スーパー戦隊シリーズに
革命的凸凹ヒーローがドンブラコとやってくる!!
暴太郎戦隊
ドンブラザーズ誕生🍑!!
暴太郎戦隊ドンブラザーズとは、テレビ朝日系列にて2022年3月6日~2023年2月26日にかけて放送されたスーパー戦隊シリーズ第46作目だDON!
概要だDON!
2021年12月22日に公式発表された同シリーズ46作目で、放送10周年を迎える『特命戦隊ゴーバスターズ』以来の”~ジャー”が付かないネーミングとなる。モチーフはタイトルからも分かるように、日本の昔話では定番となる”桃太郎”とサイバー世界を代表する要素である”アバター”。マスクやメンバーのデザインはモチーフが全面に押し出され、分かりやすさを重視した制作体制を採っている。ちなみにこの年は『仮面ライダー電王』放送15周年でもある。その電王とはTVシリーズ放送開始前に新作コラボ映像がYouTubeにて公開された。何たる用意周到さ。見逃し配信についても本作から拡大し、TTFCの他にTELASA、Amazon Prime Videoでも配信される(後者は毎週水曜日配信)。
一方で前作の45作目『機界戦隊ゼンカイジャー』がシリーズ節目の記念作であることに対し、本作は作品の世界観やプロモーション面でゼンカイジャー以上の独自要素を取り入れている。
まず作品の本放送に先駆けて同年1月9日放送のゼンカイジャーにドンモモタロウが登場するのだが、変身銃ドンブラスターはゼンカイジャーのキーアイテムであるセンタイギアを読み込めることがアナウンスされた。更にドンモモタロウの乗るバイク、エンヤライドンもジュランティラノと合体可能と、前作のキャラクターや販促要素と互換性を持たせている。
このような互換性のある戦隊は『電子戦隊デンジマン』と『太陽戦隊サンバルカン』の2作に登場したヘドリアン女王のケースがあるが、戦隊側でこのような要素を取り入れる事は初の試みとなった。最近の特撮シリーズ全般に視野を広げると、『ウルトラマンギンガ』『ウルトラマンX』でのスパークドールズなどの前例がある。
歴代戦隊の力を使う路線もゼンカイジャーから継承されており、先述のアバター要素を活かしての過去戦士へのチェンジという形で表現される。
メンバー構成もカラーリングこそオーソドックス(初期5人がレッド・ブルー・ブラック・ピンク・イエローという組み合わせは『天装戦隊ゴセイジャー』以来12作ぶり)ながら一般的な人型から外れた身長・プロポーションの者が複数存在しており、触れ込み通りの凸凹な面子となっている。極端な身長のイヌブラザーとキジブラザーはフルCGであり、スーツアクターを減らすことでコロナ禍対策がなされている(アクターの配役がないわけではなく、モーションキャプチャー用の撮影器具を用いている。また両者はアップシーンやGロッソなどでのショー用限定のスーツが存在する)。また、戦隊史上初の試みとしてこれまで女性メンバー専用だったピンクがメインカラーの男性メンバーが登場する。[1]
キャスト方面では、戦隊メンバーは従来通りの顔出し役者でそろえる方式に戻っている。敵側もレギュラーの脳人が全員顔出しで、怪人枠のヒトツ鬼も人間ベースで声を元となった人物の役者が兼任する平成・令和ライダーでよくみられるタイプであり、ドンムラサメおよびマザーが登場するドン17話より前は前作の反動か戦隊シリーズとしては珍しく登場人物から徹底して声優が排除される時期が続いていた。
主な製作スタッフは、東映側のプロデューサーにゼンカイジャーから続投の白倉伸一郎と武部直美。メインライターはスーパー戦隊シリーズとしては『鳥人戦隊ジェットマン』以来30年ぶりの同職担当で仮面ライダーシリーズを含めた東映特撮作品としても『仮面ライダーキバ』以来14年ぶりのメイン担当となる井上敏樹、パイロット監督に田崎竜太と、平成仮面ライダー第1期を長年支えた2名が中核を担う。音楽は『仮面ライダー鎧武』の山下康介。
ゼンカイのジェットマンギアでアレだけやったのに、よくドンブラで井上メインにしようと思ったな白倉…
あまりにも多いツッコミどころハチャメチャな展開・世界観
この作品を語るうえで外せないのが、理解やツッコミが追い付かないほどのハチャメチャな内容である。前作ゼンカイジャーもかなりツッコミどころが多かったが、今作はさらにカオス。次回予告を見ても内容が全く入ってこない、いざ観てみるとやっぱりめちゃくちゃ、だがそれでいて本筋はしっかり進むし新たな謎も浮かび上がるという、独自の作風が話題を読んだ。
- 運送屋、風流人を名乗る無職、高校生漫画家、妻帯者の三十路リーマン、逃走犯という統一感の全くないメンバー。
- というのも、赤以外のメンバーは突然戦士に選ばれるため。しかも選ばれた時点で大切なモノを失うというデメリット付き(例えば黄色は漫画を盗作扱いされ、漫画家の地位を失った)。
- ヒーロー活動で貯まるポイントを使えば願いが叶う...が、願いの大きさに応じた代償を払うというデメリット付き(ある願いを叶えた黄色は足が動かなくなり、一時的に車椅子生活を余儀なくされた)。
- 同姓同名同じ顔だが、全く別人のような性格になっている(?)前作主人公が司令官ポジションで登場。
- 何の説明もなく登場する前作メカ ジュランティラノ。
