新必殺お仕置人とは、ゲーム「アイドルマスター」と時代劇の「新必殺仕置人」を題材としたNovelsM@sterの一つ。やっつけPにより制作・公開されている。
「必殺お仕置人」の続編で、765プロのアイドルを中心としたアイマスキャラが時代劇を演じている。
中村主水と念仏の鉄は前作から引き続いて登場するキャラクター。ただし鉄が江戸を去った前作ラストから作中では四年の時間が経過していて、その間も主水は江戸で別の仲間たちとともに殺し屋を続けていた。
原作である「新・必殺仕置人」のみならず、他の必殺シリーズ作品(「仕留人」「仕事屋」「仕置屋」「仕業人」「うらごろし」「仕置長屋」など)の出演者も続々登場、「お仕置き人大集合」的なノリも楽しめる。特に主水シリーズ全体を踏まえたやっつけPの作劇術にはマニアならずとも唸らされること請け合い。正直「仕事人2010」に参加して欲しい・・・。
中村主水/天海春香……お仕置人の一人。通称八丁堀。南町奉行所の定町廻り同心。仲間の死もあって殺し屋稼業から離れていたが、寅の会所属のお仕置人に命を狙われたことを契機に裏の世界に復帰。鉄グループの「正体不明の三人目のお仕置人」として活動する。腰の大小を用いて、一太刀で敵を仕留める。
渋い演技もコミカルな芝居も見事にこなす春香さん。今回は殺しの際にマフラーも装着。
春香の中の人が中村姓の為、この配役。
念仏の鉄/菊地真……お仕置人の一人。寅の会に所属し、毎回安く競り落として仲間の不評を買う。殺人淫楽の気あり。標的の背骨や頚椎を素手の一撃で破壊する「骨外し」は健在。
相変わらず安定した演技の真。今回は「新仕置人」的なコスチュームに変更。
鋳掛屋の巳代松/高槻やよい……お仕置人の一人。得物は手製の鉄砲で、標的を豪快に撃ち抜く。射程距離は二間(3.6メートル)。鉄砲と言いつつラッパにしか見えないが、やよいが鉄砲と言っているので鉄砲なのだろう。鉄のことは「ねんぶつ」、主水のことは「はっちょうぼり」と呼ぶ。やたらに貴音を庇うシーンが出てくるのは恐らく後半への伏線だろう。第十話では原作「裏切無用」ばりの私刑シーンを熱演したが、当然ながら台詞はひらがな(笑)。
絵草紙屋の正八/双海真美……お仕置人の一人。直接殺しはせず、情報収集をおこなう。
役名を覚えないのはもはや双海姉妹のデフォルトか。時に見せる、淀んだ目によるやさぐれた芝居で、亜美との差異化には成功している模様。
第九話は、実質的に真美の主役話となったが、本家の「夢想無用」「愛情無用」を髣髴させる芝居で、見事に大役を果たした。
スリのおてい/四条貴音……お仕置人の一人。正八同様、情報収集を担当。
当人の演技にはまったく問題ないのだが、周囲からやたら「デカい女」呼ばわりされる。何がデカいかはお察しください。
第十話ではおてい役を休み「必殺仕置屋稼業」の市松として、満を持しての登場。口調こそ普段の貴音だが、必殺史上一、二を争う人気殺し屋を、クールかつスタイリッシュに演じてみせた。
元締 虎/高木順一朗……お仕置人の組合・寅の会の元締。お仕置の依頼を管理し、依頼料をお仕置人同士に競らせて落札者(=お仕置の担当者)を決める。第七話で裏切り者を自らお仕置した際には、とあるモビルスーツに乗り込んで粉々にした(原作では、中の人である藤村富美男の経歴に合わせてバットで粉砕)。
死神/萩原雪歩……虎のボディガードにして、お仕置人の監視役。無表情で訥々とした口調。寅の会の掟に背いた者はドリルで容赦なく始末し、その力量は鉄や松も恐れるほど。
