1981年クラシック世代 単語

センキュウヒャクハチジュウイチネンクラシックセダイ

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1981年クラシック世代とは、競馬において1978年に生まれ1981年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。

概要

ブービー12番人気から皐月賞を勝ち、そのままの勢いでダービーをも制してカブラヤオー以来の二冠馬となったサニーブライアン以前の「人気薄の二冠馬」の代名詞カツトップエースを代表とする世代。

他には父メジロアサマとの親子二代天皇賞制覇、そして息子のメジロマックイーンが天皇賞を勝ち「親子三代天皇賞制覇」を成し遂げることになる「メジロの巨人」メジロティターン、シンザン産駒初のクラシック勝利で知られる菊花賞馬ミナガワマンナ、クラシック三冠レースのトライアルで全勝し本番では出走取り消しとなった皐月賞を除く二冠で2位となった[1]「トライアル三冠馬」サンエイソロン、芝、ダート問わず短中距離で活躍し未だに中山競馬場ダート1800mのレコードホルダーでもあるキヨヒダカ、脚部不安もあって旧6歳まで条件馬として過ごしたが、7歳で天皇賞を勝ち日本最初のGⅠホースになったモンテファスト、牡牝混合の重賞を4勝し「中距離の女王」と称えられたエイティトウショウ、ハギノトップレディとの新旧桜花賞馬のマッチレースでを繰り広げたブロケード、GⅠに昇格し定量戦となった安田記念を含む春の短距離重賞3連勝し「マイルの皇帝」ニホンピロウイナーの超えるべき最後の壁として立ちはだかったハッピープログレスが有名。

海外では英ダービーを過去最大着差の10馬身で大差勝ちし、種牡馬になった後に誘拐された馬としても有名なシャーガー、大種牡馬ストームキャットの父親であるノーザンダンサー産駒ストームバード、種牡馬成績以上にブルードメアサイアーとしての活躍がすさまじいミスタープロスペクター産駒のミスワキ、83年のジャパンカップで天皇賞馬キョウエイプロミスとの200mに及ぶたたき合いをアタマ差制して優勝したアイルランドの名牝スタネーラがいる。

この世代は現役中にグレード制が導入されたこともあり旧5歳以降八大競走とGⅠを勝利した馬がそれぞれ存在する唯一の世代である[2]。またグレード制により短距離路線が整備され、ハッピープログレスはそのおかげもあってGⅠ馬になり世代の賞金王にもなった。逆にキヨヒダカは安田記念を勝ったもののグレード制前年でGⅠ馬になれなかった例もあり、82世代のハギノカムイオー共々運の悪さに泣いた馬もいた時代であった。しかしこの世代は当時古馬戦線を席巻していた80世代がほとんど引退した後の84年にGⅠを勝つことができており、二冠馬カツトップエースが早期引退に追い込まれる中でも長く活躍した大器晩成の馬が多い世代であった。

勝利馬

中央平地GI級

世代別

競走名 1980年(現2歳/旧3歳) 1981年(現3歳/旧4歳)
朝日杯3歳ステークス テンモン
阪神3歳ステークス サニーシプレー
皐月賞 カツトップエース
東京優駿(日本ダービー) カツトップエース
菊花賞 ミナガワマンナ
桜花賞 ブロケード
優駿牝馬(オークス) テンモン
エリザベス女王杯 アグネステスコ

古馬GI級

競走名 1981年(現3歳/旧4歳) 1982年(現4歳/旧5歳) 1983年(現5歳/旧6歳) 1984年(現6歳/旧7歳)
天皇賞(春) モンテファスト
安田記念 1984年よりGI昇格 ハッピープログレス
宝塚記念 斤量別定重賞~83年
斤量定量GⅠ84年~
天皇賞(秋) 84年より2000mに短縮 メジロティターン
マイルチャンピオンシップ 1984年新設
ジャパンカップ [愛]Stanerra
有馬記念

中央障害重賞

競走名 1981年
(現3歳/旧4歳)
1982年
(現4歳/旧5歳)
1983年
(現5歳/旧6歳)
1984年
(現6歳/旧7歳)
1985年
(現7歳/旧8歳)
1986年
(現8歳/旧9歳)
東京障害特別(春) オキノサキガケ
阪神障害ステークス(春) ダイタクカピタン
中山大障害(春) オキノサキガケ メジロジュピター
京都大障害(春) フリートマウント
阪神障害ステークス(秋) グレートエコー ブルキング
東京障害特別(秋)
京都大障害(秋) グレートエコー フリートマウント ダイタクカピタン
中山大障害(秋) オキノサキガケ