- 放送前なのに桃太郎ヒーローの先輩 仮面ライダー電王とコラボ。あの電王(モモタロス)さえたじろぐハメに。
- ドンブラザーズ、脳人、ヒトツ鬼、獣人と複数の勢力が入り乱れるカオスな戦いの日々。
- 怪人(ヒトツ鬼)のデザインモチーフは歴代スーパー戦隊なのだが、それに留まらず次回作キングオージャーをモチーフにした怪人を登場させる(当然だがキングオージャーはこの時点でまだ放送開始していない)。
- 感情や欲望が高まることで、一般人が怪人化してしまう(ヒトツ鬼になる)。怪人化を見た別の一般人が驚きのあまり連られて怪人化したり、同じ人物が数回怪人化することもある。
- ドンブラザーズメンバーも例外ではなく、ピンクに至っては数回怪人化したばかりか怒りのあまり自らの意思で怪人化したこともある。
- 完璧超人だが、嘘をつくと死ぬ(その後すぐ生き返る)赤。
- それ故に常に他人より良い結果を出し他人に容赦なく批評してしまうため周囲から疎まれ、住んでいた集合住宅から他の住民全員が引っ越していったという悲しい過去を持つ赤。
- 赤の言動が発端で一般人が怪人化したパターンが数回ある。
- お金に触ると火傷する謎体質の青。
- 故に財布を持ち歩かず、支払いの代わりに俳句を詠む青。
- 妻を襲った怪人を救う(人間に戻す)選択をせず、見殺しにするピンク。
- 終盤まで他のメンバーに正体がバレない黒。
- そのせいで、TV本編で全員揃っての初名乗りも終盤(番外編や劇場版では既にやってはいた)。
- なんの前触れもなく登場した新アイテムの力で、メンバー全員がロボット化。さらに合体して巨大ロボになる。
- 追加戦士がニューリーダー病。
- いきなり「仲間を処刑する」と言い始める追加戦士。
- 登場からわずか2話で闇落ちする追加戦士。
- なんの前触れもなく登場する新たな戦士。
- 暴走する新戦士を漫画で包んで封印。
- 30分前に放送している仮面ライダーリバイスが次回で最終回なので、対抗してドンブラザーズは次回26話で最終回だと予告(実際はおさらい回)。
- その26話アバンでは、つい数分前に放送したばかりの仮面ライダーリバイス最終回のおさらいを流す。
- ドンブラザーズを倒すための最終兵器ドンキラーが起動し、全滅しかける。
- ドンキラーを倒す最終兵器ドンキラーキラーが偶然起動し、ドンキラーと終わりなき戦いを始めたことで事なきを得る。
- なにかあった未来のメンバーが登場。
- 女性巡って昼ドラ並みの争いを繰り広げるピンクと黒。
- 黒を警察に通報したことでピンクが勝利。が、後にピンク自身も投獄される。
- ロボに合体できなくなったので、次回作のロボ キングオージャーを召喚して乗り込む。
- 内容が不適切だとして、BPOに数回通報される。
登場人物とキャストだDON!
ドンブラザーズ
桃井タロウを中心とした、ヒトツ鬼と脳人の戦いに身を投じるヒーローたち。これまでに5000人もの人間がドンブラザーズの力を得てきたが、ほとんどが力の使い方を間違ったために脱落し、現在戦士として認められたのが今のお供達である。
- 桃井タロウ(ももい・-)/ドンモモタロウ - 樋口幸平(ひぐち・こうへい)
「これで縁ができたな」「縁にも色々あるが、俺との縁は超良縁だ!」
赤ん坊の頃桃型のカプセルに乗って人間界に飛来した主人公。21歳。
生まれながら「嘘をつく機能」が欠落しており、嘘をつけない体質(職場ではその体質を逆利用されてじゃんけん勝負で負け続けているが本人は気づいていない)。無理をして嘘をついたり思ってもいないお世辞をひり出そうとすると死ぬ。比喩ではなく、マジで死ぬ(一時的に脈が止まる)。
昔から何事もそつなくこなしてしまう天才であったが、そこに人間離れした素直さが加わり他人のやり方にひたすら訂正を入れてきた為、逆に煙たがられる孤独な日々を送ってきた。
現在はわけあって家出中で、シロクマ宅配便でバイトをしながら一人暮らしをしている。“幸せ”という概念がどういうものか理解できないらしく、宅配の仕事を通して他人に幸せを与えることで幸せを勉強中。
何かと縁を結びたがる。またの名を妖怪縁結び。ドンブラザーズの他メンバーのことは「仲間」ではなく「お供」と認識している。その出自は、かつて脳人の世界「イデオン」に存在していた一族「ドン王家」の生き残り。つまり人間ではなく脳人である可能性が高く、タロウ自身も自分が王家の末裔であることを自覚している。
剣術が得意な「ドンモモタロウ」にアバターチェンジする。変身後には天女が舞い踊る中、神輿に担がれ高笑いしながら現れる。場合によっては意図的に省略も可能。
- 猿原真一(さるはら・しんいち)/サルブラザー - 別府由来(べっぷ・ゆうき)
「私は生まれながらの変人…らしい。自覚はないが…」
気まぐれに俳句を詠んでマイペースに日々を過ごす風流人(無職)。21歳。
シャーロック・ホームズさながらの鋭い観察眼を持ち、分析力に長ける。
几帳面で博学(ただし無職)な事もあり近隣の人々から狂人教授と呼ばれ、良き相談役になっている。
職に就くことというより人の欲にまみれた金銭を持つことを毛嫌いしており、専ら人々の相談に乗ったお礼の品で生活している模様。初登場シーンでも喫茶店「どんぶら」でコーヒーを飲んでおきながら、その場で詠んだ俳句を勘定代わりにすると大真面目に提案する(マスターの介人が了承した為罪には問われず)など、その無銭主義は筋金入り。「空想の力はたとえ金がなくても日々の生活を豊かにしてくれる」 と豪語し、落語家さながらのエア飲食を楽しむことも。ちなみにそんな彼が一人で暮らす邸宅、ロケ地は6億円の超高額物件である。
