Syrup16g 単語

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シロップジュウロクグラム

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Syrup16gとは、日本バンドである。

概要

ボーカル&ギター五十嵐専門学校同級生ドラムの中大樹ベース佐藤元章を誘い「SWIMS」というバンドを結成。その後、バンド名をSyrup16gに変更。由来は五十嵐の好きな甘い咳止め用シロップと、練習後によく行っていた某ドーナツ屋のガムシロップが当時16gだった事。

数枚のアルバムリリースし、佐藤が脱退。その後、サポートメンバーとしてスタジオミュージシャンキタマキが加入。

来歴

  • 同年9月24日、再び活動の場をインディーズへと移し、古巣の代沢レコーズからアルバム『delayedead』を発売。前作の完成度に満足がいかなかったことや、一度過去の自分と向き合いたい、という意思から『delayed』と同じく過去の楽曲のリメイク、再演が大半を占める内容で、この作品を以て当時は“第一期Syrup16g完結”を謳っていた。しかし、この渾身の一作は皮にも43位と前作の半分以下の売り上げほどになってしまう。
    この後10月に日会堂でワンマンライブを行う。この模様は「遅死10.10」として翌年1月DVD化。そして、年末のCountDownJapanに参加後、一時的に暫く活動を休止することになる。
    なお、この年に一度ASIAN KUNG-FU GENERATIONからNANO-MUGEN FES. への参加を打診されるが、会場が日本武道館だったことから断っている。
    五十嵐は大規模会場でのライブは苦手としており、「武道館ライブをするときは死ぬ」とまでっていた。 
  • 2005年2007年ライブ活動をメインとしながら各地をる。しかし、肝心のニューアルバムは各雑誌で「すぐに出来る」「ストックは2枚組みにしても足りない」などとっていながら一向に発売の報は流れず、かつて半年に1回は新譜を発表していた時期と較すると急速にリリースペースが鈍化した印となり、ただただライブ演奏される毎回異なる新曲が積み重なっていくだけであった。複数回披露されたものもあれば、僅か1回で姿を消したものもある。一時は「リハーサルである」といったことをMCで発言したことさえあった。
    この時期に五十嵐父親を亡くしていたり、一時的な休業が尾を引いてメンタル面でダウンすることが多くなったという。演奏が荒れ始めたといわれるのもこの頃である。

    なお、この時期に既に発表された過去作品、録音済みだったデモなどから構成されたオールキャリアベストアルバムが代沢レコーズより発売となっている。プロ活動が10年に満たないにも関わらず2枚組みでなく、『2枚同時発売』だったのは事務所による資回収的もあったといわれる。メジャー流通の楽曲も幾つか収録されたが、ほかのバンドと異なりレコード会社間の利関係に巻き込まれなかったのか、すべてリマスターした上でオリジナルが使用された。

    元々内向的だった作はさらにダークなものに深化していく様を見せ、「は狂っちまった」「すべてが思うようにいかないけれど」といったかなり危なげなもの、「君の奇跡はとうに使い果たされて」「もホントのこと言わないから悩みとか色々メンドクサイけど」といった当時の五十嵐の心と思われるもの、「皿に乗った宇宙人」など意味がよくわからないものなど様々だった。中にはど叫んでいるだけのものすらあった。

    また、この怒涛の『新作ラッシュ』である中、新譜が出なかった理由について、レコーディング作業がこういった事情で困難になった点や、いくら書いても書いても作品に対する「落としどころ」のようなものがないブレた作品になって満足がいかず、ライブでは伝わるかもしれないという淡い期待を込めてライブでの新作発表という形になっていたというようなことをっている。 
    しかし、この時期の大量未発表新曲を評価するがあるのも事実である。インターネット上ではBOOWYのそれに匹敵するほどのブートレグが存在するSyrupだが、大半はこの時期の音となっている。
    ニコニコではボーカロイドによってカバーされたバージョンすらもある(下記動画参照)。
    特に2006年9月24日ライブ1曲で披露された作品通称「ゲド戦記(ネット上のライブレポから)」や「0924」「924新曲」と呼ばれる作品(正式タイトル不明)は人気が高い。

   
   

Syrup16gは解散します。

2008年3月1日(土) 日本武道館

LIVE FOREVER”

The last waltz of Syrup16g


  • しかし、僅か半年ほど活動した後で4月18日付けで公式ページにはバック抜き文字で下記の文章だけが表示された。
    理由は当時明らかにされなかったが、五十嵐く、ソロプロジェクトであるにもかかわらず、自分以上に周りが大きく動いていることに耐えがたくなったことや、Syrup16gとは異なる方向性にどうやってもって行けばいいのかわからない、即ち自分の立ち位置が表現できない、という致命的な問題だった。 

える.


