概要
| プロフィール | |
| 性別 | 女 |
| 肩書・所属 | 元百獣海賊団総督令嬢 自称光月おでん |
| 種族 | 人間? |
| 誕生日 | 11月3日 |
| 星座 | さそり座 |
| 好物 | おでん サーモン(生、丸齧り) |
| 身長 | 263cm |
| 懸賞金 | 不明 |
| 悪魔の実 | イヌイヌの実幻獣種 モデル”大口真神”(動物系) |
| VIVRE CARD | No.1578 |
| 声優 | 早見沙織 |
| WT100 | 11位 |
四皇の一角にして百獣海賊団総督を務めるカイドウの実子。本格的な初登場は原作第983話「”雷鳴”」およびアニメ第990話「雷鳴八卦!登場カイドウの息子」。
年に一度の火祭りの夜にカイドウが実行を予定しているある計画達成の暁には重要な役目を任される予定であったが、当日失踪した為カイドウの命を受けた幹部の飛び六砲により行方を捜索されていた。
船員からは「ヤマト坊ちゃん」という愛称で呼ばれているが、作中の百獣海賊団関係者の発言を聞く限りでは、先述の失踪の件も含め総督の子でありながら問題児扱いされているかのような話も聞かれる。
飛び六砲の一人であるうるティと鬼ヶ島に潜入していたモンキー・D・ルフィが対峙する最中、父譲りの雷鳴八卦の一撃でうるティを沈めるという衝撃的なデビューを誌面にて飾った。
袴に仁王襷という和装の出で立ちで、初登場時は般若の面をつけていた。流石に父に比べれば小さいが、それでも身長は2メートルを余裕で超えている。
本人曰くルフィが現れるのを待ち続けていたらしく、彼に対して身上を明かすとともに素顔を晒したのだが、そこには更なる衝撃の事実が隠されていた。
人物像
「だから僕はこの国を開国するんだ!!一緒に戦わせて欲しい!!!」
ルフィ「え?オマエ息子って言ったよな!?」
「光月おでんは男だろ?だから僕は男になった!!キミは本当に強いな!!
まだ本気出してない…エースを思い出す!!!」
カイドウの息子を名乗っているが、プロフィールにもある通り性別はれっきとした女性。つまり俗にいうボクっ娘である。カイドウ戦を終えた風呂の場でサンジが血だるまになったのは言うまでも無し。
見出しの通り一人称は「僕」で男になったと主張しているが、そこにはカイドウの嘗ての宿敵である光月おでんが深く関与している。20年前に光月おでんが処刑された「伝説の一時間」を目撃しており、その姿に大きな衝撃と感銘を受けた。加えて九里のおでん城麓の川で拾ったおでんの航海日誌の影響もあり、おでんに深い尊敬と憧れを抱き日誌を自身の聖書と定め、「おでんになりたい」という願望とワノ国開国の決意の赴くままに自らを光月おでんと名乗るようになった。服装もその影響を受けたものである。
ポートガス・D・エースから聞かされていたルフィの生き様を「君の方がおでんかも」と評している事から、彼女にとっての「おでん」とは単なる目標の人物にとどまらず自由を尊重し己の意志や信念を貫く生き様を示す概念の様なものに昇華していると言えるだろう。他作品で言えば、『機動戦士ガンダム00』の刹那・F・セイエイにとってのガンダムに近いか。
しかしこのおでんへの入れ込みぶりをカイドウが許す筈もなく、軟禁を強いられるなど親子間には確執が生じている。一方でカイドウからは「(バカ)息子」百獣海賊団の船員からは「ヤマト坊ちゃん」と呼ばれ男としてふるまう事は許容されており、複雑な家庭事情がうかがえる。
来歴
過去
20年前、ヤマトは人物像の項で述べたとおりの経緯でおでんを名乗るようになり、彼や家臣の赤鞘九人男に代わりその遺志を継いでワノ国の開国を果たす決意を固めた。
当然ながらこの事をカイドウが認める筈もなく、子供の頃からヤマトはカイドウに挑みかかってはしばき倒される日々が続き、遂には鬼ヶ島を出ると爆発する仕掛けを施した手枷を嵌められて長い軟禁状態に陥ってしまう。
軟禁開始から十数年後、百獣海賊団の一般船員達と共に幹部遠征の留守を預かっていたヤマトは百獣海賊団に拉致された少女の奪還と打倒カイドウのため鬼ヶ島に乗り込んだエースと対峙した。
エース「"親は選べねェぞ"ヤマト!!そんなに親父を嫌ってんのに
「手錠」はともかく何心までつながれちまってんだ!?」
「何を…!!?」「ぼくだって……!!海に出て冒険してみたい!!!