そんな超然とした生き様の一方で、タロウに「自分の言葉に酔っているだけ」 という図星な指摘を受けて腹を立てたり、それ以来彼に対し妙に対抗心を燃やしつつピンチにはなんだかんだで世話を焼いてしまうなど、タロウが絡むとイマイチ捨て切れていない俗っぽさが露呈する。
力自慢の「サルブラザー」にアバターチェンジする。そのマッシブな体格からゴリラと思われがちだが一応ニホンザルらしい。じゃあウホウホ言うな。
- 鬼頭はるか(きとう・-)/オニシスター - 志田こはく(しだ・-)
「やるっきゃない、か」
津野角高校に通学する漫画家志望の女子高生。17歳。
漫画賞を受賞するもドンブラザーズに選ばれるやいなや、見知らぬ漫画の盗作疑惑を持ち掛けられて御破算の憂目にあい、同級生からも「トウサク」の渾名でいじめ同然の冷遇を受ける転落人生に追い遣られてしまう。そんな中、桃井陣から「桃井タロウに忠誠を誓え」という助言を受け、タロウに振り回される日々に身を投じることとなる。
現在は去年ずっと見ていたような既視感がある間取りの入り口をしている喫茶店「どんぶら」でアルバイトをしながら刑事の叔母と二人暮らし。
盗作疑惑を完全に払拭し返り咲くべく、新作のネタにできそうな物事に躊躇なく飛び込んでいくハングリー精神の持ち主。前述の冷遇にも難色こそ示すが傷付いて不登校になる様子などはなく、割と受け流している。まさに鬼のようなメンタル。
トリッキーな動きが得意な「オニシスター」にアバターチェンジする。
余談だが、某女性声優とはファミリーネーム、漫画家志望な点、彼女が演じた鬼の要素を持つシスターや「はるか」という名前の妹を持つスクールアイドル等偶然の一致とは思えない程類似点が多く存在する。というか東映公式が明らかにそれを意識した言及をしていたり…。
- 犬塚翼(いぬづか・つばさ)/イヌブラザー - 柊太朗(とうたろう)
「捕まってたまるか…俺は無実だ…」
冤罪で指名手配中の逃亡者。24歳。
皮肉屋の嫌われ者で、他人を信用しない利己的な男。逃亡生活の傍ら真犯人を探している。
肝心の罪状だが、何者かと交わした約束により明かせないとのこと。恋人の夏美を囚われており、1年間秘密を守り通して逃げ切れば返してもらえるらしい。なお、逃亡生活の最中に器物破損や建造物侵入といった冤罪ではない罪を犯しまくっている。そして逃亡中な割に普通に店で食事をしたりバイトをしたりと、案外自由に生きている。常日頃逃亡生活を送っているためか、ドンブラザーズのメンバーへの正体バレが久しく遅れている。他メンバーが知っている事情も知らずに「またしても何も知らない犬塚 翼さん(24)」状態となることも多い。
俊足が自慢で身長1mの「イヌブラザー」にアバターチェンジする。「好きでイヌやってんじゃねえよ」
変身後がCG合成キャラゆえ戦闘シーンへの負担が危惧されていたが、歴代ブラックにアバターチェンジすると頭身が高くなって人間サイズになる事で回避している模様(頭部や両手など身体の一部のパーツは実写スーツを使用)。
なおGロッソではマスクを特大サイズで作って頭身を低くする事でゴリ押しする模様。
- 雉野つよし(きじの・-)/キジブラザー - 鈴木浩文(すずき・ひろふみ)
「僕は平凡だ…でも、僕にはみほちゃんがいる!」
フェズントコンサルタント勤務の平凡なサラリーマン。33歳。
自分の夢を持てないため美容師である妻の夢に賭けている。そんな妻のみほのことは時に「自分には釣り合わないのでは…」と思い詰めるほど溺愛しており、私生活の行動の殆どは彼女が基準になっている。にも関わらず公開されたプロフィールには「他の仲間達と違って失うものが何もない」という一文が…。「みほちゃんは僕が守る。絶対に…たとえ相手が誰でも、何をしても。」
身長2.2mの空中戦が得意な「キジブラザー」にアバターチェンジする。キジブラザーは遂に正式登場となった男性ピンクである。こちらもアバターチェンジすると歴代ピンク戦士になって脚が短くなって人間の女性サイズな体格になる。無論スカートも残る。「これ女の子のやつじゃん!」 「これはこれでいいな!」
- 桃谷ジロウ(ももたに・-)/ドンドラゴクウ/ドントラボルト - 石川雷蔵(いしかわ・らいぞう)
「僕は生まれながらのヒーローなんです!」
タロウと同じく赤ん坊の頃に桃型のカプセルで人間界に降り立った青年。21歳。
田舎の山村で駐在に偶然発見され、施設で育つ。幼い頃から「いつか自分がヒーローとして活躍する日が来る」という自覚を抱き、将来の活躍の為にひたすら体を鍛え続けてきた。地元の村民からは応援されつつも、影では「悪い奴ではないが、周囲をヒーローごっこに巻き込む大人になれない変人」という扱いを受けていた模様。良くも悪くも純粋な性格で、自身のヒーロー活動の障害と判断したものは容赦無く切り捨てようとする。「僕考えたんですけど、皆さんを処刑しようかなって!」
ドンモモタロウがソノイに敗れ姿を消した際、内なる声に導かれ上京[2]。ドンブラザーズの新たなリーダーを自称し、戦いに首を突っ込むようになる。
