ADFGVX暗号 単語

エーディーエフジーブイエックスアンゴウ

4.6千文字の記事

XVFFD VVVGX XVGXD XGAVX DFFGD VGDFX AGFAD GVGFG AADFG VDFXG ADDFA FFDVA GDDVD XFDVG DAGXD DVFVG DAVGV GVG

XVDAD XDVFV DDGVA AVVFF GXVGV FXVDG ADVVF XVFDG DGDFA XVVDV GDDAX FGVGV GXVAG DFVGF FAGDG VDAFX FAFFA DFFFD VDDXV DAGVX DDDVX GAFDA XDAXV VDGDV AGFXV DAGVG DFDDX FFGDG AGVDX VVGVV DVAXG GAVGF DXADG FDVGD GXGFD DDVFA GXVVD ADX

NICOHYAKU

A D F G V X
A Q D V 7 W F
D B 8 E G N 2
F 1 A Z X S 9
G K H J 3 I U
V Y T 6 4 5 R
X O P C M L 0

VFXGG GADAD XV

DVVDG FFVGA AVFDD AGXAG XDGVG VVVFA VXDXF FADGD VVVFG DGDGF DVVDD FGGVG DFDGD GDVDG VDGDD FVGDD XGDGV FGGXG FFDAG FFVVV VFFDF AFDDF AFVFV DAAVF DDVDV FAVXD GAGVD VDDFD XVAXX DXADD DDXXX GXVVX AV

XAGGV XXDXA XDXDD DDFDV DVVXX XXVAX VFAAG GVGAF XAVVA FGGFA FFVXD FVGAG DGADA AVGVG FGDDF FFXXD VDVXX DAVAA VG

GAFXF GVDVD AFVXV VGDGD XG

① GFGGA GXDFX GXGXG VGVGD DAVXF XVAAV AFVAF XFVAD XDFVG VAGAD AGDXA FDAXV FXAVA GDXDX AAGGX VGVDF XDVDV XXXAF DGVGD VFDDX VGDGV G

DDGVA AGDDD DXVXX DXDDX VDAFV GAVDD AGDGV GDGVF DGXGF VFVGX DGFFA GAGAA AFAGV GDDAV AVVGX XVDVX XGFXV VFDDX XDVVF X

AAGDG ADVGX GDVVF ADVFD GDXVG DGADF AFAFV XAAXF VAXDV DVFVG GDXVF DXVVA VAAGD AAXDD FVGFGV DDGXV XAVAX XDAV

DFFDV ADVGV DGFV

DVXFF GXDVX ADAGV GAGXX ADDXV AGVDG

DVFFG DVGAD VVGGX GDDFV AVDV

GVFFV AGAXV AGGD

GXVGA GVGFA GA

GAVDG XVAFF XGGDG AGVAV AG

XDDGV GXXVD VDXGA FVFVV AXFVD DGDFV

 

ジョルジュパンヴァン解読したうえで、説明を書き足しておきました……_(:3」∠)_」

真面目な概要

ADFGVX暗号とは、第一次世界大戦中にドイツ開発された暗号の一種である。その名の通り、A、D、F、G、V、Xの6種類の文字だけを使う。

まず、古典的な暗号は大きく2種類に分けられる。
1.換字式暗号: 文をルールに沿って別の文字に変換する暗号
 ex)にこにこだいひやつか→ねしねしづえひよとく  (五十音で2つ後ろにシフト)

2.転置式暗号: 文をならびかえて暗号文とする形式の暗号
 ex)にこにこだいひやつか→にいこひにやこつだか  (前後半に分け、前半1後半1→前半2後半2→……)

古代から使われていたものを例に挙げると、シーザー暗号が換字式暗号、スキュタレ暗号が転置式暗号にあたるが、どちらの形式も頻度分析などを使われると容易に突破されうることが知られており、様々な方法で工夫が試みられてきた。

ADFGVX暗号もそのような暗号の1つで、第一次世界大戦中のドイツで発明された、換字式暗号と転置式暗号を組み合わせた形式の暗号である。

歴史

いつの時代も機密情報の漏洩を防ぐことは非常に重要である。そして同時に、なんとしてでも対立する相手の機密情報をすっぱ抜くことも非常に重要である。かくして、暗号の考案とその解読方法の模索ははるか昔からいたちごっこの様相を呈していた。手紙は電信化し、各が周辺仮想敵とするのを隠さない近代になると、暗号の重要性はますます大きくなり、各暗号開発解読の競争が化することになる。しかし、もちろん暗号開発解読も最高レベルの機密事項である。こうした背景から、産業革命が各で起こったヨーロッパ暗号の技術では大きく進んでいたものの、それらはまったく明かされることはなかった。当時は知る由もないことだが、日本どころかアメリカも、暗号についてはヨーロッパに大きく後れを取っていたようである。

ともかく、ヨーロッパしく展開された暗号競争は、1914年から始まった第一次世界大戦の裏で特に熾に繰り広げられた。各が多くの暗号開発する中でドイツから生まれた暗号のうちの一つが、ドイツ軍将校リッツ・ネーベル中尉(1891-1977)によって発明され、1918年3月に導入されたGeheimschrift der Funker 1918、略してGedeFu18という暗号だった。暗号文の送受信ミスを減らすためにモールス信号で区別のつきやすい5文字ADFGVで構成されていたことから、フランスイギリス暗号解読班はこれをADFGV暗号と呼び、解読に取り掛かった。フランスジョルジュパンヴァン陸軍中尉(1886-1980)が較的い段階でこの暗号システム見抜き、それを察したのか3か後の6月にはXを入れた6文字からなるADFGVX暗号アップデートされたが、それもパンヴァンによって見破られた。