ドリルとHMDがあまりに死神のキャラに似合いすぎる。萩原雪歩一世一代のはまり役か。九話あたりから原作同様、正八に心を開く素振りを見せる。
因みに第三話での雪歩は「必殺必中お仕事屋稼業」での持ち役・知らぬ顔の半兵衛を二役で演じている。
夜鶴の銀平/水谷絵理……第三話から虎の側近にして「必殺仕事人Ⅴ旋風編」のレギュラーだった夜鶴の銀平を演じる。因みに原作での「虎の側近」なる設定は「言ってみただけ」に終わった感があり、本作での寅拾番会参加シーンは必殺ファンには涙モノだろう・・・たぶん。
第六話冒頭では「暗闇仕留人」糸井貢を二役で演じた。また第八話では「必殺仕業人」の赤井剣之介を回想シーンで演じている。第九話では被害者役に挑戦。「元・引きこもりの少女」というハマリ役で、正八=真美との相性もよく、一部コメントでは「ネ申回」との高評価を得ていた。
中村りつ/秋月律子……主水の妻。母親のせんとともに婿養子の主水をいびる。
配役理由は、名前つながり(秋月「律」子)
中村せん/如月千早……主水の姑。主水を日々いびりまくる。
配役理由は律子に同じく、名前つながり(如月「千」早)
星井美希……正体不明のセミレギュラー「屋根の上の少女」を演じる。第三話からエンディングでの表記が「屋根の上の少女/ミキ」となり、原作の中の人(当時の火野正平のマネージャーらしい)と一字違いに。相変わらず殺され役などでも活躍。また第七話「天神無用」では「知恵の輪 お京」を演じた。
第十話では「必殺仕置屋稼業~仕業人」の捨三役で登場。主水に忠実かつ優秀な密偵、という難役ながら、美希らしさを随所に出した演技は意外にハマっており「三味線屋の勇次」に続く当り役、との評価も。
歌田音……寅の会での進行役を演じる。
秋月涼……第二話で、りつの妹にして尼のたえ(妙心尼)として登場、以後セミレギュラーの座に収まる。なお、たえが実は男であるという設定は本作オリジナル。
すでに律子以外の出演者にも事情は知られているようだが、「女性アイドル」の立場をフル活用して撮影現場ではセクハラ三昧。第六話では夢子相手に全裸で襲い掛かる、自家製ジャム(笑)を食べさせようとするなど、暴走ぶりは殆ど犯罪の域に。第八話では伊織にも迫ろうとしたが未遂。代わりに(というか何というか…)早脱ぎ/早着替えの妙技を披露。第四話では、一転して浪人・涼之介を演じたが、その変態紳士な役作りは、妙心尼と大差なく、性格俳優としての大成が一部で期待されている。プロデューサーからは「これ以上、妙な事をすれば潰して切り落とす」と通達されているらしい。
第九話では「必殺仕事人」の畷凉(畷左門の妻)を名前つながりで演じる。
山崎すぎお……奉行所の筆頭同心山崎様を演じるセミレギュラー。たぶん本シリーズでも血を見るのが苦手で、惨殺死体を見ると吐くことだろう(と記述していたもののなかなか機会はなかったが、第六話の連続辻斬り事件においてついに復活。派手に吐きまくり、武田をして「……いい嘔吐だった、掛け値なしに」と言わしめた)。
武田蒼一……与力・武田役でセミレギュラー出演。妙心尼を男と知りつつ恋に落ち、春香を「義兄上」呼ばわりする彼の登場シーンも、定番のお笑いシーンとなりつつある。というか皆キャラ立ち過ぎ(笑)
第八話の被害者役では一転「紳士成分(殆どw)0」の演技を見せ、別の意味で視聴者の度肝を抜いた。
第九話では「必殺仕事人」のレギュラー・畷左門(おでん屋に転職後)を演じる。最近決め台詞をことごとく真に取られているのが気になる。