上記のようにただでさえ危ない男だが、天性のリーダーであるタロウに対する対抗意識が暴走すると人格が変わり、更に手が付けられない暴れ者“危ないジロウ”になる。「タロウを嫌い過ぎている」部分が現れた危ないジロウだが、「タロウを敬い過ぎている本来のジロウ」にとってはタロウを超えるために必要な存在と認識しており、危ないジロウの制御を試みている。
通常ではカンフープレイが得意な「ドンドラゴクウ」に、危ないジロウ状態では獰猛な「ドントラボルト」にアバターチェンジする。さらに必要に応じて2人のジロウに分裂することもある。「ドン」の名を持つ戦士に変身することからドン王家に連なる者である可能性が示唆されている。
ドンブラザーズの関係者
- 五色田介人/ゼンカイザーブラック - 駒木根葵汰(こまぎね・きいた)
はるかのバイト先である喫茶店「どんぶら」を経営する青年。ドンブラザーズのサポート役でもある。
どこからどうみても前回の主人公である介人その人にしか見えないがそっくりな別人らしく、多くを語らぬ秘密ゼンカイの男。目的は不明だが、ドンブラザーズがヒトツ鬼を倒した場合に出現するアバタロウギアを回収している。後述のキビポイントの“管理人”らしい。
ゼンカイザーブラックのカラーリングから、前作の介人との区別も兼ねて視聴者の間では俗に「黒介人」「無色田介人」と呼ばれている。
- 桃井陣(ももい・じん) - 和田聡宏(わだ・そうこう)
タロウの育ての親。何故かタロウを拾って以降年を取っていない。
何らかの罪を着せられてバーチャル刑務所に収監中だが、アバターとして各地に出没できる。不思議なサングラスを配りタロウのお供として真一達を集めた張本人でもある。彼の牢獄は後述の獣人の驚異から人間界とイデオンを守る守護石のようなものでもある。ドンブラザーズのお供から質問を受けることがあるが、「面会は以上だ。」と切り上げられてしまいほとんど質問に答えてくれない。
- 雉野みほ(きじの・みほ) - 新田桃子(あらた・ももこ)
スーパー戦隊シリーズ初の妻帯者メンバーで、「失うものが何も無い」男であるつよしの妻。
結婚して3ヶ月(本編2話時点)、仕事終わりに合流して一緒に帰宅するなど夫婦仲は良い。
- 狭山健児(さやま・けんじ) - 杉本凌士(すぎもと・りょうじ)
翼の逮捕に執念を燃やす刑事。かつては「猟犬」と呼ばれた名刑事だったものの、上層部からあまり評価を得られないまま定年を間近に控えている。
ドン5話で警察鬼と化してしまいドンブラザーズに退治され、その後は大人しく現場を離れていたが、とあるバスツアーに参加した際に他の乗客共々行方不明となる。後に何事もなかったかのように帰還したが、それ以来狂ったように猫の折り紙を折り続け乱暴に肉を貪る別人のような性格に変貌し、再び翼を追うようになる。
- 前田真利菜(まえだ・まりな) - 片田陽依(かただ・ひより)
キビ・ポイントを利用しドンブラザーズを脱退したはるかに代わりオニシスターとなった少女。
はるかの跡を継いだと言うよりはるかと人生の立場が入れ替わる形で加入[3]。彼女がオニシスターを務めるドンブラザーズははるかの時より連携が円滑で、タロウ含め他のメンバーからもはるか以上に慕われていた。
元は将来有望な写真家であったがドンブラザーズ加入の影響で盗作疑惑を受けるようになり、トラウマでカメラを触ると手が震える体になってしまっている。しかし内心では写真を諦め切れていないようで…。
- 磯野さなえ(いその・さなえ) - 松浦佐知子(まつうら・さちこ)
タロウの職場であるシロクマ宅急便の同僚で、タロウと三人組にお手製の弁当をふるまう。
ドン2話で年齢と見た目を気にして若返りたいという思いを強くした結果、烈車鬼に変貌してしまうも、ドンモモタロウに倒されて人間に戻った。
- 石川(いしかわ) - 植田敬仁(うえだ・たかひと)
- 竹中(たけなか) - 竹内啓(たけうち・あきら)
- 桐山(きりやま) - 遊佐亮介(ゆさ・りょうすけ)
シロクマ宅急便に勤務する3人組でタロウと共にさなえの弁当を食べている。
嘘がつけないタロウに事前にどの手を出すか確認した上でじゃんけんするというイカサマで弁当のおかずを奪っているが、タロウ本人はなぜ負けるのかが理解できていないので大事にはなっていない模様。
まあこれも縁だ縁。 - 椎名ナオキ(しいな・-) - ???
「新・恋愛ヒーロー」で人気となっている漫画家。はるかにとっては自分の漫画を盗作扱いされた因縁の相手である。公の場ではウサギの着ぐるみで登場しており、正体は不明。 - 鬼頭ゆり子(きとう・ゆりこ) -三輪ひとみ(みわ・-)
鬼頭はるかのおばである刑事の女性。
ドン30話でアノーニ集団により、ドンブラザーズに獣人狩りをさせるための人質として囚われる…が、アノーニたちに手厚くもてなされ「誘拐に松竹梅があるなら…松ね」という言葉を残す。
ドン34話の終盤で、捕らわれた犬塚翼に対して取り調べを行う。 - 山田部長(やまだぶちょう) -滝晃太朗(たき・こうたろう)
フェズントコンサルタントに務めている部長。すなわち、雉野つよしの上司。
初期から登場していたが、ドン25話にて名前が判明。
同話にて「雉野が担当していた店の案件で大赤字を出した」という名目のもと、雉野をクビにする。
