スーパー生身大戦とは、マシンを使わなくても戦える方たちによる戦いである。
概要
タグの始まりは『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』の第31話。
『六神合体ゴッドマーズ』の原作再現シナリオにおいて明神タケルの母・静子はロゼ率いるギシン星人部隊に囚われてしまう。
窮地に立たされたタケルを救ったのは…まさかのくろがね五人衆。
いや、彼らだけではない。ZEXISの面々も加勢し、ギシン星人の超能力者たちをなぎ倒していったのだ。
竜馬が現れ、カミナが超能力を手品と一蹴し、武蔵が大雪山おろしを決め、隼人は「目だ!耳だ!鼻だ!!」 と顔面を八つ裂きにし、甲児とタケルは驚愕した。
接近戦では分が悪いと踏み、ギシン星人たちは距離を取るものの、直後にジャンゴ・ヨーコ・ロックオン・ミシェル・ゲインらによるスナイパーチームの狙撃に蜂の巣にされてしまう。
続けて、シリウス・スザク・アレルヤ・クロウ・デュオが追撃し、追い詰めたつもりが追い詰められたロゼたちは兵員輸送機で蹴散らそうとするが、直後にキリコのアーマーマグナムによる狙撃一発で撃ち落とされてしまう。
あまりの蹂躙っぷりにロゼは驚愕のコメントを残した。
歴代作品でも白兵戦はあったにはあった(特にGガンダム)が、ここまでの凄まじさを誇ったのは間違いなくシリーズ初といっても言いだろう。しかも他のスパロボの場合、テッカマンやオーガン、ボン太くんにイクサー、十傑集やガンダムファイターといった超強力な生身サイズのユニットも存在するため、実はこれでもまだマシな方であるのが驚きである。
余談だが、上記のメンバーにアレルヤが加えられているのは劇場版でのランニング描写が由来と思われる。
その後
『再世篇』では第18話と第46話で生身チームが活躍。
第18話はテロリストに占拠されたアッシュフォード学園から学生たちを助け出すために上記のメンバーとほぼ同じ面子が登場。テロリスト部隊を瞬殺した。
第46話ではパレス・インサラウムにて囚われの身となっていたエウレカとエスターを救うべく、ゼロは生身部隊を編成。
突入部隊隊長に黎星刻、メンバーにクロウ、アレルヤ、アスラン、竜馬、甲児、シモン、ヴィラル、タケル、斗牙、レントン。
火器支援にゲイン、ヨーコ、ロックオン、ミシェル、ヒイロ、トロワ、万丈。
陽動役に『アクエリオン』のエレメントと『ザブングル』のサンドラット、『キングゲイナー』のガウリ隊にくろがね五人衆。
兵員輸送にキリコと黒の騎士団、案内役にマルグリットと、メンバー欄を見るだけでお腹がいっぱいになる面子である。
当然、インサラウムの兵士達を瞬殺し、マルグリットによる案内があったとはいえ、あっさりとアンブローンの元へとたどり着いた。
『破界篇』に比べて、いずれも戦闘描写はあっさりしている。ちょっと残念
一方、続編『第3次スーパーロボット大戦Z』においては、『天獄篇』で一気に爆発することになった。
面子こそ潜入任務の為散って少ないが、それでもスペシャリスト傭兵軍団のミスリルSRTメンバー、『破界篇』でも参戦したアレルヤ(今度はハレルヤだが)とキリコ、エコーズの面々に、自慢の護衛戦力が次々ちぎられていく。
その上兜甲児に流竜馬というダイナミック双璧の実にダイナミックな笑顔に挟まれ、兵員を率いていたオリジナルキャラのギルター・ベローネは一言。
「う、うそ・・・やだ・・・」
元祖・生身大戦
話は前後するが、スーパー生身大戦の歴史は実はもっと古く、その片鱗は1995年の『第2次スーパーロボット大戦G』にまで遡ることが出来る。この作品で東方不敗マスター・アジアがスパロボ史上初の「生身ユニット」として登場した。このステージの敗北条件には「東方不敗の撃墜」があるのだが、師匠はありとあらゆる攻撃を(たとえ「必中」がかかっていようが)回避できる内部設定があるので全く問題ない。しかし当作に登場する生身ユニットは師匠一人なので、生身大戦は実現しなかった。
翌1996年発売の『新スーパーロボット大戦』で、いよいよ初の生身大戦が実現する。この作品では機動武闘伝Gガンダムよりドモン・カッシュ、東方不敗、アレンビー・ビアズリー、シュバルツ・ブルーダーの4人が生身ユニットとして登場したが、その中でも特にドモン対アレンビーは生身ユニット同士で戦うステージがあり、遂に戦闘画面で生身大戦を観ることができた。ロボット大戦とは一体……。
そして次は1999年発売の『スーパーロボット大戦64』。ここでは衝撃のアルベルトと東方不敗マスターアジア、およびアルベルトとドモンの戦闘が発生する。特に前者は中の人が同じ秋元羊介なのでスーパー秋元大戦と言われる始末、本作品に声が付いていなかったのが惜しまれる(『新』は付いていたのに……)。
スパロボの白兵戦について
第2次Zのインパクトに押されがちだが、白兵戦自体は割と他のスパロボでも見受けられる。
スパロボOGシリーズに計上された「無限のフロンティア」シリーズや、スパロボOGが逆に外部出演する「PROJECT X ZONE」に至っては全編白兵戦。その影響で本来はパイロットであるアクセル・アルマーやゼンガー・ゾンボルトが化け物になったりしているが。
第2次Zが大きく取りざたされたのは、敵も強いのだがそれ以上に味方が圧倒的に強すぎて敵が蹂躙され、ある種ギャグな状態になってしまったからである。
たとえば「スーパーロボット大戦W」では、等身大サイズのテッカマンや人間状になった原種らとの白兵戦が描かれ、「スーパーロボット大戦UX」では地獄公務員と聖戦士サコミズ王の一騎打ちに、原作の好カードであるティトゥスvsウィンフィールドを始めとしたアンチクロスの魔術師との死闘が目立ったりする。
これらと第2次Zの違いは、敵が圧倒的に強いところ。ここまで来るとむしろスーパー生身大戦に該当する作品が多くなってしまうからだ。
関連動画
左:恐らくスパロボ最古のスーパー生身大戦。
右:クロスオーバーであると同時に声優ネタでもある。
関連項目
- スーパーロボット大戦
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