パラダイムシフトとは、その時代に「常識」や「当然」や「普通」だったもの『パラダイム』が
一つの出来事により「変化」「移行」「再認識」等、劇的に『シフト』することである。
パラダイムシフトが起こると、一般人の常識・生活も大きく変化する可能性がある。
概要
概要を端的に説明すれば、天動説から地動説に変わったことがパラダイムシフトである。
これを例にしてパラダイムシフト・パラダイムチェンジについて説明していく。
天動説?地動説?って何?という方は教科書に載っているので見てみよう。
まず、ある学者が「太陽」と「月」に規則性を見つけることから始まる。
ここが論争の始点である。
次に、「太陽」と「月」等の星が我々の住む地球に対し、回転・移動をしていることを見つける。
「まさか地球が自転するはずがない」「地球が自転しているなら流石に気付くだろう」という考えから、
「星々は地球を中心として廻っている」という説を唱える。これが天動説である。
天動説は非常に有力とされ、そこから新たな宇宙に関する研究がされていく。
ここが中間点である。
そして、別の学者がこの「天動説」に一石を投じる。「地動説」である。
もちろん世の学者達は「天動説」を基本に「宇宙」の研究をしていたので、侮辱行為だと言われる。
しかし「地動説」は、今まで「天動説」では説明のつかなかったことに対し非常に合点の行く内容だった。
ここからパラダイムチェンジが始まっていく。
「天動説」と「地動説」が入り混じり研究されていく混沌の時代の幕開けである。
結果的に「地動説」が正しいとされ研究は進み、科学の発展により立証されることになる。
ここで「星々は地球を中心として廻っている」という「天動説」から、
「地球を含む星々は太陽を中心として廻っている」という「地動説」へパラダイムシフトし、論争の終点となる。
「地動説」に一石を投じる新たな有力説が出れば、人類の宇宙技術は恐らく飛躍的に進歩することになる。
有名なパラダイムシフト
- 相対性理論
かいつまんで言えば全てに物理法則が同じ形で成立すること。 - 万有引力
全てのものに等しく重力が存在し、働いていること。 - 進化論
全ての生物は不変ではなく、一定期間において変化すること。 - 明治維新
実はこれもパラダイムシフトである。
今後起こり得るパラダイムシフト
- 技術的特異点(2045年問題)
コンピュータや人工知能、ロボット工学等の技術が人間の知能限界を超えるもの。
(人間の知能限界とは、全人類の全て知能や知識や歴史を以てしても到底覆せないことである。)
シンギュラリティとも呼ばれ、この状態では2045年頃に発生し、回避できない未来予測とされている。
要するに「人工知能が人工知能を作り続けると、人間よりも賢くなる」ということである。
シンギュラリティが発生した際、具体的に何が起こるのか予測できないのがパラダイムシフトたる所以。
多くの学者は「現在の生活が到底送れないほど快適な世界になる」と予測している。
このパラダイムシフト時の問題を映画化したのが有名な「ターミネーター」シリーズ。
ネタとしてのパラダイムシフト
発音のしやすさから「今までの常識を覆すもの」や「誰もが力を容易に得うるもの」等に対し、
これは○○のパラダイムシフトだ。と比喩的に使用するものもある。
例に挙げれば「プレミアムバンダイ HG ヒソカ」のフィギュアである。
これは台座にあるボタンを押すとフィギュアの股間部分がかなり発光するものであり、
「これはフィギュアのパラダイムシフトだ」と制作サイドは豪語している。
(集英社編集担当は「バカじゃないの?」と真っ当なコメントをしている)
関連項目
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