2016年クラシック世代 単語


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2016年クラシック世代とは、2013年に生まれ、2016年クラシック競走を走った(3歳を迎えた)競走馬の世代のことである。

概要

飛び抜けた実績を残したがおらず、2024年現在種牡馬としてもこれからのため、が代表かというのを決めづらい世代。獲得賞金額では、2017年ドバイターフを制し3年連続同レース連対を果たした秋華賞ヴィブロストップとなる。

この世代はクラシック戦線が非常に盛り上がった。まず3連勝で小倉2歳Sを制し、圧倒的な1番人気デイリー杯2歳Sに乗りこんだシュウジに、2番人気エアスピネルが圧勝。そのエアスピネルが断然の1番人気となった朝日杯FSを、2番人気良血リオンディーズが制して2歳王者となる。
そのリオンディーズが断然の1番人気で乗りこんだ弥生賞を、傷の3連勝で制したのがマカヒキ。そして同じく傷の3連勝できさらぎ賞を圧勝したサトノダイヤモンドが加わり、皐月賞ではリオンディーズマカヒキサトノダイヤモンドが3強として人気を分け合ったが、その3強を8番人気ディーマジェスティレコードタイムでまとめて打ち倒した。
これにより、日本ダービーディーマジェスティサトノダイヤモンドマカヒキリオンディーズで4強対決となり、大いに盛り上がった。そのダービーマカヒキが制したが、皐月賞ダービーとも4強にエアスピネルを加えたこの5頭で掲示板を占拠するという闘であった。

しかしリオンディーズダービー後に故障で引退ディーマジェスティ菊花賞を敗れたあとは振るわず4歳の春天を最後に引退ダービーマカヒキと、菊花賞を制しサトノ軍団悲願のGⅠとなり、有馬記念キタサンブラックを倒したサトノダイヤモンドの2頭は、どちらも凱旋門賞への挑戦以降3歳時のきを失ってしまうことになる。

結果、4歳時の古馬王道路線を1歳上のキタサンブラック2015年クラシック世代に占拠されてしまうこととなったが、5歳となった2018年レインボーライン天皇賞(春)を勝ち、ミッキーロケット宝塚記念を制して和田竜二テイエムオペラオー以来の中央GⅠ勝利プレゼントした。

も6戦5勝2着1回のオークスシンハライトと、そのシンハライト桜花賞で破ったジュエラー、そして阪神JFNHKマイルカップを制したメジャーエンブレムがいずれも3歳で引退と世代GⅠ組が引退してしまったが、前述の秋華賞ヴィブロスドバイターフを制し、その後も6歳まで海外GⅠ2着3回で息の長い活躍を見せた。他にヴィクトリアマイル勝ちアドマイヤリードジュールポレールがいる。

距離戦線では史上5頭の同一年プリント制覇を果たしたファインニードルが代表。他に高松宮記念セイウンコウセイがいる。
また変わり種として、内では一介の2歳重賞1勝だったが、オーストラリアに移籍してあちらの短距離GⅠを2勝したブレイブスマッシュもこの世代。

ダートではホッコータルマエコパノリッキー時代が終わり、新時代の先を切ってGⅠ級5勝を挙げたゴールドドリームGⅠ級3勝のケイティブレイブの2頭が代表。他には4連勝で全日本2歳優駿を勝ったサウンドスカイと、JDDで12年ぶりの青森産馬GⅠ勝利を挙げたキョウエイギアディープスカイ産駒コンビや、コリアカップ連覇のロンドンタウンなど。

障害競走ではオジュウチョウサンを打ち破って新王者となったメイショウダッサイがこの世代。マーベラスサンデー産駒最後の中央在籍ケンファヴルトもいる。

ほかGⅠ以外では、故障に悩まされ僅か5戦・重賞勝利引退したが福永祐一が「別格の」と絶賛し種牡馬入りして人気を集めているシルバーステート、中391日での重賞勝利を挙げたあと天皇賞(春)前にアクシデント予後不良になってしまったシャケトラエリザベス女王杯3年連続2着の逃げクロコスミアオーシャンステークス4年連続2着のナックビーナス、短距離重賞3勝を挙げたTwitterをするダイアナヘイロー日本として初めてアメリカ三冠を皆勤したラニJRA重賞最高体重勝利記録(572kg)を持っていた[1]サトノティターン名ととんでもないローテで話題となりアイドルホースいたヨシオ高松宮記念GⅠ歴代2位の単勝359.8倍で馬券内に突っ込んだショウナンアンセムなどがいる。

地方競馬ではスマートファルコン記録更新する重賞20勝を挙げているカツキキトキがいる。

……そしてこの世代の最大の特徴は、やはりダービーマカヒキが9歳まで現役で走り続けたことだろう。同じダービーを走った有力ではエアスピネルダートに転向して同じく9歳まで走ったが、クラシックの盛り上がりとそれ以降の低迷という世代の特徴を体現したという意味で、やはりこの世代の代表はマカヒキなのかもしれない。

活躍馬

中央平地GI級

世代別

競走名 2015年(2歳) 2016年(3歳)
朝日杯フューチュリティステークス リオンディーズ
阪神ジュベナイルフィリーズ メジャーエンブレム
皐月賞 ディーマジェスティ
東京優駿(日本ダービー) マカヒキ
菊花賞 サトノダイヤモンド
桜花賞 ジュエラー
優駿牝馬(オークス) シンハライト
秋華賞 ヴィブロス
NHKマイルカップ メジャーエンブレム

古馬GI

競走名 2016年(3歳) 2017年(4歳) 2018年(5歳) 2019年(6歳) 2020年(7歳)
フェブラリーステークス ゴールドドリーム
高松宮記念 セイウンコウセイ ファインニードル
大阪杯GⅠ格付けは2017年~)
天皇賞(春) レインボーライン
ヴィクトリアマイル アドマイヤリード ジュールポレール
安田記念
宝塚記念 ミッキーロケット
スプリンターズステークス ファインニードル
天皇賞(秋)
エリザベス女王杯
マイルチャンピオンシップ
ジャパンカップ
チャンピオンズカップ ゴールドドリーム
有馬記念 サトノダイヤモンド

中央障害J-GI

競走名 2016年
(3歳)
2017年
(4歳)
2018年
(5歳)
2019年
(6歳)
2020年
(7歳)
2021年
(8歳)
中山グランドジャンプ メイショウダッサイ
中山大障害 メイショウダッサイ

地方ダートグレード競走GI級

世代別

競走名 2015年(2歳) 2016年(3歳)
全日本2歳優駿 サウンドスカイ
ジャパンダートダービー キョウエイギア

古馬GI

競走名 2016年(3歳) 2017年(4歳) 2018年(5歳) 2019年(6歳) 2020年(7歳) 2021年(8歳)
川崎記念 ケイティブレイブ
かしわ記念 ゴールドドリーム ゴールドドリーム
帝王賞 ケイティブレイブ ゴールドドリーム
マイルCS南部杯
JBCレディスクラシック
JBCスプリント
JBCクラシック ケイティブレイブ
東京大賞典

海外平地GI

競走名 2016年(3歳) 2017年(4歳) 2018年(5歳) 2019年(6歳) 2020年(7歳)
ドバイターフ
(Dubai Turf)
ヴィブロス

大百科に記事のある2016年クラシック世代の競走馬

ピンク騸馬

日本調教馬

海外調教馬

関連リンク

関連項目

前世 当世代 後世代
2015年クラシック世代 2016年クラシック世代 2017年クラシック世代

脚注

  1. *2019年マーチS記録2023年プロキオンSドンフランキーが594kgで勝利更新された。
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