その後、「次は我が身」という恐怖と、雉野に代わる部下を欲しがるあまりに大鬼(だいき)に変貌するも、ドンブラザーズとジロウによって救われる。その後もしばしば登場。
脳人(ノート)
ドンブラザーズの敵対勢力である高次元生命体。人間界のものに興味を示している。腕輪を胸にかざし触れる事で怪人態となる。“欲望”という要素を否定し、欲望を暴走させた人間の成れの果てであるヒトツ鬼を消去するのが目的(脳人に倒されたヒトツ鬼は人に戻らず消滅する)。自分たちよりさらに高位の「元老院」なる機関の指示で動く。
主要メンバーに声優が演じるキャラクターが存在しないのは『五星戦隊ダイレンジャー』のゴーマ族以来29作品ぶりである。
- ソノイ - 富永勇也(とみなが・ゆうや)
脳人の一人。非常に穏やかで優雅な物腰。人間の芸術に興味を持ち、絵画鑑賞が趣味。一級剣バロンソードと紺青の脳人シールドで武装する。変身した姿のモデルは往年の東映特撮ドラマ『超人バロム・1』のバロム・1と思われる。
とあるきっかけでお互いの正体を知らないままタロウと出会い、嘘や欲望を持たない純粋な存在であるタロウを人間の理想形と考え心を通わせるようになる。後に正体を知ってしまい敵として認識するようになるものの、卑怯な手で彼に勝利し自己嫌悪に陥ったり、自分の手で死の淵に追いやりながらお供たちに助ける方法を伝え復活に喜びを滲ませるなど、単なる敵対心とは違う特別な意識を向けるようになっている。
ドン27話でタロウとの一騎打ちの末に命を散らしたはずだが、ドン32話にてタロウに似た性格になって復活を遂げる。
名前の由来は「その1」。
- ソノニ - 宮崎あみさ(みやざき・-)
脳人の一人。人間界の恋愛に興味を持っている。ドンブラザーズのメンバーを差し置いて犬塚翼がイヌブラザーであることを知る唯一の人物。二重弓コンドルアローと純白の脳人シールドで武装する。変身した姿のモデルは往年の東映特撮ドラマ『正義のシンボル コンドールマン』のコンドールマンと思われる。
名前の由来は「その2」。最序盤時点で顔出しの女性敵幹部が登場するのは『炎神戦隊ゴーオンジャー』のケガレシア以来となる。
- ソノザ - タカハシシンノスケ
脳人の一人。喜怒哀楽に興味を持ち、場違いなところで泣いたり笑ったりする不気味な男。漫画「恋愛ヒーロー」に心を惹かれたようで、作者の鬼頭はるかがオニシスターであることに気づかないまま彼女に新しい漫画を描かせようと接触する。三刃槍カゲスピアと灰茶の脳人シールドで武装する。変身した姿のモデルは往年の東映特撮ドラマ『ザ・カゲスター』のカゲスターと思われる。
名前の由来は「その3」。
- アノーニ
本作の戦闘員ポジション。人間界に潜入している脳人の工作員。脳人に忠誠を誓っており、「欧鎚アノハンマー」を振るい人々に襲い掛かる。
名前の由来は「アノニマス+鬼」と「あの鬼」のダブルミーニング。
獣人が天敵であり、獣人にはなすすべなく吸収されて食べられてしまう。
- ドンムラサメ - 声:村瀬歩(むらせ・あゆむ)
突如として人間界に現れた紫のアバター戦士。鮫のようなヒレを持つ。
イデオンで保管されていた刀「ニンジャークソード」が本体で、謎の存在「マザー」(声:能登麻美子)の声に導かれ行動する。忍者のような身のこなしで、水遁の術の如くフィールド内を潜り奇襲をかける。
元は元老院が兵器として生み出した人工生命体らしく、自我を持って脱走するというイレギュラーな事態には獣人の存在が関係しているとソノイは推測している。
獣人(ジュート)
ドン10話で新たに存在が確認された、脳人も警戒する生命体。
ドン王家が人間の代わりに波動を供給するために生み出したが、失敗したためバーチャル刑務所が存在する「人間界とイデオンの境界」に封印されていた。その後なんらかの理由で封印が解かれ、人間界に現れているという。その力はドンブラザーズ及び脳人の攻撃が全く通じず、唯一ニンジャークソードのみが獣人を倒すことができる。ソノイ曰く「このままでは人間界も脳人の世界も滅ぶ」と言われるほど凄まじいらしい。服役囚である桃井陣が封印の守護人を任されている。
普段は人間の姿で社会に紛れているが、「猫」「鶴」「ペンギン」のいずれかの折り紙を折る習性があり、猫<鶴<ペンギンの順で強い獣人とされる。またヒトツ鬼のような怪人態の姿にもなれる。
ヒトツ鬼
強い欲望に憑りつかれた人間が変貌した怪物。致命傷を負うと欲望の暴走により巨大な「ヒトツ鬼ング」へと変貌する。脳人はヒトツ鬼を狩猟対象としているが、元となった人間を「穢れた存在」と見做しており、ドンブラザーズと違い彼等も排除の対象に数えている。欲望がある限りヒトツ鬼に変貌する可能性を完全になくすことはできず、一度ヒトツ鬼としてドンブラザーズに倒された者が別のヒトツ鬼に変貌することもある。撃破されると、モチーフとなった戦隊と対応したアバタロウギアをドロップする。
所謂今週の怪人枠だが、敵レギュラーの脳人とも敵対関係にある第三勢力という珍しい立ち位置。
各個体の名前の由来は「歴代戦隊を司るワード+鬼」(ただし該当しない者もいる)。
テレビ朝日公式サイトでは、ヒトツ鬼・ヒトツ鬼ングともに「スキン」が存在しており、モチーフとなった戦隊の要素がワードとして与えられていることがわかる。
メカだDON!
