真壁史彦とは、アニメ「蒼穹のファフナー」シリーズの登場人物である。
主人公である真壁一騎の父親。かつては日本自衛軍のパイロットで、フェストゥムだけではなく人間とも戦った。このことを強く後悔している。また、上官であったエースパイロットの真壁紅音と結婚し、麻木から真壁に改姓。既に瀬戸内海ミールによって受胎能力が失われていたため、人工子宮で実子の一騎をもうける。溝口恭介ともその時代からの付き合いで、最大の協力者であり、理解者となってくれている。
第一種任務はアルヴィス司令、第二種任務は陶芸家である。陶芸は紅音の影響で始めたものの、その出来栄えは芳しくない。不器用で実直な人柄だが、多くの意見に耳を傾け、情報公開を原則とする姿勢が島民にも評価されている。また、遠見千鶴とともにファフナーパイロットの親に直接フログパッド(赤紙)を渡す、意見を聞くために様々な場所に出かけるなど「腰が軽い司令」という面も。
司令官として非情な部分も持ちつつ、息子の一騎を戦わせたことを紅音に詫びたり、同化されてしまった春日井甲洋を手にかけようとした春日井夫妻に対して怒ったり、と子どもたちに対する愛情も深い。一騎への接し方も不器用そのものだが、理解はしている。また、米を研がずに炊くなど、炊事はてんで駄目なので一騎に頼りきりである。そのため、一騎不在時には溝口恭介の喫茶「楽園」で食事を、溝口恭介も不在時には遠見家でご馳走になっている。
遠見千鶴との関係は島民には周知の事実なのだが、なかなか進展しない。実は年上キラー
アルヴィス司令補佐として司令である皆城公蔵を補佐していたが、彼の死により司令代理、後に司令となる。フェストゥムとの"決戦"をやむなしという皆城公蔵の方針に対し、フェストゥムとの"共存"を重視する史彦は苦慮していた。
皆城総士に対して不信感を強めた一騎が脱島し、竜宮島が新国連・人類軍によって占領されるも、人間とは戦ってはならないという考えを貫いた。ワルキューレの岩戸を出た皆城乙姫によってシステムを奪還、占領は終了し、置いて行かれた人類軍の兵士たちを島に迎え入れた。
新たなファフナー、マークザイン(Mk-Sein)に乗った一騎の帰還や皆城乙姫との対話によってフェストゥムへの対抗力を増強するが、竜宮島防衛戦の激化により犠牲者が続出、CDC(総合管制室)も襲撃を受け自身も負傷、さらにはジークフリード・システムと皆城総士を奪われる。
真壁紅音を同化したフェストゥム「ミョルニア」の帰還により衝撃を受けるも、そのミョルニアからもたらされた情報により北極へのファフナー部隊の派遣を決断する。自身は島に残り、溝口恭介を責任者として、「(第一次)蒼穹作戦」が実行される。
第1期の前日譚のため、アルヴィス司令補佐。「L計画」の立案者である生駒正幸と連絡を取り合い、話し合う。
引き続きアルヴィス司令として来襲するフェストゥムに対処する。同化現象の進行した一騎がマークザインに乗るのを複雑な思いで見届けている。島に来た来主操と対話し、彼を一騎に任せてさらに対話を進める。島のコアが成長期に入ったうえフェストゥムの攻撃も重なり、島のミールが不安定になったため、かつて受けた核攻撃の後遺症に苦しむ。
敵であるフェストゥムの墓を作る立上芹に驚くもそれを認め、彼女の協力でコアを補助してもらい、さらに日野美羽の力を借りようとするも大きな不安を感じた母親の日野弓子に銃撃されてしまう。しかし、同じ親として弓子の気持ちも理解していた。
元人類軍のイアン・カンプとジェレミー・リー・マーシーが提案したかつての「L計画」をベースにした案を二度と繰り返してはならないと却下し、操の属するミールが同化している空母ボレアリオスを内部から攻撃してその混乱に乗じ、日野美羽と操の属するミールを対話させる「第二次蒼穹作戦」の実行を決断する。島の防衛司令官を溝口恭介に任せ、自身は「Rボート」から遊撃隊司令官を体調に苦しみながらも完遂した。
引き続きアルヴィス司令として新たな事態に対処する。新たに竜宮島学園(高等部が新設された旧竜宮島中学校)の学園長になっている。陶芸ではもう歪まないようである。
来島した人類軍のナレイン・ワイズマン・ボース大将から新たなミール「アルタイル」の到来を告げられ、インドのシュリーナガルにある人類軍のミールと日野美羽を対話させることを決断し、溝口恭介を責任者とする派遣部隊を出発させる。また、ワルキューレの岩戸を出た皆城織姫とともにアザゼルA型種〈ウォーカー〉の対処に苦慮する。
皆城織姫より伝えられたシュリーナガル派遣部隊の危機に際し、マークザインに搭乗する真壁一騎とマークニヒト(Mk-Nicht)に搭乗する皆城総士の追加派遣を行う。