音無小鳥……「お仕置人」後半からの奔放な演技(?)に一層拍車がかかる。彼女がメインで登場する場面は中村家のコントに次ぐお笑いシーンと言えそうな勢い。765プロの内輪話をべらべら暴露すること自体も気になるが、その内容の酷さはもっと気にかかる。また回を追うごとに妄想にも拍車が掛かっている模様。
第十話では「仕置屋」のおこう役。初の原作キャラで気合が入ったか、いつもの姿からは予想もつかない名演技を披露。末期の台詞は原作にも負けない説得力で、主水=春香と視聴者の心に迫った。
黒井崇男……奉行所の与力やお仕置き人を演じるセミレギュラー。
我那覇響……第二話ではやよいの「友達」である下衆な悪党を好演。岡っ引きなどを演じることも。圧巻は第四話の用心棒役で、貴音と真美に散々「ぼっち」呼ばわりされた挙句、やよいに射殺される姿は、悪役とはいえ視聴者の涙を誘った。
三浦あずさ……悪人役も達者にこなす。第二話以降はお仕置人・梓として寅の会のシーンに出演することも(なおこの梓は、作者マイリストの第三話コメントによれば、「翔べ!必殺うらごろし」のレギュラーである記憶喪失の殺し屋「おばさん」の、記憶喪失以前の姿であるという設定とのこと)。また第七話では前作・必殺お仕置き人で演じた「天神の小六」も演じている。
水瀬伊織……第一話・四話で悪役を熱演。堂に入った悪役ぶりを披露する。六話冒頭では、久しぶりに前作「必殺お仕置き人」レギュラー・「鉄砲玉のおきん」を演じた(「暗闇お仕留人」登場時という設定だが)。第八話では「必殺仕業人」の「やいとや又右衛門」役で登場。ドラマでは見ることのかなわなかった「仕業人」後の又右衛門を、苦みや哀しみを込めて鮮やかに演じてみせた(鍼による殺しのシーンにおける痙攣の再現などとも併せて、「仕業人」ファン必見の回であろう)。また、主水=春香×やいとや=伊織というキャスティングの妙は、ニコマスでしか有り得ない「Wツンデレ」という図式を作り出し、ドラマの奥行きを一段と深めたと言えよう。
双海亜美……「新お仕置人」では「お仕置人」における真美的な役回りをあれこれ演じる。四話では「必殺仕置長屋」に登場する情報屋・三次をメガネ着用にて好演。第五話では不憫なお仕置人の少女をきちんと演じてみせた(もちろん役名は覚えていなかったが)。第十話では「仕置屋」の印玄役。原作通りの躁鬱っ振りもコミカルな回想シーンは、先の読めないスリリングな展開の同話中、一服の清涼剤(笑)となった。
日高愛……第一・三話で健気な犠牲者役を好演。第七話では「必殺仕業人」の名物キャラ・出戻り銀次を演じる。巳代松=やよいとの掛け合いも楽しく名台詞「がんばりま~す」も中々にハマッていた。第五話からは屋根の上の少女の弟子役としてセミレギュラー扱いで登場。オリジナルキャラと思われたが、何と九話で虎の娘・お玉(必殺仕事人Ⅴ・旋風篇~竜虎風雲篇)であることが明らかに。地味な活動が大役を掴む、という好例(?)。第十話では「子役」の印象を逆手に取った意外な役柄(ネタバレ自重)で、演技の幅を広げた。
日高舞……時々被害者役などで出演。武田プロデュースの「悩殺! 舞ちゃん音頭」で再デビューの計画があるようだが、トリオのパートナーである尾崎玲子と小鳥には嫌がられているとか。
尾崎玲子……悪役などを時々演じる。第八話では回想シーンで「必殺仕業人」のお歌として出演。絵理演じる剣之介とのカップルを実に楽しそうに演じていた。第九話ではサイネリアと「放送事故もの」の口論をやらかす。その中の、お歌役を得るのに「裏から手を廻した」と思しき発言で視聴者に「芸能界の深い闇」を垣間見せた。