1918年と言えば第一次世界大戦末期で、ロシアの脱落で手すきになった東部戦線の人員をもつぎ込んだドイツ軍による最後の大攻勢──季攻勢の時期である。人的・経済的な損耗がしくアメリカが来るほど戦闘が不利になることを分かっていたドイツは、総攻撃により期に大戦果を挙げ休戦に持ち込もうと画策しており、その最終標はパリの陥落であった。ADFGVX暗号が使われ始めた1918年6月は攻勢も佳にあり、パンヴァンには1分1でもドイツ軍の新暗号解読められていた。パンヴァンまる一日にわたる不眠不休の作業の末解読に成功したが、その精神的・体的な疲労によって戦後まで続く長い療養生活を余儀なくされたという。彼が解読した最初の暗号文は、「弾薬の供給を加速せよ──見られていない限り、間にも。」と、まさに間もなく開始される大規模攻撃計画を示唆するものであり、彼のもたらした情報によってドイツ軍の奇襲は不発に終わったのだった。

ドイツ陸軍はADFGVX暗号の解読不可能とみていたらしく、終戦までこの暗号を使っていた。しかし開発者のネーベルはこの暗号の弱点もしっかり把握しており、更なる改良を上申していたが実用性とのバランスの問題で却下された、と戦後に述べている。ネーベルパンヴァンは半世紀後の1968年に対面している。

作り方

今、あなたがかにエビ揉んでくれてありがとうという言葉をADFGVX暗号で送りたいとする。
ADFGVX暗号には、暗号化したい文のほかに、換字表と、転置の2つが必要である。例えば今回、換字表は以下のものを、転置にはNICOHYAKUを用いる。

A D F G V X
A Q D V 7 W F
D B 8 E G N 2
F 1 A Z X S 9
G K H J 3 I U
V Y T 6 4 5 R
X O P C M L 0

① すべてローマ字アルファベット化する。
 「エビ揉んでくれてありがとう」→「EBIMONNDEKURETEARIGATOU」

② 換字表を使って仮の暗号文を作る。換字表から文字を探し、列→行の順で2文字にする。
 最初の3文字はE→DF、B→DA、I→GV。そのまま進めていけば、
 「EBIMONNDEKURETEARIGATOU」
 →「DF DA GV XG XA DV DV AD DF GA GX VX DF VD DF FD VX GV DG FD VD XA GX」
 →「DFDAGVXGXADVDVADDFGAGXVXDFVDDFFDVXGVDGFDVDXAGX」

③ 転置文字数のところで暗号文を改行しながら並べる。転置文字アルファベット順で数字をつけておく。

N I C O H Y A K U
6 4 2 7 3 9 1 5 8
D F D A G V X G X
A D V D V A D D F
G A G X V X D F V
D D F F D V X G V
D G F D V D X A G
X

数字の小さい順に、列を上から順に並べる。暗号文が完成する。
 1目の列はXDDXX、2つDVGFF
 →「XDDXX DVGFF GVVDV FDADG GDFGA DAGDDX ADXFD XFVVG VAXVD」
 →「XDDXXDVGFFGVVDVFDADGGDFGADAGDDXADXFDXFVVGVAXVD

送受信の都合で5文字ずつに区切られて送られることが多く、上の暗号化された記事はそれを反映している。

逆に、かからADFGVX暗号が送られてきた場合、これと全く逆の方法で復号・解読できる。

復号化の例 暗号になってしまった記事中の小見出し「GAFXF GVDVD AFVXV VGDGD XG」を復号したいとする。 先ほどとは逆に、まず転置NICOHYAKUを用いて暗号文を並べなおさなければならない。暗号文は全部で22文字、転置は9文字だから、22÷9=2あまり4より、左4列までが3行、残りは2行になるように入れていく。つまり、まず1番の列、ここではAの列に暗号を2文字だけ並べ、
N I C O H Y A K U
6 4 2 7 3 9 1 5 8
G
A
× × × × ×
としたならば、次は2番、つまりCの列に暗号の3文字以降を入れていく。
N I C O H Y A K U
6 4 2 7 3 9 1 5 8
G
A
× × × × ×
以下すべて同様にすると、
N I C O H Y A K U
6 4 2 7 3 9 1 5 8
V D F V G X G A G
X V X G V G A F D
V D F D × × × × ×
となるから、並べ替え前の暗号文「VDFVGXGAGXVXGVGAFD」が得られる。あとは2文字ごとに区切って換字表で復元すればok。
VD→T、FV→S、GX→U…というように進めていくと、「TSUKURIKATA」、つまり「作り方」と復号できたということになる。

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  • 11 ななしのよっしん

    2025/01/30(木) 14:36:14 ID: W/sJju9uwR

    マジっぽく思える偽情報暗号で流して漏れを調べたりするとも
    その偽情報を元に敵が網をったりしたら暗号がバレてるってわかる

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  • 12 ななしのよっしん

    2025/01/31(金) 13:59:50 ID: idEXrVWp1M

    こういうの考えられる人凄いな

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  • 13 ななしのよっしん

    2025/02/02(日) 11:25:02 ID: o8T3NmAdsK

    >>7
    昔見た話だと、こういった暗号解読には内容のアタリを付けて特定の語句を探す所から始めるらしい。
    例えばこの暗号の場合、「ドイツ軍が使用している」という事から何らかの軍事情報が含まれていると推察できて、
    そこから「移動」や「戦況」、「示」などを匂わせる語句を取っ掛かりにして法則を見つける、というような根気の要る作業を行っているみたい

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