おサイフケータイとは、携帯電話を決済やクーポン・ポイント利用に使えるサービスである。
概要
携帯電話やPHSの端末に搭載されたFelicaチップを使用する決済などのサービス、及びFelicaを内蔵している電話端末の事である。
システム開発を行ったNTTドコモの登録商標であるが、サービス普及の為に同業他社にもシステムと商標権がライセンスされている(なおauとSoftBankは、このドコモへのライセンス料を嫌った面もあるのだろうか、後に「au Wallet」と「SoftBankカード」という磁気プリペイドカードをそれぞれ独自に発行し始めている)。
このおサイフケータイで提供されるサービスは、電子マネーやポイントカード・鉄道の乗車券など多岐にわたる。
スマートフォンの場合、日本仕様にFeliCaを搭載した端末でないと利用することが出来ない。
例えば日本のスマホでは最も一般的であるが、グローバル仕様のiPhoneは対応していない。Android端末でもGoogle Nexusシリーズや、いわゆる格安スマホ(MVNOを用いた格安SIMとのセット販売端末)では非対応のことが多い。フィーチャーフォン(ガラケー)でも、昨今販売のモデルの中には機能と価格を抑えるためか非搭載のモデルが多く存在する。
XperiaやGalaxySなどAndroidの人気端末は現在では多くが対応しているが、初期のモデルではやはり非対応の機種が趨勢を占めていた。また日本仕様のモデルでは対応していても、同型機の海外用モデルでは利用できないのが一般的である(技適の問題等は別にして)。
なおおサイフケータイを推すNTTドコモは、iPhoneの取り扱い開始後に「おサイフケータイジャケット」として外部カバーにFeliCaを搭載し、iPhoneでもその機能の一部を使えるようにしたデバイスを販売している。
その後、2016年になってようやくFeliCaを搭載したiPhone 7 / iPhone 7 Plusが発売されることになった。
余談となるが、夏野剛はこのサービスの為にiモードを作ったようで、「おサイフケータイの父」と呼ばれたいらしい。しかし一般的に知られていない為か、「iモードの父」や「親バカ」としか呼ばれなかったりする。
NTTドコモは、三井住友カードと提携して自社でポストペイ型(後払い)電子マネーである「iD」、それにクレジットカード「DCMX」のサービスも行なっている。「iD」はポストペイ型電子マネーの中では最も普及しているが、NTTドコモの端末でなければおサイフケータイでは利用できない。まさに「ドコモダケ」のおサイフケータイサービスといえる。
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関連項目
- 電子マネー / クレジットカード / プリペイドカード
- 楽天Edy
- Suica / モバイルSuica
- WAON
- nanaco
- iD
- QUICpay
- Smartplus / Visa Touch
- 夏野剛
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