サイネリア……第四話に登場。北町奉行所同心にして主水の遠い親戚の鈴木主膳を演じる。なおこの鈴木主膳は漫画「必殺仕置長屋」に登場する仕置人だが、本作では寅の会に属している(主水も主膳も相手の裏の顔は知らない)。また第六話では「暗闇仕留人」に出演した中村家の三女と同名、かつ瓜二つの女「あや」を好演。いつもはお笑いメインの中村家に悲劇の彩りを添えた。
第九話では悪役として、絵理・尾崎玲子相手に私怨・劣情丸出しの芝居を見せた。
桜井夢子……第四話で初登場。仕置長屋の住人で涼之介の幼馴染、そして頼み人の一人を演じた。第六話では「暗闇仕留人」村雨の大吉を熱演。妙心尼との絡みもしっかりあり、更に仕置きにも参加。往年の「心臓掴み(心電図付き)」は健在で、ファンを狂喜させた。早くも再登場を期待するコメントも。
第九話では悪役だったが、尾崎玲子・サイネリアに比べ真面目な演技姿勢は、視聴者の好感を得た。
新必殺お仕置人 第一話「刺客無用」Aパート
新必殺お仕置人 第一話「刺客無用」Bパート
新必殺お仕置人 第二話「親友無用」Aパート
新必殺お仕置人 第二話「親友無用」Bパート
新必殺お仕置人 第三話「舞台無用」Aパート
新必殺お仕置人 第三話「舞台無用」Bパート
新必殺お仕置人 第四話「嫉妬無用」Aパート
新必殺お仕置人 第四話「嫉妬無用」Bパート
新必殺お仕置人 第五話「幸福無用」Aパート
新必殺お仕置人 第五話「幸福無用」Bパート
新必殺お仕置人 第六話「思出無用」Aパート
新必殺お仕置人 第六話「思出無用」Bパート
新必殺お仕置人 第七話「天神無用」Aパート
新必殺お仕置人 第七話「天神無用」Bパート
新必殺お仕置人 第八話「再会無用」Aパート
新必殺お仕置人 第八話「再会無用」Bパート
新必殺お仕置人 第九話「笑顔無用」Aパート
新必殺お仕置人 第九話「笑顔無用」Bパート
新必殺お仕置人 第十話「迷走無用」Aパート
新必殺お仕置人 第十話「迷走無用」Bパート
新必殺お仕置人 第十一話「恋心無用」Aパート
新必殺お仕置人 第十一話「恋心無用」Bパート
掲示板
28 ななしのよっしん
2014/07/13(日) 22:55:52 ID: US6FxWDPvQ
一通り見ましたけどおもしろい!
「大吉」や「やいとや」が出てきた回は不覚にも目頭に熱いものがこみあげました。
この感覚、「ウルトラマンメビウス」を見た感じに似てるかも。
あれも「エース」や「80」のストーリーを補完しましたから。
「王手無用」とか「質草無用」とか個人的に見てみたいストーリーもありますが、
「愛情無用」「解散無用」(特に諸岡様や辰蔵のキャスト)を楽しみに待っています。
29 ななしのよっしん
2018/02/09(金) 19:09:54 ID: 5bVP3UGt6f
最近、死んでれらプロジェクト経由でたどり着いて、BS朝日で新仕置人をやっているのもあって一気見したけど、なぜ評価されないのタグに納得したよ
7年半経ってアイドルが増えた今だと逆に新作が作り難いんだろうな
30 ななしのよっしん
2021/03/04(木) 16:42:53 ID: bB2l9ijA7u
もしも今、「お仕事人風雲龍虎編」をやるとしたら……
影太郎役はままゆ以外に思いつかないw
(何てったってお舅さんとお嫁さんですから)
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最終更新:2024/05/21(火) 05:00
最終更新:2024/05/21(火) 05:00
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