サイコガンダム（GQ）とは (ジークアクスノサイコガンダムとは) [単語記事]

本稿ではアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場するモビルアーマー（MA）「サイコ・ガンダム」について記述する。

『機動戦士ガンダム』で登場したオリジナルの『MRX-009 サイコ・ガンダム』については『サイコガンダム』の記事を参照されたい。

概要

サイコ・ガンダム PSYCHO GUNDAM
開発	地球連邦軍
型式番号	MRX-010
固定武装	指部ビーム砲
パイロット	ドゥー・ムラサメ

地球連邦軍少佐バスク・オムが率いる一派がイズマ・コロニーを訪問したキシリア・ザビ暗殺作戦の一環として手配した可変モビルアーマーで、「正宗空調有限公司」の空気清浄機「マサムネエアコン」に偽装してサイド6のイズマ・コロニーに搬入された。ジークアクスの作中時代はU.C.0085年7月なので、正史の宇宙世紀よりも実戦投入のタイミングは2年ほど前倒しとなっている。

ジークアクスの世界ではガンダムはシャア・アズナブルが白いガンダムを奪取して一年戦争勝利の原動力となった事もあり終戦後ガンダムは連邦ではなくジオンの象徴として扱われている。
その為連邦には正史においてサイコがガンダムタイプとなった最大の理由であるガンダム信仰はない筈なので、連邦所属でありながら戦後にガンダムの名を冠する機体として作られた本機はかなり曰くつきな開発経路を辿った代物であろうことが伺える。キシリア暗殺はジオン公国首脳の政敵にあたるとある人物が得をしそうではあるが、もしや……?

変形して四角くなった形態に「マサムネエアコン」のホロをかけ「コロニー用の空調機」と偽って正面から税関を突破する悪趣味なギャグと、コロニー内で指部メガ砲をぶっ放している次回予告カットに感情を揺さぶられた視聴者は多い。

デザイン

正史同様一般的なMSを遥かに凌ぐ巨体を有しているが、カラーリングは全体的に紫がかっており、どちらかというとサイコ・ガンダムMk-Ⅱに近い。形式番号もMRX-010なので、実質正史でいう所のサイコMk-Ⅱに相当する機体と言っていいだろう。第6話では包装されていたものの、MA形態は立方体のような形状であることが伺える。丁度放送時期にSDガンダム Gジェネレーションエターナルの期間限定イベントで登場しているサイコロガンダムのオマージュなのだろうか？
頭部には10個前後のカメラアイを備えており、『仮面ライダーゼロワン』のトリロバイトマギアを彷彿とさせるシャッター状のフェイスガードによって覆われている。外装をパージする事で露わになったフレームはまるで筋肉繊維のようで非常に生々しい。なお、正史のサイコMk-Ⅱにおけるシールドに相当するオプションは存在しない。
頭頂高は50mにまで及び正史の40mよりも更に巨大化しているが、画像で比較すると脚部がその長身の多くを占めているのが分かる。
モビルフォートレス形態に変形すると、その脚部の（股関節部を含む）全てが二つ折りになって胴体の前に置かれることで立方体に近いシルエットにまで変化する。
正史の簡易変形よりも遥かに圧縮されたことで、上述の空調機偽装を成し得ている。

武装

指部ビーム砲
両手の指先に5門ずつ内蔵。作中ではコロニー内部で発射するという暴挙に出ている。
胴体部4連装ビーム砲
正史のサイコより1門多い。
外装ビット（仮）
外装をパージして機体周囲に円周状に展開・猛スピードで回転する。サイコMk-Ⅱでいう所のレフレクタービットに相当し、あちらと同様にビーム砲を反射する事によるオールレンジ攻撃を可能とする。さらにこれ自体が質量兵器としての側面を持ち、作中では巻き込まれた軍警ザクをあっけなく破壊している。

余談

作中に登場した際はサイコミュ反応のためか内部フレームが金色に発光していたが、本来の色はグレーであることが放映後に公式サイトで公開された設定画により明らかとなった。
SNSなどでは異質感バリバリのシャッター状のフェイスマスクで話題となったが、実のところこのシャッターを透明バイザーで置き換えれば、典型的な量産型連邦 MS顔になる。デザインの妙と言える。
イズマ・コロニーに搬入する為にダミー企業名を使って偽装しているが、その時に使われている包装に描かれたマスコットキャラクターがダイキン工業のぴちょんくんに類似しており、なんと本人（?）がXで反応している。