同人 単語

3886件

ドウジン

2.6千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE
これはリビジョン 1311735 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

同人とは、個人あるいはグループ脚注趣味で作成した本やCDゲームなどを販売することをす。「同人誌」のように、制作媒体の頭に同人とつけて「同人○○と呼称する事が一般的である、

かつては小説や俳諧の世界で流行していた。現代ではサブカルチャーの一を担う存在として数の同人グループが活動しており、その潮は1970年代以降から形成されたものと言われる。

脚注1:サークルと呼ばれる

伝統的な同人の世界

尾崎紅葉山田美妙らが中心となって制作された文芸誌、「我楽文庫」が日本初の文学同人誌と言われている。当時は同じ思想を持つ者同士が集まって小説短歌などを制作、掲載していた。また俳句短歌の専門同人誌も発行され、有名なものに国語教科書でも習う「アララギ」や「ホトトギス」が存在する。また、江戸時代においても、1779年に昔話桃太郎原作に置いた二次創作桃太郎姿」が刊行されており、広義の同人作品と考えられる。
これらの時代の同人誌は現代の潮とは一線を画していると言え、歴史的な繋がりは一切いと考えていい。
しかし同じ趣味を持つ仲間と共にものを作り上げるという部分で現代との思想的な共通点はあるのかもしれない。

現代の同人の世界

同人の製作物は普通の商業ルートには流れず、同人誌即売会コミックマーケット等)や 
制作の委託販売をしているショップ(とらのあな等)
または各サークルが独自に行う通信販売等でのみ入手できる。
同人活動で成功し、高い収入を得ている者も一部存在するが、基本的には個人の趣味による製作販売であり、ごく小規模な販売円環である。二次創作品を少量販売し、小額の販売益を得て、次回制作費に充てる程度が一般的とされる。

版権モノとオリジナル

同人作品には、流行の作品(少年漫画、商業ゲームなど)の非公式二次創作が多い。
当然、著作権上の問題が付いて回る。 その一方で、オリジナル作品を製作する同人サークルも存在する。
有名なオリジナル同人作品としては、「東方Project」「ひぐらしのく頃に」「月姫」があり、
これらは同人でありながら同人作品の同人として二次創作が数多く作られ、三大同人と呼ばれていたりする。

同人での成功と商業化

同人で人気が出ると商業化(同人から脱し、企業等を立ち上げて再出発)する事もある。
月姫製作した同人サークルTYPE-MOON」は商業ブランドとなった。
また、ひぐらしのく頃にアニメ化コミカライズなど多方面へと展開した。
ちなみに、東方製作者のZUN氏が商業化に消極的(アニメ化の話を断る等)な為、
商業作品は書籍しか出ていない。

よくある誤解

昨今のメディアでの取り上げ方などにより、「同人誌=18禁漫画」や「同人=版権モノの二次創作」としばしば勘違いされる向きがある。あくまでも一ジャンルとしてエロロコンテンツが存在しているわけであり、体と捉えるべきではない (ただし最大与党であることは事実である) 。また、商業作家漫画家イラストレーターゲームクリエイター)が自身の仕事とは別に個人製作として同人誌同人ゲーム製作することも多く(例:東方Projectタイトー社員であるZUN氏の個人製作)、必ずしもアマチュア作家製作しているわけではない。

また、「同人作家=(他人の著作物で)ぼろけしてる」というイメージも強いが、実際の所はあくまでも趣味ファン活動のレベルということもあり大半の作家は「収益-制作費」だけで計算しても大部分のサークル赤字で、ぼろけとはほど遠いのが実情である。少額でも黒字が出れせるようになれば万々歳、とも言われるレベルである。さらに遠方のサークルだと交通費や輸送費も嵩み、そのような諸経費まで含めてすべてペイできるサークルとなるとさらにサークル数は少なくなる。

それこそ「ぼろけ」できるレベルサークルプロスポーツ界で言えばスター選手レベルと言えるぐらい、限られた人間だけなのである。

オンとオフの違い(イラストSNSメインの人向け) 

昨今オンPixivを初めとするイラストSNS)とオフ(同人市場)の区別がつかなくなっている絵描きが多くなっており、前者において高い閲覧数・評価点・ブクマ数を誇る者が、同人イベントに参加した際に大量在庫を抱えて自爆するケースが散見される。

これはアマチュアの作品を評価・尊重する事に重きを置く」というイラストSNS独自の理念・思想を自己の(絵の)評価の根幹に据えている人ほど起こしやすい勘違いである。(特にオフで活動もしていないのに、プロフ欄に仕事募集中と明記している人)また、ノヤりおしーらを初めとするニコ動から一気にブレイクし、短期間で大手・商業進出を果たした絵師が存在する事にも少なからず起因する。

同人イベントは少額ながら銭の移動が発生する1つの市場であり、そちらでは名の人間がいきなり大手サークルさながらにフルカラー本と各種グッズに大判紙袋まで用意した所で注を浴びる事はできるが、参加者の心の琴線を動かせはしない。

そもそもグッズ等の需要はすでに大手サークルが過多ともいえるほどに満たしており、中を練り歩く参加者は自分のするキャラジャンルを描いた良質な作品のみをめているため、中手や大手のような振る舞いはキャラジャンル愛よりも商売っ気の方が前に出てしまい逆に引かれてしまう。(それでも需要がないわけではないが、分相応の振る舞いは大事である)                                                     それだけでなく、そういった商売っ気の強いサークルの作品には厳しい評価のが向けられるため、オンであるアマチュアらしさが逆に悪立ちし、悪い意味で名前を覚えられてしまう事もある。(最悪同人ゴロと誤解される事も)

どれだけオン人気があろうともイベント参加が短いうちは、マンガイラスト本を小部数(30~50部が妥当)頒布する事を心がけてもらいたい。

また、将来的に商業進出や大手サークルを志しているのならば、大なり小なり同人イベント定期的に参加し、オフならではの思想・理念に慣れていく事を推奨する。

オン専のままプロになろうなどと言う甘い考えは絶対に持たないようにしよう。

関連項目

一覧項目

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/05/04(土) 20:00

ほめられた記事

最終更新:2024/05/04(土) 20:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP