1985年クラシック世代とは、競馬において1982年に生まれ1985年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。
父シンザンと同じく皐月賞、菊花賞を勝利し、勝ち抜け制もあって父が唯一勝っていなかった天皇賞(春)を勝った「五冠馬シンザンの最高傑作」ミホシンザンを代表とする世代。
他、GI馬にはミホシンザンが骨折で出走できなかったダービーを勝利し、それから2年間海外の大レースに挑戦したシリウスシンボリ、「良馬場2000mならサクラ軍団最強」とも言われた昭和の大種牡馬テスコボーイ晩年の代表産駒サクラユタカオー、距離不安を名手岡部幸雄の騎乗で覆し天皇賞(春)を勝ったクシロキング、グリーングラス唯一のGI産駒リワードウイング、グレード制導入後初めて牡牝混合GIを勝利した牝馬タカラスチール、そのタカラスチールをクラシック戦線で5戦5勝で完封した桜花賞馬エルプス、21番人気からオークスを勝ち、珍名馬で有名な小田切軍団初のGI勝利を成し遂げたノアノハコブネ、グレード制導入後初めてGIを制した外国産馬パーシャンボーイ、社台グループ悲願のダービーに挑み敗れて去った東の3歳王者スクラムダイナ、最初の「種牡馬になれなかったGI馬」である西の3歳王者ダイゴトツゲキがいる。
GI馬以外では、多くの中長距離GIで好走し宝塚記念でファン投票1位にもなったスダホーク、そのスダホークを新馬戦で下したがスプリングSで散った快速逃げ馬サザンフィーバー、末期癌だった中島啓之騎手が病を伏せて騎乗しオークスで2着に突っ込ませたナカミアンゼリカとダービーで逃げたトウショウサミット、後の名伯楽・橋口弘次郎厩舎の黎明期を支えたセントシーザー、当時少なかったダート重賞で活躍し当時最強馬だったフェートノーザンにも勝利した最優秀ダートホースライフタテヤマなどがいる。
地方では福山競馬で活躍し種牡馬としても多くの活躍馬を送り出したアングロアラブのミスタージヨージ、サラブレッド牝馬の最高齢記録を更新したラツキーシラギクがいる。
海外では今現在最後のイギリスクラシック三冠牝馬オーソーシャープ、ミルリーフから数えて親子3代でイギリスダービーを勝利したスリップアンカー、史上6頭目のニューヨーク牝馬三冠馬モムズコマンド、大陸を股に掛けた6か国で35回GIに出場し9勝を挙げた「鉄の女」トリプティクなどがいる。
この世代は旧3歳デビュー時からグレード制が導入されていた最初の世代である。ミホシンザンが父シンザンと同じく皐月賞を勝利し、ミスターシービー、シンボリルドルフに続いて3年連続での3冠馬誕生が期待されたもののダービは故障で断念せざるを得ず、ダービーはシリウスシンボリが勝利しシンボリ牧場が連覇を達成している。ダービー馬シリウスシンボリはその後海外遠征に行ってしまったため、クラシックでの注目馬2頭は一度も対戦することは無かった。古馬になった86年春からはは2歳上のギャロップダイナが勝利した安田記念以外のGIを世代で全勝し力があることを見せたが、年末の有馬記念からは社台グループ初のダービー馬ダイナガリバーや「マイルの帝王」ニッポーテイオー擁する87世代にマイル、中距離のGIを持っていかれ、ミホシンザンが長距離の天皇賞(春)を勝利したものの、それ以降勝利を重ねることはできなかった。
| 競走名 | 1984年(現2歳/旧3歳) | 1985年(現3歳/旧4歳) |
|---|---|---|
| 朝日杯3歳ステークス | スクラムダイナ | |
| 阪神3歳ステークス | ダイゴトツゲキ | |
| 皐月賞 | ミホシンザン | |
| 東京優駿(日本ダービー) | シリウスシンボリ | |
| 菊花賞 | ミホシンザン | |
| 桜花賞 | エルプス | |
| 優駿牝馬(オークス) | ノアノハコブネ | |
| エリザベス女王杯 | リワードウイング |
| 競走名 | 1985年(現3歳/旧4歳) | 1986年(現4歳/旧5歳) | 1987年(現5歳/旧6歳) | 1988年(現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|
| 天皇賞(春) | クシロキング | ミホシンザン | ||
| 安田記念 | ||||
| 宝塚記念 | パーシャンボーイ | |||
| 天皇賞(秋) | サクラユタカオー | |||
| マイルチャンピオンシップ | タカラスチール | |||
| ジャパンカップ | ||||
| 有馬記念 |
| 競走名 | 1985年(現3歳/旧4歳) | 1986年(現4歳/旧5歳) | 1987年(現5歳/旧6歳) | 1988年(現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|
