1982年クラシック世代とは、競馬において1979年に生まれ1982年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。
姉であるハギノトップレディと共に良血馬集団「華麗なる一族」の筆頭に挙げられ、当時の幼駒落札価格の日本記録を作った「黄金の馬」ハギノカムイオーを代表とする世代。
他には当時存在したJRAの全競馬場の出走記録を作り、GI未勝利のまま唯一ヒーロー列伝に選出されたヤマノシラギク、マルゼンスキー産駒初のクラシック勝利馬であるホリスキー、重賞勝利はダービー1勝のみで終わってしまったものの、その勝利により多くの人間の運命を変えてある名馬が現れる切っ掛けを作ったバンブーアトラス、当時中央では4つしかないダート重賞で結果を出し2年連続で最優秀ダートホースに選ばれたアンドレアモン、中山大障害2勝、獲得賞金世代トップの「メジロの巨星」メジロアンタレス、無敗で大井競馬から中央に移籍し「ハイセイコーの再来」と言われながら脚部不安で好成績を残せなかったホスピタリテイ、日本初の白毛の競走馬ハクタイユー、史上初の旧11歳での重賞勝利を果たした[1]キョウエイウオリアなどがいる。
海外にはライスシャワーの父として知られる社台グループの大種牡馬リアルシャダイ、86年のジャパンカップを勝ち日本で初めて旧8歳でGIを勝ったジュピターアイランド、グラスワンダーの父であるシルヴァーホークがいる。
この世代は八大競走体制で古馬になった最後の世代である。しかし世代限定戦を除けば辛うじて大レースを勝ったのは宝塚記念のハギノカムイオーのみで[2]、83年の八大競走とされていた天皇賞と有馬記念はそれぞれ2つ上のアンバーシャダイとキョウエイプロミスが天皇賞を、有馬記念を1つ下のリードホーユーが勝利しており、菊花賞馬ホリスキーが2着まで肉薄したものの勝利することができなかった。翌84年からはグレード制が導入されたもののハギノカムイオーは既に引退、ホリスキーは再び天皇賞に挑むも1つ上のモンテファストに阻まれ、結局GI級競走は1勝も挙げられなかった。古馬になってから世代別以外の八大競走である天皇賞春秋と有馬記念いずれかを勝利していない世代は少なくとも60世代からグレード制が導入された83世代まででこの世代しか無く、またグレード制が導入されてからの84世代からも古馬GIを未勝利で終わった世代は該当レースが増えたこともあり現れておらず[3]、記録の上でのこの世代はかなりの異彩を放っていることになる。クラシックで勝利を挙げた同世代はホリスキーを除けば満足に古馬まで進めず、世代の層の薄さは平地の獲得賞金トップがGIでの入着すらないヤマノシラギクというところに現れている[4]。上の世代の81世代はモンテファストをはじめGI勝ち馬が存在していて、このままでは下のGI表をどう表記すればいいか頭を抱えるところだった(サンキュージュピターアイランド)。
もし後1年早く宝塚記念がGIになっていれば、もしくはモンテファストの全盛期がもう一年早かったら、たらればを言い出せばきりがないものの、八大競走とグレード制の時代の流れに泣いた世代であった。
| 競走名 | 1981年(現2歳/旧3歳) | 1982年(現3歳/旧4歳) |
|---|---|---|
| 朝日杯3歳ステークス | ホクトフラッグ | |
| 阪神3歳ステークス | リードエーテイ | |
| 皐月賞 | アズマハンター | |
| 東京優駿(日本ダービー) | バンブーアトラス | |
| 菊花賞 | ホリスキー | |
| 桜花賞 | リーゼングロス | |
| 優駿牝馬(オークス) | シャダイアイバー | |
| エリザベス女王杯 | ビクトリアクラウン |
| 競走名 | 1982年 (現3歳/旧4歳) |
1983年 (現4歳/旧5歳) |
1984年 (現5歳/旧6歳) |
1985年 (現6歳/旧7歳) |
1986年 (現7歳/旧8歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| 天皇賞(春) | |||||
| 安田記念 | 1984年よりGI昇格 | ||||
| 宝塚記念 | 斤量別定重賞(~1983) 斤量定量GI(1984~) |
ハギノカムイオー | |||
| 天皇賞(秋) | |||||
| マイルチャンピオンシップ | 1984年新設 | ||||
| ジャパンカップ | [米]Half Iced | [独]Jupiter Island | |||