えるは解散しました。 

五十嵐隆流作曲法

フロントマン五十嵐現在現役のミュージシャンの中でも髄一の速筆としても知られている。
デビュー作の時点で既に録音の有に関わらずストック100曲以上あり、アルバムに入れていくのは常にその活動期のベストとなっているという。 
活動再開時にも解散時のストックが非常に多く残されていたにも関わらず、10曲以上も収録されたフルアルバム形態の全編書き下ろし作品を発表して世間を驚かせた。 

作曲ペースがあまりに速いため、活動時期と音作曲時期が一致しないことも多々あり、「delayed」「delaydead」のdelay(遅れてきた者)シリーズはそうした「過去の」楽曲を寄せ集めた作品でもある。

五十嵐が如何に作詞作曲を行っているのか、については活動初期に以下のように明かしている。
(2001年インタビュー記事からの抜なので、今も同じかどうかは不明)

つまるところ、大滝詠一桑田佳祐に始まるデタラメ言葉に歌詞を見つけて乗せていく、という手法で、近年でも桜井和寿YUIなどが同じ方法を用いているわば『ロックミュージシャン作曲法における基礎中の基礎』を知らず知らずのうちに習得していた、ということである。

曲はどうやって作っているのか? という問いに対して

『基本的にギターでしか作れないんですけど、ギターコードきっていうか
自分で”他にはない”と思えるようなきをみつけてそこから作る感じですかね。
メロディーは結果的には1個しかなかったりするんですよ。
自分で開発したと勝手に思ってるコードに乗るメロディーは自分のなかには1個しかなくて、それを探す作業というか。

大雑把に言えば、コード進行をまず探って、そこから歌メロが決まって、その後歌詞がのっかるということ。

歌詞についてはいまだに…。
文章を書くっていうのが好きじゃないんですよ。
読むのはすごい好きなんですけど。文字で表現するっていうことがまだいまイチわかってないというか。
あまり歌詞っぽくない歌詞っていうか、そういうものを敢えて選んでしまうところがあって、その方向で開き直るというか、そういう感じなんですね。
最初にデモテープを作った時からそれは思ってて。歌詞っぽい歌詞ってあるじゃないですか。
喩を多用したりとか、共感しやすい言葉を使ったりとか。
そういうのは敢えて使わないで、深くリアリティーのある言葉を自分のなかで探すっていう。で、それがメロディーと拮抗していくように…。メロディーと言葉が相殺し合わないような言葉を選んでいくっていう。

ひとつの歌詞を書き始める場合のとっかかりは、何かひとつの言葉で
全体的な物語みたいなものを作るっていうことは自分の作り方としてはなくて。
メッセージ色っていうのは別にないと思うんですけど、自分のなかで引っ掛かっている強い言葉が自然に何個か歌詞のなかに入ってくるっていう。

ただ、そのとっかかりになる言葉が結果的に完成品の歌詞の中心になるかというとそうでもないですねえ。
たとえばサビ音楽的には盛り上がるべくして盛り上がってるところだから
そこに強い言葉を必要とはしないと思うんですけど、逆にAメロとかBメロのなかで言いたいことを言っていくっていう感じなんです。
サビっていうのは一番聴かれるところだから、そこでイメージを限定したくないという。

とっかかりの言葉が曲とタイトルにつながっているかというと、タイトルは凝ったものにしてしまうとそれがキーワードになってしまうじゃないですか。
でも、の場合はそういうものではないから、歌詞のなかにある幾つかの言葉のひとつとしてポンと取り上げてるだけで、そこから何かを広げようとかしないし。
きっと表現っていうのは、そんな安易なものじゃないから、だんだんわかりやすくしていく方向にはあるんですけど…。
でも自分たちのリアリティーとして”正しいことばっかり言ってられない”というか人間のなかにあるひと言では言い表せられないようなものを書きたいっていう気持ちがあるから。

まあ、書けてるかどうかは別にして、敢えてキーワードみたいなものは作らない。

syrupっていう名前もそういう考えからきてるし。』

-- music club on line インタビュー記事アーカイブより一部抜粋、改変exit

歌詞は最初から日本語だったのか?という問いに対して

『最初に歌で歌ってるようなときは英語っていうかデタラメ英語なんですよ。
昔から聴いてきた英語の発音の感に付随してキレイメロディがあったりして。
でも日本って節回しで歌を作るっていうか、音にコトバをはめ込んでいくっていう感じがするんですよ。
最近だとそういうバンドが多いじゃないですか、洋楽をあんまり聴いてないような。
でも自然英語で出てきちゃうんですよね。
だから日本語で歌ってるんですけど、メロディへの乗り方は洋楽的というか。
だから……コトバに関しては本当、別物として考えてるんですよね。
ただ、メロディを壊さないように。詞が(曲に)勝っちゃってるのもちょっとイヤだから。
その……曲が黄昏れてるときに思いっきり違う詞を持ってくるおもしろさにも惹かれるけど、やっぱり……洋楽って何も考えずに聴けるところが良いと思ってて、その感覚に近いんですよね。
に全部が入らなくても、抜けていってもいいから、たまにひっかかるものがあれば、それで良くて。そういう、聴き流せるものであるべきかなって思うんですよね。』

--Quip magazine 2001 vol.26号より抜 

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