ドライブレコーダーとは、車載専用録画装置の事。
ハンディカム・デジカメ・携帯電話の録画機能等で録画された車載映像もこのタグに含まれる。
概要
事故原因の記録、ドライブ風景の記録、安全運転意識向上、防犯等が主な用途である。
当初はタクシー等法人への採用が主であったが、
価格の下落とともに、一般ドライバーにも普及しつつある。
事故を起こした際の映像は、非常に有用である。
ドライブレコーダーによる映像も無く、目撃者も居ないと責任の所在をめぐりドラブルになるケースがあるが、
映像による明確な証拠があればスムーズな事後処理が見込める。
また、タクシー・トラック・営業車等の法人用途の場合、
ドライバーの運転は車両管理者に監視されることになるため、
ドライバーの危険運転を抑止し、安全運転意識を向上させ、事故率の低下が見込める。
被害者車両側でも、「よそ見やスマホ操作していなかったか?」を証明するために前方・車内・車両後方を同時録画するタイプもあり、「被害者は運転に集中しており、余計な操作等を疑う余地はない」という証拠を上乗せできる。
特に常時録画方式の場合、自車の事故だけでなく、その周囲で発生した事故や事件も容易に記録することができる。
2013年チェリャビンスク州の隕石落下はドライブレコーダーの普及率が高いロシアで発生したため、
一般人がドライブレコーダーで撮影した記録が大量に残されることになった。
記録方式
記録方式はイベント録画方式、常時録画方式に分かれ、両方を備えるタイプもある。
駐車中録画に対応したタイプもある。
■イベント録画
事故の衝撃や急ブレーキ・急ハンドル等の加速度を検知し、その前後数秒~数十秒程度を記録する。
作動すると「ピピッ」等の通知音でドライバーに知らせる。
録画開始スイッチを備え、スイッチを押すことにより上記の動作をするタイプもある。
■常時録画
ACC連動で録画を開始し、ACCオフで録画終了するまで全ての映像を記録する。
記録媒体がいっぱいになると古いものから上書きされるタイプが多い。
撮り逃しが無い一方、何か起きた際は止めておかないと証拠を上書きされてしまう点に注意。
■駐車中録画
イタズラや車上荒し等に備え、駐車中も録画する機能。
過信は禁物! ドライブレコーダーの罠
常時録画で運転トラブル解決にはもってこいの便利な代物ではあるが、必ずしもそうではない。
もちろん「装着していても事故は起きる」という意味ではない。(その部分もあるが)
衝撃を感知しなければ録画して取り置いてくれないため、衝突以外は「録画(●REC)」ボタンを押す必要がある。(大抵はついている)警察に停車させられた場合も押しておくと無罪証明に役立つ。危険運転に強制停車させられた場合は窓を開けたり外に出てはいけない。(後述)
常時録画は、何もしなければ録画データが上書きされてしまい、決定的な証拠映像も消えてしまう。
記憶容量が少ないものだと1時間で上書きを始めてしまうため、警察の到着や現場検証(数時間かかる)を待っているだけで証拠映像は消えてしまう。別途保存する機能がなければトラブル後に止めておこう。
映像を記録するSDカードは劣化するため、長年使用していると録画自体ができていない場合がある。決してSDカードが不良品なのではなく、真夏の炎天下や真冬の極寒環境といった過酷な環境を考慮していないため。過酷な環境下で即壊れるという事はないが、常に寿命は縮み続ける点に留意したい。
※製品品によっては録画エラーを警告してくれるものもある。
当然、SDカード自体が入っていない場合や電源コードが刺さっていなければ録画すらできない。正常に作動しているか、電源ランプ・録画ランプが点灯しているか、警告やエラー表示、エラー音は出ていないかといった確認も忘れずに。
自車の事故やトラブルに限らず、他車の事故現場、決定的瞬間を記録するのにも役立つ。
何か起きて唖然するのは仕方ないが、とりあえず録画ボタンを押してみよう。
強制停車させられた場合の措置
ドライブレコーダーを装着していても、能動的に他者の悪意を防ぐことはできない。
あおり運転等で強制停車させられた場合、窓を開けたり、車外に出てはいけない。他車の追突の危険、窓ガラスが割られそうなど、危険が明確な状況下であれば警告(クラクション)しながらゆっくり前進し、相手が前に立ちふさがろうがそのまま轢いて構わない(正当防衛)もちろんひき逃げにならないよう、警察への届け出は必要。
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関連項目
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