武装
- サングラス
ドンブラザーズの5人が持つそれぞれの色に対応したサングラス。ドンブラザーズの一員たる証のようなものらしく、各々の見ていたスマホに突然現れた謎のスロットマシンの景品として排出される形で出現。かけると脳人の世界と人間に紛れたアノーニの正体が見え、別の場所に繋がるドアやジャンプ台などの点在するギミックに干渉できるようになる。
放送開始からほどなくしてスポーツサングラスのブランド「AirFly」とコラボして期間限定で商品化されたが、なんと1つ24,200円(税込)、5色揃えると121,000円。勇気のいる値段だが、縁を感じたなら購入もまた一興であろう。
- アバタロウギア
ドンブラザーズやセンパイジャー(後述)のアバターデータが刻み込まれた歯車型のアイテム。通常の赤いアバタロウギアの他に、手のひらサイズの特殊なアバター「アルター」のデータが入った水色のアバタロウギアアルター 、巨大ロボのデータが入った金色のロボタロウギア が存在する。
そのシステムは前作のゼンカイジャーに登場したセンタイギアと酷似している。実際ヒトツ鬼を倒すとセンタイギアがドロップした後アバタロウギアに変化する描写が見られることから、五色田博士夫妻の技術が関わっているのは間違いないと思われる。
- ドンブラスター(音声:濱野大輝)
ドンブラザーズの変身アイテム兼共通装備であるサングラス型変身銃。側面のギアテーブルにアバタロウギアをセットしスクラッチギアを回すことで軽快な合いの手とともにギアのアバターデータをロードし、使用者をアバターチェンジさせる。基本的に変身は使用者の意思だが、ヒトツ鬼の出現時に使用者が遠くにいる場合は召集するかのように目の前に出現し、勝手に変身・ワープさせてくる(一応拒否も可能)。ちなみに発射される弾丸の名称は「キビ弾丸」。
- ザングラソード
ドンモモタロウの専用武器であるサングラス型大太刀。ドンブラスターの天面ボタンをザングラソードで押すことでアバターデータを転送させることができ、「ザングラソード・快桃乱麻」や5人技「桃代無敵・アバター乱舞」などの必殺奥義を発動してめでたく鬼を成敗する。モーモタロ斬♪モモタロ斬♪
- 龍虎之戟(リュウコノゲキ)(音声:朴璐美)
桃谷ジロウの変身アイテム兼専用武器であるドラゴン流変身武具。ドンドラゴクウの姿では棒術と我流のカンフープレイに適した矛モードで、ドントラボルトの姿ではより破壊に特化したアックスモードで運用。左腕の虎的盾鑼にタッチすることでドラゴン奥義やタイガー奥義を発動する。
- 虎的盾鑼(タイガードラ)
ドンドラゴクウ、ドントラボルトが左腕に装着しているタイガー流変身武具。ギアをセットしスイッチを押すことでセンパイジャー(追加戦士)へのアバターチェンジやアルターチェンジを発動する。また、ドンドラゴクウやドントラボルトのギアを用いることで「ドラゴンバースト」や「タイガーバースト」を発射したり、必殺ショットを放つことでめでたく鬼を討伐する。レッツラゴー!
- ニンジャークソード
ドンムラサメの専用武器にして本体である鮫モデルの忍者刀。刀からドンムラサメが実体化する形でアバターチェンジする。戦闘時は逆手持ちで使用し、荒波をかける怒涛のシャーク技を発現する。
ドンムラサメはドンブラスターに相当する装備を持っていない為、アバターチェンジやアルターチェンジ、必殺技も全てこれ一本でこなす。 - オミコシフェニックス
タロウから得たエネルギーにより蘇ったソノイに倒されたタロウが、お供達のエネルギーを得て不死鳥のごとく蘇った際に誕生した、神輿と鳥を合わせたようなアイテム。ドンブラスターに装着し、ゴールドンモモタロウにゴールドアバターチェンジできる。
アルター
ギアアルターを使って変身する、巨大メカならぬ縮小メカ。小型だが戦闘力は高い。変身中は意識がアルターの方に移り、本体は倒れ込んでしまう。
アルターの玩具はバンダイトイディビジョンが販売する「チェンジヒーローズ」とキャンディ事業部が販売する毎年恒例の「ミニプラ」間の連動という戦隊玩具史上初の試みが行われており、お互いに互換性が設けられている。中にはいずれか片方でしか商品化しないものが存在する為、コンプリートの為には双方をチェックする必要がある。
- ドンモモタロウアルター
ドンモモタロウギアアルターによりアルターチェンジするアルター。防御力の高い桃型から人型に変形する。- トッキュウジャーアルター
トッキュウジャーギアアルターから実体化する、レッドレッシャーを模したアルター。イマジネーションの力で空中に線路を作り出しながら現れる。ドンモモタロウアルターと合体し「ドントッキュウモモタロウアルター」となる。 - ジュウオウジャーアルター
ジュウオウジャーギアアルターから実体化する、イーグル、シャーク、ライオンのジュウオウキューブを模したアルター。3体セットで敵に体当たりする。ドンモモタロウアルターと合体し「ドンジュウオウモモタロウアルター」となる。 - リュウソウジャーアルター
リュウソウジャーギアアルターから実体化する、ティラミーゴを模したアルター。両肩のナイトキャノンからの砲撃で戦う。ドンモモタロウアルターと合体し「ドンリュウソウモモタロウアルター」となる。 - ルパンレンジャーアルター
ルパンレンジャーギアアルターから実体化する、レッドダイヤルファイターとシザーダイヤルファイターが融合したような外見のアルター。ドンモモタロウアルターの武装として使われる。現時点では食玩「ミニプラ」で商品化されているのみで劇中未登場。 - パトレンジャーアルター
パトレンジャーギアアルターから実体化する、トリガーマシン1号を模したアルター。ドンモモタロウアルターの武装として使われる。裏面にはグッドストライカーを模したペイントがあり、ルパンレンジャーアルターと合体させて大砲のようにして扱うことも可能。こちらもミニプラで商品化されているのみで劇中未登場。
- トッキュウジャーアルター
- ドンドラゴクウアルター
ドンドラゴクウギアアルターによりドンドラゴクウがアルターチェンジした姿。人型と龍型の二つの形態を持つ。- ニンニンジャーアルター
ニンニンジャーギアアルターから実体化する、カラクリヘンゲンと忍シュリケンを模したアルター。ドローンのような飛行テクニックが得意。ドンドラゴクウアルターと合体し「ドンニンニンドラゴクウアルター」となる。通常サイズのドンドラゴクウが乗って運用することも可能。 - ゴーカイジャーアルター
