1955年クラシック世代

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1955年クラシック世代とは、競馬において1952年に生まれ1955年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。

概要

3歳時に朝日盃、4歳時に菊花賞、5歳時に天皇賞(春)、そしてこの年に始まった中山グランプリを勝利して3歳、4歳、5歳時にそれぞれの年度表彰を受賞、5歳時には満票での年度代表馬に選出、後に顕彰馬にも選ばれた「黄金の脚」メイヂヒカリを代表とする世代。

他には不良馬場のダービーをセントライトと並ぶ史上最大着差8馬身で圧勝したオートキツ、日本史上初の同一平地サラ系重賞3連覇を達成したセカイオー、メイヂヒカリと並び称され皐月賞を勝ったケゴン、57年に中山大障害を含む障害重賞を2勝して最優秀障害馬に選ばれた牝馬ヤマカブトが有名。

その他競走馬としては活躍できなかったものの、種牡馬入りした後桜花賞馬ワカクモ、皐月賞、有馬記念馬リュウズキ、天皇賞馬カシュウチカラ、3200ｍの天皇賞を勝った最後の牝馬プリテイキャストを送り出し、テンポイント、キングスポイントの兄弟の母父でもある大種牡馬カバーラップ二世^[1]がいる。

海外では「ナシュア対スワップス」として全米の話題をさらった55年のアメリカ二冠馬にして年度代表馬、東海岸のナシュア、三冠競争1戦目のケンタッキーダービでナシュアを破り、世界レコード5回を含むレコード8回を記録した56年の年度代表馬、西海岸のスワップス、サーゲイロード、セクレタリアトの母で、一族からはリズンスター、ホウヨウボーイ、セキテイリュウオー、ニホンピロウイナー、ヤマニンゼファー親子、チチカステナンゴ、ロードカナロア、ニシノフラワーなどが出ている73年のアメリカ年度代表繁殖牝馬サムシングロイヤル、史上8頭目のイギリス牝馬三冠馬メルド、20世紀最多の16戦無敗、凱旋門賞連覇、20世紀イタリアのスポーツ選手4位の記録を持つ大種牡馬リボーがいる。

勝利馬

中央八大競走

競走名	1955年(現3歳/旧4歳)	1956年(現4歳/旧5歳)	1957年(現5歳/旧6歳)
皐月賞	ケゴン	4歳馬限定戦
東京優駿競走   (日本ダービー)	オートキツ	4歳馬限定戦
菊花賞	メイヂヒカリ	4歳馬限定戦
櫻花賞	ヤシマベル	4歳牝馬限定戦
優駿牝馬	ヒロイチ	4歳牝馬限定戦
天皇賞(春)		メイヂヒカリ
天皇賞(秋)
中山グランプリ(1956年) 有馬記念(1957年~)	1956年新設	メイヂヒカリ

中央障害重賞

競走名	1955年 (現3歳/旧4歳)	1956年 (現4歳/旧5歳)	1957年 (現5歳/旧6歳)	1958年 (現6歳/旧7歳)	1959年 (現7歳/旧8歳)
東京障碍特別(春)	1956年新設		ヤマトヒカリ
中山大障碍(春)
京都大障碍(春)		ブルーライト		ニユーヨーク
アラブ大障害(春)	1956年新設	ハチサカエ			ハチサカエ
東京障碍特別(秋)	1956年新設	トヨシロ	ヤマカブト
アラブ大障害(秋)	1956年新設
京都大障碍(秋)
中山大障碍(秋)		ハクレイ	ヤマカブト

その他の主要競走

中央

競走名	1954年 (現2歳/旧3歳)	1955年 (現3歳/旧4歳)	1956年 (現4歳/旧5歳)	1957年 (現5歳/旧6歳)
朝日盃3歳ステークス	メイヂヒカリ	3歳馬限定戦
阪神3歳ステークス	ホウシユウホマレ	3歳馬限定戦
安田賞
読売カップ(春)		タツトモ
タマツバキ記念(春)	1956年新設		タマノホシ
タマツバキ記念(秋)	1955年新設	トシヒロ	タツトモ
読売カップ(秋)		トシカゼ

地方

競走名	1954年 (現2歳/旧3歳)	1955年 (現3歳/旧4歳)	1956年 (現4歳/旧5歳)	競走名	1955年 (現3歳/旧4歳)	1956年 (現4歳/旧5歳)
全日本三才優駿	タジマオー	3歳馬限定戦		春の特別	ダイゴカゲミツ	4歳馬限定戦
春の鞍		ローヤルレザー	4歳馬限定戦	ホウセント記念	ニユーマルタケ	4歳馬限定戦
競走名	1955年 (現3歳/旧4歳)	1956年 (現4歳/旧5歳)	1957年 (現5歳/旧6歳)	1958年 (現6歳/旧7歳)	1959年 (現7歳/旧8歳)	1960年 (現7歳/旧8歳)
開設記念
秋の鞍		ケンチカラ
秋の特別

