バイオレンスとは、
1.暴力、暴力的な~を意味する単語「Violence」
2.暴力的な現代版D&D(RPG)と一部で言われる「Violence(RPG)」
以下は2について記載する
概要
VIOLENCE The Roleplaying Game of Egregious and Repulsive Bloodshed
ゲームデザイナーが「おめーらPLが求めるのはこれだろ、え!? どうなんだ!? どうせ(以下罵詈雑言)」という気分で作ったというジョーク(…というより本音だよな)と風刺まみれの、現代を舞台にしたハックアンドスラッシュ系RPGである。
現代を舞台にどうハックアンドスラッシュをするのかというと、PCはいわゆる「人間のクズ」。暴力、殺人、麻薬、レイプ等の要素しか無いゲームであり、PL達は金やドラッグ、女のために他人を襲撃、強盗、家屋に押し入るような人間のクズをプレイする。ダンジョンのかわりに他人の家に押し入り、モンスターのかわりに一般市民を襲う訳で、ここが現代社会を舞台に置き換えたD&Dと一部で言われる所以である。大抵の場合はシナリオ中に返り討ちにあったり、最後で警官に囲まれて蜂の巣にされる可能性の方が高いが。
戦闘の為のデータは各種設定されているのだが、戦闘に関わらない(社会生活を営むのに必要な)行動の判定は全て「その他」を基準に判定するとルールに定められており、その点はシンプルと言えなくもない。そもそも、その他(に含まれる人として必要な)の数値が高くて社会生活を営む程度の頭があれば、金と快楽のためだけに犯罪行為を行うクズ人間にはなってねーよという風刺なんだろう、多分。
ゲームデザイナーは「Designer X」氏で、正体を探ってはならないと紹介されている。ぶっちゃけ「パラノイア(RPG)」、「Toon」、「Star Wars: The Roleplaying Game」のデザイナー(色々賞も受賞している方)なのだが、こういう作品を出してしまうとか、なんだかこう、向こうの業界も大変なんだなぁと考えさせられる作品である。
日本語版は株式会社雷鳴より発売。アトリエサードの協力で、一般書店での入手(主に注文が)も可能になったそうな。ただし2004年発売なので、卓上ゲームを取り扱うお店に問い合わせた方が無難かもしれない。Amazonでの購入の際は、出品者登録で株式会社雷鳴のオンラインショップからの注文となっている。お値段はTRPGでは比較的割安とも言える1890円 (本体1800円)。翻訳は田中克明氏、渡邊幸紀氏。表紙並び一部挿絵は寺田克也氏。
尚、ゲームの設定上、色々問題があるのでプレイする場所、プレイ内容に関する会話については、細心の注意が必要なRPGの一つである。
関連動画
単発モノの他、残念ながら更新が止まっている動画もあるが、「これは酷い」「こんな製糖派があってたまるか」と絶賛。
関連コミュニティ
関連項目
- TRPG
- これはひどい
- 人間のクズ
- ハックアンドスラッシュ
- パラノイア(RPG) 同デザイナー作。同じく風刺と…(ZAPZAP)
- サタスペ (程度問題だが、現代的な暴力的要素のある国産TRPG)
- Postal(暴力的な意味で物議を醸しだした有名PCゲーム)
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