ゴーカイジャーギアアルターから実体化する、ゴーカイガレオンを模したアルター。ドンドラゴクウアルター・ドンモモタロウアルターと合体してそれぞれ「ドンゴーカイドラゴクウアルター」「ドンゴーカイモモタロウアルター」となる。船首が変化した腕のサーベルでさながらゴーカイオーのように敵を切り裂く。例によってミニプラで商品化されているのみで劇中には未登場。
- ニンニンジャーアルター
- ドンムラサメアルター
ドンムラサメがアルターチェンジするアルター。右腕のビッグソーを武器に戦闘するほか、サメモードに変形し巨大な口で相手を水中に引きずり込む。
前述のようにドンムラサメはニンジャークソードが本体である為、ドンモモタロウやドンドラゴクウと違い肉体の意識がアルターに移るプロセスを踏まずダイレクトに変身することができる。
ロボタロウ
ロボタロウギアを使用してアバターチェンジするメンバーそれぞれのパワーアップ形態。「ロボに乗る」のではなく「ロボになる」というカクレンジャーやマジレンジャー等で見られた方式だが、単体では巨大化せず人間大。さらにそれぞれ合体する。
- ドンロボタロウ
ただでさえクソ強い ドンモモタロウが変身する桃太郎モデルのロボタロウ。スタンドプレイがレベルアップしている。背中にバーニアを備え、機動力が大幅に上昇。その荒々しい動きは最早竜巻である。
- サルブラザーロボタロウ
サルブラザーが変身する猿モデルのロボタロウ。その見た目でなおニホンザルを名乗るのは流石に無理がある。パワープレイがレベルアップしている。マッシブだった腕がよりゴツくなり、地面を打ち鳴らして放つ衝撃波を武器に戦う。
- キジブラザーロボタロウ
キジブラザーが変身する雉モデルのロボタロウ。トリックプレイがレベルアップしている。飛行能力を活かしたアクロバット技で敵を翻弄する。 - ドンロボゴクウ
ドンドラゴクウが変身する龍モデルのロボタロウ。カンフープレイがパワーアップしている。人型ではなく四つ足の龍の姿をしている。 - ドンロボボルト
ドントラボルトが変身する虎モデルのロボタロウ。ワイルドプレイがパワーアップしている。
巨大メカ
- エンヤライドン
ドンモモタロウが登場するバイク。4基のハイパワーエンジンをリアカウルに搭載している。ドンモモタロウの登場の際には彼と一緒に神輿で担がれながら登場。そのまま跨って神輿から飛び降り敵に向かっていく。
- ドンゼンカイオー
ドンモモタロウの専用マシン「エンヤライドン」とジュランティラノの複製アバターが「ドン全界合体」した巨大メカ。右腕のアバターソードにエネルギーを充填し稲妻を帯びさせて放つ「ドン・ゼンカイクラッシュ」と右足から発射するエネルギー弾「ドンレッグバスター」で敵を退治する。
ドン1話ではゼンカイザーブラックがゼンカイジュランのセンタイギアでジュランティラノを召喚していたが、その後はドンモモタロウが単独でドンゼンカイオーロボタロウギアを使用し合体を発動するようになった。
- ドンオニタイジン
ドンロボタロウ、サルブラザー、オニシスター、イヌブラザー、キジブラザーの各ロボタロウ5体が合体したロボット。ドンロボタロウが頭部・胴体・太腿、サルブラザーが両腕、オニシスターが右脚、イヌブラザーが左脚、キジブラザーが肩当と武器である双刀「キジンソード」を形成する。必殺奥義は「一騎桃千・ドンブラパラダイス」。
最初から巨大ロボというわけではなく、合体直後は等身大であり敵に合わせて巨大化する。その為、合体ロボなのに雑魚狩りもこなすという前例のないロボとなっている。顔の部分は合体前の各ロボタロウの意識があり、手足が勝手に動いたり喋ったりする。そして合体直後は床几(戦国武将がよく座っているあの椅子)に座り、「ドンばい」という軍配を手に持って現れる。
なおインタビュー記事によると、公式の見解ではゼンカイジャーの要素を含むドンゼンカイオーを0号ロボ、ドンオニタイジンを1号ロボの様に位置付けている。[4]これに照らし合わせると本機は大連王(初登場は『ダイレンジャー』第8話)よりも遅い歴代最遅登場の1号ロボとなる。
登場が遅い分DX玩具はこれまでの戦隊ロボ玩具と一線を画す拘りで製作されており、「史上最大全高の1号ロボ玩具[5] 」、「史上最も造形に拘ったロボ玩具」、「史上最も可動するロボ玩具」という強力すぎる3つのセールスポイントを備えている。情報が公開された途端大いに話題となり、発売前の予約段階で売切れが続出する事態にまで発展した。 - 虎龍攻神(トラドラゴンジン)
ドンロボゴクウとドンロボボルトが合体したロボ。ドンロボゴクウの各パーツでドンロボボルトを拘束し、荒ぶるドンロボボルトを抑え込むような合体シーケンスとなっている。右手にドンロボゴクウの尻尾だった剣「熱烈貫戟(ねつれつかんげき)」、左手に大きな爪「神盾撃器(イージストライガー)」を武器にカンフーアクションを繰り広げる。必殺技は「炎虎龍々ジロウ'sハリケーン」。
テンションが高ぶるとロボの顔がジロウに変わるという。 - トラドラオニタイジン
ドンオニタイジンとトラドラゴンジンを形成する7体のロボタロウが呉越同舟超絶大合体したロボ。合体後にはなぜかワイヤーフレームの馬型アバターに乗り込み戦う。
キジンソードが「両刃槍キジンスピア」となり、さらには弓のように扱い無数の矢を放つ「ドラゴンキングダムアロー」を扱える。
必殺技は「天下桃一・ドンブラファンタジア」。 - ゴールドンオニタイジン
ドンオニタイジンとオミコシフェニックスがオミコシ大合体したロボ。
キジンソード・オミコシフェニックスのコアが合体した「ゴールドンランス」を持ち、薙ぎ払いや軸にして鬼キックなどで敵に攻撃を加える。さらに左手のシールドで敵の攻撃をリフレクトする。構造上、キジブラザーとサルブラザーの視界は封じられてしまう…
必殺技はゴールドンランスから特大エネルギーで敵を貫く「不桃不屈・ドンブラユートピア」。 - ブラックオニタイジンムラサメ
ドンムラサメがアバターチェンジしてブラックドンロボタロウになった後、どこからか現れたロボタロウ4体と合体したロボ。「ソーシャークソード」を振るい、常に目の前の敵を破壊することのみを目的に能力を発揮する。
玩具では、ムラサメパーツの取り外しで「ブラックドンオニタイジン」にすることが可能。
その他の用語だDON!