| 有馬記念 |
| 競走名 | 1983年 (現4歳/旧5歳) |
1984年 (旧6歳) |
1985年 (旧7歳) |
1986年 (旧8歳) |
1987年 (旧9歳) |
1989年 (旧11歳) |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京障害特 別(春) |
|||||||
| 阪神障害 ステークス(春) |
|||||||
| 中山大障害(春) | |||||||
| 京都大障害(春) | |||||||
| 阪神障害 ステークス(秋) |
|||||||
| 東京障害特 別(秋) |
メジロザニアー | ||||||
| 京都大障害(秋) | |||||||
| 中山大障害(秋) |
| 競走名 | 1985年(現6歳/旧7歳) | |||
|---|---|---|---|---|
| フェブラリーハンデキャップ | 1984年新設 | ロバリアアモン | アンドレアモン | |
| 安田記念 | 1984年よりGI昇格 | |||
| 高松宮杯 | ハギノカムイオー | キョウエイレア | ||
| スプリンターズステークス | シンウルフ | |||
| シュンエイ記念 | スリーキャプテン | 4歳馬限定戦 | ||
| アラブ大賞典(春) | 1983年統合 | |||
| セイユウ記念 | アズマスカレー | |||
| タマツバキ記念 | バッファバーバー | |||
| アラブ大賞典(秋)(~1982) アラブ大賞典(1983~) |
| 競走名 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全日本三才優駿 | ヒノデスター | 3歳馬限定戦 | ダイヤロツク | 4歳馬限定戦 | ||
| 羽田盃 | ホスピタリテイ | 4歳馬限定戦 | 千鳥賞 | ケイワイホマレ | 4歳馬限定戦 | |
| 東京ダービー | ダイシンシラユキ | 4歳馬限定戦 | アラブダービー | ケイワイホマレ | 4歳馬限定戦 | |
| 東京王冠賞 | ミサキネバアー | 4歳馬限定戦 | アラブ王冠賞 | ケイワイホマレ
ミヤオーシヨウ |
4歳馬限定戦 | |
| 競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
(現6歳/旧7歳) |
(現7歳/旧8歳) |
(現8歳/旧9歳) |
| 川崎記念 | ||||||
| 帝王賞 | トムカウント | |||||
| 東京大賞典 | ||||||
| トキテンリユウ | ||||||
| 全日本アラブクイーンカップ | ||||||
| 農林水産大臣賞典 |
| 優駿賞 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 表彰部門 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
1985年 (現6歳/旧7歳) |
| 最優秀3歳牡馬 | ホクトフラッグ | 3歳限定部門 | |||
| 最優秀3歳牝馬 | ビクトリアクラウン | 3歳限定部門 | |||
| 最優秀4歳牡馬 | バンブーアトラス | 4歳限定部門 | |||
| 最優秀4歳牝馬 | ビクトリアクラウン | 4歳限定部門 | |||
| ミスラディカル | |||||
| 最優秀父内国産馬 | 1982年新設 | ||||
| スプリンター賞(1981) 最優秀スプリンター(1982~) |
|||||
| 最優秀ダートホース | 1984年新設 | アンドレアモン | アンドレアモン | ||
| 最優秀障害馬 | メジロアンタレス | ||||
| 最優秀アラブ | |||||
| 年度代表馬 | |||||
ウマ娘に登場するキャラクターのモデルになった競走馬を解説する動画だが、ウマ娘に登場しない同年代に走った他の競走馬の多くもレース映像や解説付きで登場する。
| 前世代 | 当世代 | 後世代 |
|---|---|---|
| 1981年クラシック世代 | 1982年クラシック世代 | 1983年クラシック世代 |
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最終更新:2025/12/11(木) 18:00
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