代表的な馬

  • カツトップエース
    • '81:皐月賞(八大競走)、東京優駿(八大競走)、他NHK杯2着
    • '81優駿賞最優秀4歳牡馬
  • メジロティターン
    • '81:セントライト記念 '82:天皇賞(秋)(八大競走)、日経賞 '83:日経賞3着
    • '82最優秀父内国産馬
  • ハッピープログレス
    • '81:神戸新聞杯3着 '82:CBC賞 '83:阪急杯、他CBC賞2着、スワンステークス3着 '84:安田記念(GI)、京王杯スプリングカップ(GII)、スプリンターズステークス(GIII)、CBC賞(GIII)、他マイルチャンピオンシップ(GI)2着、スワンステークス(GII)3着
    • 史上初の春の短距離三冠達成
    • 獲得賞金世代最多
  • モンテファスト
    • '83:目黒記念(秋)、他函館記念3着 '84:天皇賞(春)(GI)
    • 日本史上初のGⅠホース
  • ミナガワマンナ
    '81菊花賞(八大競走)、他ラジオたんぱ賞2着 '82:アルゼンチン共和国杯、他ダービー卿チャレンジトロフィー3着 '83:アルゼンチン共和国杯、他アメリカジョッキークラブカップ2着、目黒記念(春)2着
  • テンモン
    • '80:朝日杯3歳ステークス '87:優駿牝馬(八大競走)、京成杯、他桜花賞(八大競走)2着、クイーンカップ3着
    • '80最優秀3歳牝馬
    • '81最優秀4歳牝馬[3]
  • ブロケード
    '81:桜花賞(八大競走)、阪神4歳牝馬特別、牝馬東京タイムズ杯、他函館記念2着、CBC賞2着 '82:スプリンターズステークス、他安田記念2着、京王杯スプリングハンデキャップ2着 '83:安田記念2着、マイラーズカップ2着、函館記念2着
  • サンエイソロン
    • '81:スプリングステークス、NHK杯、京都新聞杯、他東京優駿(八大競走)2着、菊花賞(八大競走)2着、セントライト記念2着、東京4歳ステークス3着 '82:サンケイ大阪杯、他高松宮杯2着、毎日王冠2着
  • キヨヒダカ
    • '81:スプリングステークス3着、京成杯3着 '82:ダービー卿チャレンジトロフィー2着 '83:安田記念、新潟大賞典、京王杯オータムハンデキャップ、他京王杯スプリングハンデキャップ3着
    • 中山競馬場ダート1800mのレコードホルダー
    • ハンデキャップ重賞時代の安田記念最後の勝ち馬
  • オキノサキガケ
    • '83:中山大障害(春)中山大障害(秋)、東京障害特別 '84:中山大障害(秋)3着
    • '83最優秀障害馬
  • そのほかの活躍馬
    • カミノスミレ 目黒記念(春)
    • サニーシプレー 阪神3歳ステークスなど '80最優秀3歳牡馬
    • ローラーキング マイラーズカップ(GII)など
    • トドロキヒホウ オールカマーなど
    • アリーナオー 阪神大賞典など
    • アグネステスコ エリザベス女王杯など '81最優秀4歳牝馬[4]
    • エイティトウショウ 中山記念など
    • シャダイコスモス 中山牝馬ステークス(GIII)
    • アグネスベンチャー CBC賞など

(格付けは当時のもの。太字は現在のGⅠ級競争)

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬/競走馬の一覧
前世代 当世代 後世代
1980年クラシック世代 1981年クラシック世代 1982年クラシック世代

脚注

  1. *ダービー、菊花賞のトライアルレースでは後の勝ち馬であるカツトップエース、ミナガワマンナをそれぞれ破っている
  2. *古馬GⅠとしてのくくりであれば83世代が旧4歳の暮れに有馬記念、旧5歳で宝塚記念を勝利して達成している。
  3. *アグネステスコと同時受賞
  4. *テンモンと同時受賞
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