| 東京障害特別(春) | トウショウドリーム | センゴクルビー | ||
| 阪神障害ステークス(春) | ダイテンスパルタ | |||
| 中山大障害(春) | ||||
| 京都大障害(春) | ハッピールイス | |||
| 阪神障害ステークス(秋) | イブキライダー | |||
| 東京障害特別(秋) | ハッピーウォーリア | トウショウドリーム | サンケイダイヤ | |
| 京都大障害(秋) | ||||
| 中山大障害(秋) | ハッピールイス |
| 競走名 | 1985年(現3歳/旧4歳) | 1986年(現4歳/旧5歳) | 1987年(現5歳/旧6歳) | 1988年(現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|
| フェブラリーハンデキャップ | ||||
| 高松宮杯 | ランドヒリュウ | |||
| スプリンターズステークス | ドウカンテスコ | |||
| シュンエイ記念 | ミトモスイセイ | 3歳馬限定戦 | ||
| セイユウ記念 | ミトモスイセイ | |||
| タマツバキ記念 | ||||
| アラブ大賞典 |
| 競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現7歳/旧8歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全日本三才優駿 | 3歳馬限定戦 | イソナンブ | 4歳馬限定戦 | |||
| 羽田盃 | 4歳馬限定戦 | 千鳥賞 | 4歳馬限定戦 | |||
| 東京ダービー | ミルコウジ | 4歳馬限定戦 | アラブダービー | ゴールデンビクター | 4歳馬限定戦 | |
| 東京王冠賞 | チヨウヨオエース | 4歳馬限定戦 | アラブ王冠賞 | ゴールデンビクター | 4歳馬限定戦 | |
| 競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
(現6歳/旧7歳) |
(現7歳/旧8歳) |
(現8歳/旧9歳) |
| 川崎記念 | ||||||
| かしわ記念 | 1989年重賞昇格 | |||||
| 帝王賞 | ||||||
| 北日本マイルチャンピオンシップ南部杯 | 1988年新設 | グレートサーペン | ||||
| 東京大賞典 | ||||||
| ノムラダイオー | ||||||
| 全日本アラブクイーンカップ | ||||||
| 農林水産大臣賞典 |
| 優駿賞 | JRA賞 | |||
|---|---|---|---|---|
| 表彰部門 | ||||
| 最優秀3歳牡馬 | スクラムダイナ | 3歳限定部門 | ||
| 最優秀3歳牝馬 | ニホンピロビッキー | 3歳限定部門 | ||
| 最優秀4歳牡馬 | ミホシンザン | 4歳限定部門 | ||
| 最優秀4歳牝馬 | エルプス | 4歳限定部門 | ||
| サクラユタカオー | ||||
| タカラスチール | ||||
| 最優秀父内国産馬 | ミホシンザン | ミホシンザン | ミホシンザン | |
| 最優秀スプリンター | ||||
| 最優秀ダートホース | ライフタテヤマ | |||
| 最優秀障害馬 | ハッピールイス | |||
| 最優秀アラブ | ミトモスイセイ | |||
| 年度代表馬 | ||||
| NARグランプリ | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 表彰部門 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
1988年 (現6歳/旧7歳) |
1989年 (現7歳/旧8歳) |
1990年 (現8歳/旧9歳) |
| サラ系年度代表馬 | 1990年新設 | |||||
| アラ系年度代表馬 | 1990年新設 | |||||
| ばんえい年度代表馬 | 1990年新設 | |||||
ウマ娘に登場するキャラクターのモデルになった競走馬を解説する動画だが、ウマ娘に登場しない同年代に走った他の競走馬の多くがレース映像や解説付きで登場する。
| 前世代 | 当世代 | 後世代 |
|---|---|---|
| 1984年クラシック世代 | 1985年クラシック世代 | 1986年クラシック世代 |
▶もっと見る
▶もっと見る
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/08(月) 11:00
最終更新:2025/12/08(月) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。