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ゼイリブとは、1988年のアメリカ映画である。96分、カラー。
概要
監督はB級映画の巨匠と名高いジョン・カーペンター。
彼の作品としては珍しくかなり当たったらしく、1988年の全米ナンバーワンだった。
SF映画ともブラックコメディともジャンル分けされる作品で、原作はレイ・ネルソンの『朝8時』という短編小説。目に見えない恐怖、知らぬ間に紛れている洗脳などを描いており、人種の坩堝と評されるアメリカのマスメディアや広告を皮肉ったといわれる。
ストーリーは二極化した貧富の差が激しい近未来を舞台として、日雇い肉体労働者のナダが、ある日手に入れたサングラスをかけると街には奇妙な命令調の広告が溢れており、さらに人々の中に骸骨人間が紛れていることが見えるようになり、そのエイリアンの洗脳と戦うことに・・・というもの。
どちらかというと救いのないまま映画は終わってしまうが、洗脳の恐ろしさや知らぬ間にサブリミナルで思い込んでいたこと、過剰な物欲主義への批判などが描かれた痛快作として今でも語られるカルト映画の一つとされる。
ニコニコにおいてはロディ・パイパーとキース・デヴィッドがサングラスをかけるかけないという非常にしょーもない理由で10分近くプロレス技応酬の喧嘩をするということでも有名。よい子は「ちょっと顔にメガネかけりゃいいだけだろ」なーんて野暮なツッコミはこの映画ではやめておこう。
また、自虐なのか、最後の方でセックス描写や残虐描写について「ジョージ・ロメロやジョン・カーペンターは特にひどい」などとコメンテーターに言わせたりしている。
ジョン・カーペンター作品では珍しいことではないが、音楽も監督自身が手がけており、日曜洋画劇場で本作が放映された際に淀川はそのことを高く評価していた。
永らく吹き替え入りのソフトは出なかったが、近年個人所有のノーカット版吹き替え音源が発掘されてBlu-rayとして発売された。
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