- アバ ターチェンジ
アバタロウギア内部のアバターデータをドンブラスターでロードし、アバタロウスキンとして出力・身に纏うことで変身するシステム。歴代センパイジャーの姿にチェンジすることも可能。
そう書くとゴーカイジャーのゴーカイチェンジと同じに見えるが、誰がどの姿に変身するのも自由かつ変身者の性別に合わせ外見が微調整されていたそちらに対し、アバターチェンジは前述のように元の戦隊の体格・性別に合わせ肉体ごと強制的にチェンジされ、さらにはドンブラザーズとしての自分に対応したカラーの戦士にしかなれない、つまり自分と同じ色の戦士がいない戦隊のギアは使えないという違いがある。
つまり5人全員に対応している可能性のあるギアはゴーグルファイブ、ダイナマン、マスクマン、ターボレンジャー、ファイブマン、ジュウレンジャー、オーレンジャー、メガレンジャー、ギンガマン、ボウケンジャー、ゴセイジャー、キュウレンジャーという事になる。[6]
- センパイジャー
アバタロウギア及びセンタイギアに刻まれた歴代のスーパー戦隊たち。レンジャーの先輩だからセンパイジャー。そのまんまである。玩具の固有音声の有無や公式の紹介動画等から、本作では特にゴーカイジャーからゼンカイジャーまでの10作品11戦隊に重きが置かれていると思われる。
- キビ・ポイント
ドンモモタロウ以外の4人にそれぞれ割り振られている謎のポイント。詳細な獲得条件は不明だがドンブラザーズに身を置いている限り溜まっていくらしい。“管理人”に消費を申請することで消費量に見合った大きさの願いを叶えることができるが、反動で同じ度合いの不幸が降りかかるという一長一短の制度が存在し、使い方次第ではドンブラザーズからの脱退を願い出ることも可能。これは先代の変身者がいるということを示唆するものであるが…?
- イデオン
脳人たちが住む、人間界より高次の世界。第6文明人の遺産とは無関係。
人間の放つ波動に支えられているが、人間の欲望によってその波長が乱され不安定な状態となっている。過去に人間界との共存を唱えた王族が起こした何かしらの事件により壊滅の危機に陥ったという。
- ドン王家
かつてイデオンに存在した王族。人間界との共存を唱えていたが、その結果イデオンをあわや壊滅というところまで追い込み、その後滅亡したという。前述の通り、獣人を生み出した存在でもある。
滅亡の直前、末裔である赤ん坊をカプセルに詰め人間界へと逃している。
スタッフだDON!
- プロデューサー:井上千尋(テレビ朝日)、白倉伸一郎、武部直美[7](以上東映)、矢田晃一、深田明宏(以上東映エージェンシー)
- 脚本:井上敏樹
- 監督:田﨑竜太
- 音楽:山下康介
- アクション監督:福沢博文
- 特撮監督:佛田洋(特撮研究所)
主題歌・関連楽曲だDON!
- オープニング主題歌「俺こそオンリーワン」
- 作詞:及川眠子、作曲・編曲:フワリ、歌:MORISAKI WIN
- エンディング主題歌「Don't Boo!ドンブラザーズ」
- 作詞:渡部紫緒、作曲・編曲:坂部剛、歌:MORISAKI WIN
- ロボ歌「出陣!ドンオニタイジン」
- 歌:濱野大輝(ドンブラスター音声)
- 作詩:八手三郎 作曲・編曲:山下康介
- ドン10話挿入歌「A Battle World」
- 歌:大西洋平
- 作詩・作曲:大西洋平 編曲:渡部チェル
- ドン12話挿入歌「キララ・スマイル」
- 歌:吉良きらら(和泉風花)
- 作詩:金子麻友美 作曲:久下真音、金子麻友美 編曲:久下真音
映画だDON!
暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE
2022年7月22日公開。『劇場版仮面ライダーリバイス』との同時公開。
前作は『仮面ライダーセイバー』とのクロスオーバーだったが、今回は『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』以来3年ぶりに単独映画を現行ライダーと同時公開する従来の形式に戻った。
放映リストだDON!
関連リンクだDON!
関連項目だDON!
- 特撮
- 東映
- 桃太郎/アバター
- ドンクリック詐欺
- スーパーヒーロータイム
- ニチアサキッズタイム
- 毎日放送制作日曜夕方5時枠
- スーパー戦隊シリーズ
- 特撮作品一覧
- 特命戦隊ゴーバスターズ - ○○ジャーが付かないネーミングである戦隊の側近の先輩
- 電子戦隊デンジマン/太陽戦隊サンバルカン - 互換性のある要素を持つ戦隊の先輩
スーパー戦隊シリーズ | ||
前作 | 今作 | 次作 |
機界戦隊ゼンカイジャー | 暴太郎戦隊ドンブラザーズ | 王様戦隊キングオージャー |
脚注
- *但し、ゴーカイジャーのゴーカイチェンジやトッキュウジャーの乗せ換え等一時的に男性メンバーがピンクとなるケースはあった。
- *桃井陣はジロウが現れる直前「私の情報が正しければ、タロウが消えた時、タロウに代わる者が出現する。」と語っている。ジロウ自身は高校時代、修学旅行で東京を訪れた際に一度だけタロウと邂逅しそのヒーロー性に触れており、跡を継ぐことを既に意識していた。
- *最初からはるかではなく真利菜がオニシスターであったかのように事実が書き換わっており、どんぶらのバイトも彼女がしていることになっている。
- *実際、ミニプラ版ドンゼンカイオーは暴太郎戦隊シリーズではなく全界合体シリーズに組み込まれており、流通経路もプレミアムバンダイ限定となっている。
- *頭から足まででそれまで最大であったDX大連王の34cmを上回る36cm、肩のキジンソードを合わせると50cm。
- *但しキングレンジャーは追加戦士、黒騎士は番外戦士という特殊なポジションなのでイヌブラザーが対応しているかは不明。
- *武部氏のみ、9話以降クレジットから除外されている。(その後仮面ライダーギーツへの参加が発表された)
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