桃太郎とは、日本古くから伝わるお伽噺の一種である。桃から生まれた主人公が鬼をやっつける話。
桃太郎は、川から流れてきた大きな桃から生まれた男の子がたくましく成長し、きびだんごを与えることでお供になったイヌ、サル、キジの3匹を引き連れて鬼ヶ島の鬼を退治し、財宝を持ち帰るという御伽噺。
その大元のモデルとして、吉備津彦命(きびつひこのみこと)とそれらにまつわる鬼の話が存在する。
舞台として岡山県総社市が挙げられることが多いが、対岸の香川県高松市にも同様の伝説が残っている。
現代でも物語のモチーフとしてよく使われ、ハドソンの『桃太郎伝説』シリーズでもこの設定に則っている。
日本人でこの物語を知らずに育つものはいないだろうし、また、日本における『鬼』という妖怪のイメージがまず固まるのがこの御伽噺である。
しかし、一見単純そうに見えてこのお話には様々なバリエーションが存在し、その裏には様々な寓意がちりばめられているといわれている。
※ここから先、独自研究を含みます。編集者の妄想・聞きかじりも多いのでご注意ください。
桃太郎が生まれる桃であるが、これはもともと中国の仙人が食べていた仙桃の類だともいわれている。河の上流にあるどこかこの世ではない所から流れてきたと考えることができる。
初期の桃太郎では桃から直接桃太郎が生まれたのではなく、桃を食べたおじいさんおばあさんが若返って(見せられないよ!)をした結果、若返ったお婆さんが生んだという形の物語になっているものもある。
これらはこの世のものならぬものから力を得て、超人を生み出したと捉える事も可能だろう。つまり、桃太郎は当時の知識を集めて(妄想上で)作り出された生物兵器である。歳若くして鬼という強力な妖怪と渡り合えるのも納得がいく。
鬼とは、桃太郎に征伐される存在である。これについてヤマト王権に従わない人々の事を指して、鬼退治とはヤマトによる征服を模しているとも言われている。特に有名なものは、第七代天皇・孝霊の第三子・吉備津彦(きびつひこ)による山陽道征服に伴う鬼・温羅(うら)退治および弟・稚武彦(わかたけひこ)による讃岐国征服である。
ヤマトにまつろわぬ人々の内訳には地方で勢力を形成しヤマト王権に反抗したものもいるだろうし、山を生活の糧として鉱山の採掘や製鉄などに長けていた人たちも含まれていたといわれている。他にも、渡来人(朝鮮・百済系もしくはユダヤ系)が鬼の正体ではないかという説もある。
桃太郎が鬼を討伐して得た財宝とは、地方勢力が持っていたその地方の支配権であり、あるいは山の民が隠し持っていた希少鉱物、もしくは製鉄技術だったと考えることはさほど難しいことではない。
また、財宝の獲得は経済的成功も意味しており、それを持って帰るということは故郷に錦を飾るということである。
鬼の容姿は、牛の角に虎のパンツ(フンドシ)が一般的である。これらには陰陽道や仏教などの影響が見て取れる。
陰陽道では災いは鬼門と呼ばれる北東の方角から入ってくるといわれており、現在に至っても験をかつぐ意味で北東に向けては様々な対策がなされていたりする。また、江戸時代までは方位や時間を表現するのに十二支が使われており、北を子ではじめ、以降時計回りに十二支が配置されていた。この場合、北東に当たるのは丑(うし)と寅(とら)の間、すなわち艮(うしとら)となる。
つまり、容姿から見てみると鬼は災いの象徴であり、その姿は牛の角と虎のパンツで艮の方角を意味しているのである。具体的にこのスタイルになったのは初期の鬼と似た属性を持つ仏教の羅刹の影響があるといわれており、現代風に言うならば災いの擬人化+ケモノ属性の付加+パンツ(下着)だけどフンドシ(水着兼用)だから恥ずかしくないもん!である。しかも前述の通り征伐される存在と設定されているのであるから若干のM属性or誘い受け属性も追加されていると見てもおかしくない。
桃太郎のお供はイヌ・サル・キジである。昔から日本にいることは当然ながら、この3種が選ばれたのにはちゃんとした理由が存在している。
桃太郎は侍として描かれていることが多い。この場合、お供は侍が持つべき資質と見ることができる。その資質とは仁智勇の3つである。
要は武士の生き方の理想を説いたものである。この三つを侍が持つと封建社会に適応して最強に見える。
また、鬼のところで書いたように、陰陽道の影響を受けて鬼に対抗するために南西の干支を引用したという考え方も存在している。この場合、申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)が当たる。ただし、この考えだと申は西南西、酉は西、戌は西北西を指しているので若干のずれが生じてしまう。もっとも、本来の南西である坤(ひつじさる)の未(ひつじ)でどう戦えばいいかは悩みどころではあるし、そもそも羊は昔の日本にはいなかったわけで。まあニホンカモシカ(羚羊)ならそこそこ戦えるかもしれない。
先に紹介した温羅(うら)伝説では、吉備津彦が温羅を退治した際には犬飼健(いぬかいたける)・楽々森彦(ささもりひこ)・留玉臣(とめたまおみ)という家来が活躍しており、彼らがそれぞれ犬・猿・雉のモデルになったという説もある。
これも桃太郎と同じく、知らぬ人は居ないぐらい有名な童謡である。今でも暗記している人も多いのではないだろうか。童謡の名に恥じぬほのぼのとした内容…だと思っていたのか?
「えっ?!」っと思った人はこれから一緒に歌詞を思い出して頂きたい。あ、ミュージックは脳内でお願いします。
…うん、ほのぼのである。が、皆さんが覚えているのはここまでではないだろうか?或いは、この先の歌詞の内容はあまりに辛さに記憶から封印していないだろうか?問題はここからである。
以上、童謡「桃太郎」全6番の歌詞である。細部は地方や年代で差異もあるようだが、内容についてはノンフィクションである。これらの歌詞から考えても、前述の考察に生々しさを添える内容となっている。
掲示板
160 ななしのよっしん
2024/09/13(金) 05:58:16 ID: 1sASHHXClE
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これ考えたの頭いいな
あの音にこんな活用法があったとは
161 ななしのよっしん
2024/11/14(木) 10:12:22 ID: SInoL0bsoH
植民地支配で戦意高揚のプロパガンダとして利用された黒歴史があるせいか、桃太郎さんを鬼畜化する逆張り創作多すぎだろ!
162 ななしのよっしん
2024/11/19(火) 13:51:49 ID: zq44bMbfhx
桃は、「桃尻」という言葉からわかるように、女体の象徴である。桃から生まれるということは、母の体から生まれるということである。実際、明治の初期までは、桃太郎は、桃を食べて回春した父母から生まれたということになっている。晩年にできた一人子はとかく過保護にされがちだが、桃太郎は、若くして生家を後にする。
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最終更新:2024/12/06(金) 04:00
最終更新:2024/12/06(金) 04:00
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