おでんの様に自由に生きてみたいよ!!!」
渋々カイドウに従う素振りを見抜かれてエースに叱咤されたヤマトは怒りに震えてカイドウの力の象徴たる龍の像が巻き付いた鳥居を壊しながら本心を打ち明けた。[1]このやり取りでエースと意気投合したヤマトは酒の肴に海外の海賊事情を尋ね、その過程で義弟ルフィの話を耳に胼胝ができる程に聞き続けた。
そしてエースが鬼ヶ島を去る際、ヤマトはビブルカードを渡し再会を誓い合った。本当ならばエースと共に海に出る選択肢もあったのだが、「あのカイドウの事だから万が一に備えて実の娘である自分であろうと殺めれるように本当に手枷が爆発するのでは…」という恐怖心が躊躇いを生み、同じ道を歩むことは叶わなかった。
ある日エースのビブルカードは跡形もなく消えたが後日新聞でルフィの活躍を知り、おでんの日誌を通じて知った海賊王の言葉を全く同じ事を口にした彼こそが日誌に書かれていた「カイドウを討てる強力な海賊」だと確信し出会える日を待ち続けるのであった。
ワノ国編第三幕
時は流れ火祭りの夜の大宴会「金色神楽」当日。ルフィが侍達と共に鬼ヶ島に乗り込んできたことを知ったヤマトは遂に待ち望んできた時が来た事でいてもたってもいられなくなり、ある重大発表が待っている宴の出席などどこ吹く風でルフィ捜索の為に奔走。うるティに摑まったルフィを雷鳴八卦の一撃で助けに入り、彼を小脇に抱えその場を後にしながら「カイドウの息子」として自己紹介をする。
直後にルフィとの戦闘に突入するというトラブルが起きつつも屋根裏に落ちのびたヤマトは改めて自身がおでんの後継車を名乗るに至った経緯を語り、般若の面を脱ぎ捨てて素顔を明かしてルフィへの協力の意志を表明。そんな中、カイドウは光月モモの助処刑を前にしてワノ国を乗っ取りその将軍にヤマトを据える「新鬼ヶ島計画」を発表した。この期に及んでなおも自分を束縛しようとするカイドウへの怒りに燃えライブフロアに向かう中、ルフィはヤマトの意志を汲み流桜で彼女を縛り続けていた手錠を外してくれたのだが…。
ボッコォ・・ン!!!
「畜生あの…牛ゴリラめ~~!!僕を殺す気だった!!!」
20年間危惧していた通り手錠は本当に爆発。ヤマトは号泣しながらも親子の情を完全に捨て去り、改めてカイドウ討伐を決意。サンジ達の手によって救出されたモモの助をしのぶと共に守るようルフィに頼まれた。憧れのおでんの息子を守るという事で気持ちが昂ったヤマトは全力疾走しながらおでんを名乗りモモの助を守ると宣言し、しのぶとモモの助をドン引きさせ逃げられてしまう。[2]
この鬼ごっこを終わらせたのはモモの助抹殺の為に立ち塞がったササキ率いる装甲部隊。連中の襲撃からヤマトはモモの助たちを身を挺して守り、2人に対する20年前の思いをぶちまける。伝説の一時間を目撃し、しのぶの言葉とおでんの生き様に泣いた事、モモの助を助けようとしたが己の無力ゆえに多々見ているしかできなかった事…
モモの助「お……おぬし誰だ…さっきは父の名を語り…!!」
「またの名をヤマト!!!キミの為に死ねる!!!」
いくらカイドウの子であれど流石に手負いの二人を守りながら敵の集団を戦い続けるのは厳しく劣勢に立たされていたが、八茶から逃走中のフランキー将軍が偶然乱入。八茶の攻撃によってできた床穴に二人とともに逃げ込むことにしたヤマトはフランキーに事情を話して装甲部隊の相手を任せ、鳴鏑で八茶を撃退しつつ逃亡。鬼ヶ島が既にカイドウの焔雲で浮上していた為モモの助を船で逃がすことは叶わず、いったん身をひそめることになった。
避難先の開かずの倉庫ではかつて自分が壊した龍の像を見つめつつ、エースと出会った時の思い出を二人に語った。散々エースから話を聞いたルフィがモモの助に導かれる形でワノ国を訪れた事に「D」を冠する者としての運命だと論じ、鬼ヶ島頂上で最悪の世代と二人の四皇が激突を始める中モモの助におでんの日誌を託したのだった。
