の友。甲鱗様と較してマナコスト若干軽いものの、アンタップ制限や生息条件()といった軽くないデメリットを持つ。しかし、甲鱗様を討ち取るためだけに生まれたようなそのパワータフネスは信徒達に一置かせるに十分なものがある。ちなみにレアである。

超大なベイロス

Enormous Baloth / 大なベイロス (6)()
クリーチャー ― ビース(Beast)
7/7

 甲鱗様と似たような体を持つビースト。時折引き合いに出されるが、これはアンコモンである。

衰退するワーム

Waning Wurm / 衰退するワーム (3)()
クリーチャー ― ゾンビ(Zombie) ワーム(Wurm)
消失2(このパーマネントは時間(time)カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄げる。)
7/6

 甲鱗様と同じパワータフネスを持ちながら点数で見たマナコストは半分という驚異のワーム。ただし消失というデメリットを持つ。
 次元の混乱にて登場したカードであるため、おそらく甲鱗様が辿ったかもしれない別の歴史を表す姿と思われる。時間の歪みの中で甲鱗様の身に何が起きたのであろうか。

骸骨のワーム

Skeletal Wurm / 骸のワーム (7)()
クリーチャー ― スケルトン(Skeleton) ワーム(Wurm)
(黒):骸骨のワームを再生する。
7/6

 である以外は甲鱗様と同じマナコストパワータフネスを持つ甲鱗様が骸化したようなワーム。スケルトンであるため、お決まりの再生力を持つ。高いタフネスに加えて較的除去の効きづらいであることと再生力を併せ持つためかなりの打たれ強さを誇る。
 余談だが骸骨のワームが登場したエルドラージ覚醒にはもう1枚甲鱗様と同じ点数で見たマナコトとパワータフネスを持つクリーチャーである黒病の悪魔が収録されており、こちらも強力である。

古鱗のワーム

Elderscale Wurm / 古鱗のワーム (4)()()()
クリーチャー ― ワーム(Wurm)
トランプル
古鱗のワームが戦場に出たとき、あなたのライフの総量が7点未満である場合、あなたのライフの総量は7点になる。
あなたのライフが7点以上であるかぎり、あなたのライフの総量を7点未満に減少させるダメージは、代わりにあなたのライフの総量が7点になるまで減少させる。
7/7

 基本セット2013にて登場した甲鱗様のフォロワー。甲鱗様を強力たらしめている3回殴れば人が死ぬパワー7の数字コンセプトとし、カードの中に7個も7の数字が印刷されている。さらに点数で見たマナコストまで7であるというこだわりよう。そして何より古鱗(こりん)のワームという日本語訳名が当てられたことが甲鱗(こうりん)様をリスペクトした1枚であることを強に印付けている。
 このカードほどでないが同じく7という数字を多く持つグリセルブランドが多くのデッキで暴れ回る強力なクリーチャーであることは皆の知るところだろう。それよりもさらに多くの7を持つこの古鱗のワーム、そしてそれを生み出す元となった甲鱗様がどれほど強いかは改めて言うまでもない。

関連動画

 甲鱗のワームに関する動画は「甲鱗様」タグなどで巡回する事が出来る。

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