西尾暉

西尾暉（にしお あきら）とは、アニメ「蒼穹のファフナー」の登場人物である。

概要

• 生年月日 ... 2132年4月20日（牡羊座）
• 血液型 ... B型

竜宮島で暮らす少年。駄菓子屋・西尾商店を営む西尾行美の孫息子。西尾里奈の双子の弟。
物心つく前に両親を亡くしており、その影響で喋ることが出来ない。里奈とは逆に、内向的な性格。
真壁一騎らの一つ下の学年で、姉と堂馬広登、立上芹と同じクラス。里奈と行動していることがあるが、喋らず後ろの方にいるため目立たない。

劇場版（HEAVEN AND EARTH）

CV：梶裕貴

高校で生徒会として活動している。先輩の遠見真矢が好き。
ファフナー・ノートゥング・モデル・マークツェン（Mk-X）のパイロットとなる。

乗機マークツェンは中距離戦仕様。空戦遊撃担当になったマークジーベン（真矢）に代わり、スナイパーライフル「ドラゴントゥース」での遠距離狙撃を担当。マークノイン（里奈）、マークフュンフ（広登）、マークツヴォルフ（芹）とクロスドッグを組む。
ファフナーに搭乗したことで変性意識により精神が解放され、言葉と積極性を取り戻した。両親の面影を探しており、父母が搭乗し消えた機体「ゼロファフナー」に乗りたいと思っている。

フェストゥムとの戦いで海中に引きずり込まれて同化攻撃を受け、マークツェンのフェンリルを起動。マークジーベンが助けに向かうも間に合わず――かと思いきや、突如水底から現れた失われたはずのファフナー・マークフィアーにコクピットブロックを回収され、救出される。
救出された暉は同化現象による眼の赤色化を起こしていた。同化を受ける中フェストゥムの無の中に両親の姿を探したが誰もいなかったことに、暉はようやく両親がいなくなったことを受け入れる。
第二次蒼穹作戦では、里奈と共にゼロファフナーに搭乗。フェストゥムたちの本拠地に乗り込む。

TV第二期（EXODUS）

高校を卒業し、喫茶「楽園」でバイト中。（一方的な）恋敵である一騎に対抗意識を燃やしている。
現役のファフナーパイロットの一人。乗機は再建造されたマークツェン。引き続き遠距離狙撃担当。
外の世界を知りたいという望み（と真矢の存在）から、里奈の反対を受けながらも島外派遣部隊に志願する。

シュリーナガルへのフェストゥム襲撃で島の外の世界の悲惨な現状を知り、その上、東への旅の最中の戦いで守ろうとした人々がマークツェンの手の中で死んだことで心に深い傷を負っていく。強い気持ちを保つ広登に支えられながらも、早く島へ帰りたいと願うようになる。

しかし人類軍・アルゴス小隊に襲撃され、広登ごとマークフュンフを奪われた上により厳しい旅を続けることになる。暉は広登を助けることを誓い、旅路の映像記録を撮り続ける。しかし敵の襲撃と劣悪な環境で多くの難民たちが力尽きていき、その中には以前暉にお守りをくれた少女もいた。地獄としか言いようのない状況で暉の心は追い詰められ、ファフナー搭乗時にクロッシング状態に無い広登に話しかける、真矢のように人類軍を撃ちたがるなど、不安定な精神状態になっていくが、かつて竜宮島に核を撃った部隊にいたという人類軍兵士・ウォルターとの衝突・和解を経て精神の均衡を取り戻す。

旅の終わりの戦いで、暉や真矢たちを助けるため命を使ったウォルターの最期を目の当たりにし、長期搭乗による同化現象も末期寸前にまで陥るものの、辛うじて竜宮島に生還。広登が語った、命を使うに値する「平和」のために、第三アルヴィス・海神島へのアショーカミール移送を里奈と共にゼロファフナーに搭乗し護衛する。超次元現象（SDP）は里奈と同じく「増幅」であり、二人分のSDPでゼロファフナーの火力が凄まじいことになっている。

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アザゼル型・ベイグラントに同化されたアザゼル型・ウォーカーと交戦。アマテラスとの連携で撃破するも、力を使い果たした里奈が眠ってしまう。そこにベイグラントがアショーカミールを同化せんとフィールドを侵攻させる。もう何も奪わせはしないと、里奈の接続を解除し一人でフィールドを押し留める暉。ゼロファフナーの莫大な負荷がダメージの抜けきらない体に圧し掛かり、暉の同化現象が一気に悪化する。フィールドとの接触による同化も激しく、いよいよ限界かと思われたその時、復活したマークザインの一撃で敵フィールドに亀裂が入る。敵からの同化が緩んだ瞬間、暉はSDP全開でゼロファフナーの渾身の一撃を叩きこみ、敵フィールドを破壊した。

――ふと気づくと、暉は難民バスの中にいた。そこには守りたかった難民の人々、お守りをくれた少女、ウォルター、そして、広登の姿が…。「誰もがいつか行くところ」へ向かうバス。暉の手の中にはお守りが握られていた。お守りに込めた願いは、広登が無事であること。しかし…。

「…本当は、分かってた…。お前はもう、いないって…！」

残酷な現実を突き付けられた時、世界を見られて良かった、平和を広める価値を知ったと語り、島は大丈夫だと暉を励まし支えてくれた広登。苦難の旅路の中、側に居なくても広登の存在は暉の支えだった。広登の考えは正しいと伝えたかった。その広登がもういないと認めることなど、暉には耐えられなかったのだ。
俯き涙を流す暉に広登が微笑む。よく頑張ったな、と。今なら、そのお守りに何て書く？広登の質問に暉は顔を上げ、微笑んで。

ゼロファフナーのコクピット。
穏やかな表情で眠る暉の身体が同化結晶に飲み込まれ…砕け散る。眠る里奈の上に、その欠片が降り注ぎ…蒼穹を抱くように腕を広げるゼロファフナーが、彼の戦いの終わりを告げていた…。

関連動画

関連項目

• 蒼穹のファフナー
  • 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
  • 蒼穹のファフナー EXODUS
• 西尾行美
• 西尾里奈
• 堂馬広登
• 立上芹
• 遠見真矢
• ウォルター・バーゲスト

蒼穹のファフナーシリーズの登場人物
竜宮島の子供達	一騎世代	真壁一騎 | 皆城総士 | 遠見真矢 羽佐間翔子 | 春日井甲洋 | 近藤剣司 | 小楯衛 | 要咲良 | 羽佐間カノン
	広登世代	堂馬広登 | 立上芹 | 西尾里奈 | 西尾暉
	零央世代	御門零央 | 鏑木彗 | 水鏡美三香
	特殊な存在	皆城乙姫 | 皆城織姫 | 日野美羽
竜宮島の大人達		真壁史彦 | 遠見千鶴 | 溝口恭介 | 小楯保 | 西尾行美
人類軍		ヘスター・ギャロップ | ジョナサン・ミツヒロ・バートランド ビリー・モーガン | ウォルター・バーゲスト
フェストゥム		来主操