能力・技能
動物系悪魔の実「イヌイヌの実幻獣種モデル"大口真神(おおくちのまかみ)"」の能力者。真神とはニホンオオカミが神格化した存在であり、『ONE PIECE』の世界ではワノ国の守り神とされる。悪魔の実の中でも希少価値が特に高い幻獣種というだけあってカイドウも手に入れるのに苦労しただが、ヤマトはそんなレア物を何とも知らず「腹が減ったから食べた」結果、偶然この能力を得ることになった。
戦闘においては父カイドウの物に比べ細身の金棒を獲物としており、実力は飛び六砲やエースにも全く引けを取らない。ただでさえ”世界最強生物”の血統という器を持つうえに、昔からカイドウに幾度となく挑み続けるうちに本人も自覚がないままに鍛えられたのだから弱いはずがないのだ。
雷鳴八卦(らいめいはっけ)
父カイドウと同名の技。初登場時はこれでうるティをKOするという鮮烈なデビューを飾っている。流石にカイドウと同等の威力とまではいかないようで、当のうるティからは「あんなの雷鳴四卦だ」と揶揄されている。とはいえ吐血している事からただでは済んでおらず相応の手ごたえがあったのは間違いないだろう。
鳴鏑(なりかぶら)
無侍氷牙(なむじひょうが)
反響
その鮮烈なデビューと、それ以上に強烈なインパクトを与える属性マシマシのキャラクター像から瞬く間に人気に火が付き、連載1000話を記念して開催された全世界を対象とした人気投票「ONEPIECE WORLD TOP 100(WT100)」において多くのキャラクターを押しのけ11位にランクインするという快挙をやってのけた。この投票は海外票を味方につけた女性キャラクターの健闘が目立っており、ヤマトもその流れをうまく味方につけることが出来たと言えるだろう。
そしてアニメでの登場に先駆けて声優が発表されたのだが、何とその為に動画
を配信し、担当声優の早見沙織氏が自ら出席するいう形態をとりTwitterのトレンド上位にランクインした。
今までのアニワンでも重要キャラクターを中心に声優が事前公開される事はあったが、それを動画という形で公開するのは異例中の異例であり、力の入れようが窺える。なお、早見氏は「ONE PIECE LIVE ATTRACTION」の歌姫アン役を経てアニメ本編への初出演となる。
関係者
- カイドウ
父親。しかし憧れのおでんを処刑したことからか黒炭オロチ共々露骨に嫌悪感を抱いており、「牛ゴリラ」「クソオヤジ」と吐き捨てている。手錠が本当に爆発式だったことを受けて絶縁を決めた。 - 光月おでん
ヤマトにとっての憧れの象徴であり、現在のヤマトを形成するきっかけとなった存在。 - ポートガス・D・エース
ひょんなことから意気投合した相手で、大物海賊を父に持つことに加え、その父を快く思っていない点も共通している。再開を望んでいたが、頂上戦争でその生涯に幕を閉じ望みがかなう事はなかった。 - モンキー・D・ルフィ
エースの話から出会いを待ち望んでいた相手。ヤマトは彼がワノ国にやってきたことを運命だと感じている一方で、その理由としてDの一族であることをあげている。果たしてヤマトは「D」に関して何らかの情報を握っているのだろうか?
ちなみにルフィはヤマトの事を「ヤマ男(やまお)」と呼んでいる。いくら男として振舞っているとはいえ、その呼称は流石に失礼ではないだろうか…。 - 光月モモの助
おでんの息子。20年前の無念を果たす意味も込めて命を賭して彼を守る決意を固めている。 - しのぶ
元光月家配下のくノ一。「伝説の一時間」の際に語ったおでんへの想いにヤマトは強く感激しており、モモの助のみならず彼女も全力で守るつもりでいる。
関連項目
脚注
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