ウルドの泉に現れたゴルディアス結晶によってSDP(超次元現象)が発現し、さらに未知の同化現象を引き起こした竜宮島防衛担当のファフナー・パイロット達に戸惑う。しかし、次々と来襲するアザゼルA型種〈ウォーカー〉の率いるフェストゥムの群れに対処するため、要咲良と羽佐間カノンのレギュラーパイロット復帰を認める。また、無人機トルーパー・モデルの導入とそれらを統括するスレイプニール・システムを利用したマークドライ(Mk-III)を親機として戦線に投入する。その後、SDPを使いこなすにはパイロットの意志が重要であり、皆城織姫の力が「未来」に関するものだと察する。
そんな中ウォーカーによる「島」の弱体化により後遺症が再発。第三次蒼穹作戦では島を放棄する寸前まで追い詰められる中で指揮をとり無事乗り切った。
派遣部隊と合流後は満身創痍の一騎から亡き妻朱音を感じ、同じ路を進みゆく息子を変わらずに受け入れた。
第四次蒼穹作戦では人類軍と戦く覚悟を見せた息子に対し人類同士とは戦わず信じることを諭し、自ら人類軍との「対話」を成功させ一騎たちの作戦を後押しした。
最終的に織姫の決定に従いプランデルタを発令、竜宮島封印を必ず帰るという思いのもと見届け島民脱出を指揮した。
海神島に移ってからもこれまでと同じく司令官を務めているが、五年の間に身体に不調を来したため杖を用いて歩行する。
同胞の裏切りと第五次蒼穹作戦で皆城総士らを助けられなかったこともあり、洗脳され敵意を持たれた彼の救出後は丁重に扱った。
海神島帰還後は遠見邸にて一騎らと過ごした後に竜宮島帰還のために行動を移すも、マリスらの襲撃を受け司令部を放棄する。敵の追撃を受け自ら銃をとって応戦するも、千鶴が(突き落とす形で)彼を庇った。 その後の彼は、千鶴からの愛の言葉を聞きながらワームスフィアの中に消えてゆく彼女を見ることとなった。
その結果、憎しみに囚われる自分を恐れ陶芸に触れるのを躊躇うようになるが、一騎からは乗り越えてくれる事を信じてもらえ、真矢からは母千鶴を幸せにしてくれた事に感謝され立ち直る。
島の裏切り者マリスの降伏勧告時には溝口や先の戦闘被害者遺族らと一触即発になるも、その憎しみに最も囚われるはずである彼自身が「憎しみでは戦わない」と発言したことで事なきを得た。
第二次L計画では指揮官を志願し、溝口から引き留められるも最終的に「生きて戻る」と約束している。
蒼穹のファフナーシリーズの登場人物 | ||
---|---|---|
竜宮島の子供達 | 一騎世代 | 真壁一騎 | 皆城総士 | 遠見真矢 羽佐間翔子 | 春日井甲洋 | 近藤剣司 | 小楯衛 | 要咲良 | 羽佐間カノン |
広登世代 | 堂馬広登 | 立上芹 | 西尾里奈 | 西尾暉 | |
零央世代 | 御門零央 | 鏑木彗 | 水鏡美三香 | |
特殊な存在 | 皆城乙姫 | 皆城織姫 | 日野美羽 | |
竜宮島の大人達 | 真壁史彦 | 遠見千鶴 | 溝口恭介 | 小楯保 | 西尾行美 | |
人類軍 | ヘスター・ギャロップ | ダッドリー・バーンズ|ジョナサン・ミツヒロ・バートランド ビリー・モーガン | ウォルター・バーゲスト | キース・ウォーター |
|
フェストゥム | 来主操 |
掲示板
50 匿名
2020/11/23(月) 14:02:34 ID: Imzeaz8bAX
一応剣司という後継者がいた千鶴さんと違って史彦さんはマジで代替できる人材が現状いない。8話の「憎しみで戦うことは許さん」と断じるシーンで本当そう思う
…そりゃ奥さんは同化され、忘れ形見の息子は人外となり、千鶴さんまで失った司令に言われたら誰も何も言えないよ。
51 ななしのよっしん
2021/10/29(金) 14:17:52 ID: BN/TdjWW04
何もかも失いそうだけど溝口さんだけは絶対に生きてくれるだけマシなんだろうか
1期の時からそうなんだけど指令の決断にあれこれ言い返せる立場の人間はかなり少数なんだよね。
そういう点では1期以前からずっといる戦友な溝口さんの存在は救いだわ。
千鶴さんいないから指令のご飯作るの溝口さんの役割だろうし。(一騎が眠ってなければ一騎に作って貰えばいいけど)
52 ななしのよっしん
2021/11/10(水) 09:47:19 ID: NS2zi/PMXh
これ以上何かを失わずには済んだけど、この後の竜宮島生活がものすごい気にかかる人…
急上昇ワード改
最終更新:2025/02/11(火) 01:00
最終更新:2025/02/11(火) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。