年度表彰

日本

中央競馬

啓衆社賞
表彰部門	1954年(現2歳/旧3歳)	1955年(現3歳/旧4歳)	1956年(現4歳/旧5歳)	1957年(現5歳/旧6歳)
最優秀3歳牡馬	メイヂヒカリ	3歳限定部門
最優秀3歳牝馬	ケンホウ	3歳限定部門
最優秀4歳牡馬		メイヂヒカリ	4歳限定部門
最優秀4歳牝馬		サスケハナ	4歳限定部門
最優秀5歳以上牡馬			メイヂヒカリ
最優秀5歳以上牝馬			スプリングサン	サールス
最優秀スプリンター			トウセイ	オートキツ
最優秀障害馬			トヨシロ	ヤマカブト
最優秀アラブ	1955年新設	タツトモ
年度代表馬		オートキツ	メイヂヒカリ

代表馬

• メイヂヒカリ
  
  • '54:朝日盃3歳ステークス　'55:菊花賞(八大競走)、産経賞オールカマー、他毎日王冠2着　'56:天皇賞(春)(八大競走)、中山グランプリ(八大競走)、他産経賞オールカマー2着
  • '54啓衆社賞最優秀3歳牡馬
  • '55啓衆社賞最優秀4歳牡馬
  • '56啓衆社賞最優秀5歳以上牡馬、年度代表馬
  • '56東京競馬記者クラブ賞
  • JRA顕彰馬
  • 史上初の3歳、4歳、5歳以上の年度表彰受賞
  • 史上初の満票での年度代表馬選出
  • 第1回中山グランプリ優勝馬
  • 獲得賞金世代最多

• オートキツ
  
  • '55:東京優駿競走(八大競走)、他菊花賞(八大競走)2着　'56:東京杯、ダイヤモンドステークス
  • '55啓衆社賞年度代表馬
  • '56啓衆社賞最優秀スプリンター

• セカイオー
  
  • '55:阪神大賞典　'56:京都記念(春)、鳴尾記念　'57:鳴尾記念　'58:鳴尾記念、他天皇賞(春)(八大競走)2着、宝塚杯2着
  • サラブレッド系種
  • 史上初の鳴尾記念3連覇達成
  • 史上初のサラ系同一平地重賞3連覇達成^[2]

• ブレツシング
  
  • '55:クイーンステークス　'56:サマーステークス、他オータムハンデキャップ3着、目黒記念(秋)3着、東京牝馬特別3着　'57:東京杯3着　'58:中京開設記念、スプリングハンデキャップ　'59:CBC賞

• ヒデホマレ
  
  • '55:中山4歳ステークス、中山特別、他京都記念(秋)2着、京都盃3着　'56:中山改築記念、他天皇賞(秋)(八大競走)2着、目黒記念(秋)2着、スプリングハンデキャップ3着、産経賞オールカマー3着　'57:スプリングハンデキャップ、他金杯(東)3着

• ヤサカ
  
  • '54:札幌ステークス　'55:京都4歳特別、毎日杯、京都盃、朝日チャレンジカップ　'56:京都盃、他鳴尾記念3着、朝日チャレンジカップ　'57:日本経済新春杯3着
  • 史上唯一の京都盃連覇達成馬^[3]

• ヤマカブト
  
  • '57:中山大障碍(秋)、東京障害特別(秋)
  • '57最優秀障害馬

• そのほかの活躍馬
  • ホウシユウホマレ　阪神3歳ステークス
  • サスケハナ　毎日王冠　　　'55最優秀4歳牝馬
  • ケゴン　菊花賞(八大競走)
  • ヒロイチ　優駿牝馬(八大競走)
  • トヨタニ　産経賞オールカマー
  • サールス　京都記念(秋)　　'57最優秀5歳以上牝馬
  • ヤシマベル　桜花賞(八大競走)
  • スプリングサン　東京牝馬特別　'56最優秀5歳以上牝馬

※当時の格付けは全てオープン競走。太字は現在のGI級競走。

海外調教馬

• ヴィミー(仏)
• クレイロン(仏)
• サーチング(米)
• サムシングロイヤル(米)
• スワップス(米)
• トルネーゼ(伊)
• ナシュア(米)
• パッパフォーウェイ(愛)
• フラワーボウル(米)
• ポーテージ(米)
• メルド(英)
• リボー(伊)

関連リンク

• 1955年の日本競馬 - Wikipedia

関連項目

• 競馬
• 競走馬
• 競走馬の一覧

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競走馬の世代一覧

クラシック世代別
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1940年代	1940	1941	1942	1943	1944	1945	1946	1947	1948	1949
1950年代	1950	1951	1952	1953	1954	1955	1956	1957	1958	1959
1960年代	1960	1961	1962	1963	1964	1965	1966	1967	1968	1969
1970年代	1970	1971	1972	1973	1974	1975	1976	1977	1978	1979
1980年代	1980	1981	1982	1983	1984	1985	1986	1987	1988	1989
1990年代	1990	1991	1992	1993	1994	1995	1996	1997	1998	1999
2000年代	2000	2001	2002	2003	2004	2005	2006	2007	2008	2009
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関連項目
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脚注

1. *競走馬時代の名前はセイカンで、カバーラップ二世は牧場入りした後に名付けられた繁殖名
2. *この記録は半世紀近くたった2003～2005年にタップダンスシチーが金鯱賞を3連覇するまで唯一の記録として残り続けていた
3. *第4回(56年)のみ京都盃(現京都新聞杯)が4歳以上の条件で行われたことによる。他の年度はいずれも4歳(現3歳)限定で開催されている