ヒイロ・ユイ(Heero Yuy)とは、サンライズのテレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』の主人公であり、自爆王子である。
概要・・・死ぬほどイタイぞ・・・
L1コロニー出身の日系人。15歳。「ヒイロ・ユイ」は、作中の伝説の指導者の名前から取ったコードネーム。ドクターJによって地球に送り込まれたガンダムのパイロット。
名前の元ネタは数字の1がよく知られているが、ヒイロという名前は“ひふみ”の〝ひ”ではなく、コナン・ドイルの『緋色の研究』から取られている(1要素は「唯一」の唯)。そういった点を踏まえてか、作中では「レッド・ワン」というコードネームを名乗ったこともある。
ちなみにキャラクターコンセプトは『矢吹丈の心を持つ演技の上手い内田有紀』。
主な搭乗機はウイングガンダム(ヒイロはこの名で呼ばない)、ウイングガンダムゼロ(本人は『ゼロ』と呼んでいる)。ゼクス・マーキスとの決闘の際は一時的にトロワのガンダムヘビーアムズを借用し、搭乗したこともある。機体に対する愛着は、本作はおろかガンダムシリーズ全編通じてぶっちぎりで薄い。証拠隠滅のために破壊を試みるのは序の口、コクピットで自爆装置を作動させたり、ウイングゼロの入手方法がガンダムエピオンとの交換だったり、TV版からFTまで、ウイングガンダム系の機体は尽く海底に沈めてったり…。色々とキャラが被る(と当初は言われていた)刹那・F・セイエイと決定的に異なる点である。
一応フォローすると愛着が薄いだけで嫌いなわけではない。
「工作員」という都合上、おそらくウイングガンダムの事を「兵器」や「道具」といった他のMSと同じ感覚で使っているものと思われる。
趣味は自爆。上記のコクピットの自爆装置を作動させ、衝撃波と多大な熱線を浴びた上にコンクリートの地面に思いっきり叩きつけられて瞳孔が開きっぱなし…という明らかにやばい状態になっても大怪我だけで済む人外。ただし死なないだけで十分痛い。
又、50階建てのビルから飛び降り自殺を計ろうとしても骨折程度で生き延び、(しかもその骨折を自力で治す)反応速度はスパコンでも計測不能、ゴリラの握力10倍ほど無いと出来ない厚い鉄骨子ブチ折りを軽く行う。
恐らくガンダムシリーズの主人公としては、(ドモンは別枠として)トップクラスの身体能力の持ち主。
弱い人間が大嫌い。だが、本来は優しい心を持っている。
なぜなら「お前を殺す」と言った相手を実際に殺したことは一度も無いからである。正にツンデレ。
基本的には無口で感情の起伏が少なく、何事も任務を最優先する冷酷な朴念仁だが、リリーナ・ドーリアンとの交流を経て少しずつではあるが人間らしい感情や本来の優しい性格が表に出るようになっている。ゼクス・マーキスとの最終決戦では、自らも含めた人類全てが「弱者」であると語り、考え方に変化が生じたことを認めている。決戦後はウイングゼロのバスターライフルによって地球に落下しようとしていたリーブラを破壊し、カトル・ラバーバ・ウィナーから「宇宙の心は彼だったんですね」と称される。
Frozen Teardrop版DATA
第三巻の年表上の記載によると、本名的に使われている名前はアディン・ロウJr。
素性は、フリーの工作員アディン・ロウとOZのシークレットエージェントであるアオイ・クラークの婚外子。
幼時は母の結婚相手でありモビルスーツ「リーオー」および「エアリーズ」の開発者で宇宙要塞バルジの設計者であるセイス・クラーク技師長を父として育った。尚、セイスの地位や格は、ツバロフ技師長よりやや上。
(ちなみに、ガンダムW本編中で、後にヒイロの愛機となるウイングゼロの解析を担当し、Zeroシステムに翻弄されて死亡したトラント・クラーク特尉はセイスの末弟でもある)
また、この頃幼少時のドロシー・カタロニアやその従兄であるトレーズの異父弟ヴァンと知己となっている。
両親の死により実父アディンに実父とは知らされないまま引き取られ、以後工作員として育てられ、後にドクターJの元で一流の工作員と成る。
とまあ、それはいいとして、「リーオー=最高のMS」を教義とするリーオー教の敬虔な信徒らしく、ガンダムの扱いが歴代のガンダムシリーズ主人公と比べて著しくぞんざいなのも、その表れだとか(マテ)。
まあ、他のガンダムは「父(or母)の作ったMSガンダム」という立場の主人公が搭乗するのに対して、ヒイロの場合「父が作ったのはMSリーオー(量産機)で、父の主張もワンオフ機などクソ喰らえ」なわけで、仕方ないといえば仕方ない。
搭乗機体
- ウイングガンダム(1話~10話)
- ガンダムヘビーアームズ(16話)
- メリクリウス(21話~25話)
- リーオー(30話)
- ガンダムエピオン(34話~37話)
- ウイングガンダムゼロ(37話~49話)
- ウイングガンダムゼロカスタム(Endless Waltz)
- 白雪姫(Frozen Teardrop)
おもな名(迷)言
- お前を殺す
- 任務、完了…こいつは死んでくれた方がいいはずなのに・・・なぜだ、なぜだ、なぜなんだ!!
- 惨めな仕事だ。俺の…俺のミスだあ~!
- 任務、了解
- 死ぬほど痛いぞ
- 感情で行動することに異論はない
- 全てが狂っているのなら、俺は自分を信じて戦う
- 狂った奴を俺は殺す
- 誰よりも戦い抜いてみせる…地球上の誰よりもだ…サンクキングダムのリリーナよりも…
- これがお前のためにしてやれる唯一の事だ
- 命なんて安いもんだ、特に俺のは
- ゼクス、強者などどこにもいない。人類すべてが弱者なんだ。俺もお前も弱者なんだ
- リリーナが悲しむ
- ゼロよ、俺を導いてくれ
- 俺は死なない!
- 五飛教えてくれ、俺達はあと何人殺せばいい?
- ゼロは俺に何も言ってはくれない。教えてくれ、五飛!
- ゼロ、動けるか?いいだろう。これが、最後の出撃だ。
- 今楽にしてやる
- 俺は、俺はもう誰も殺さない・・・殺さなくてすむ・・・
指導者ヒイロ・ユイ
コロニーの伝説的指導者であり、非暴力・非武装を唱えAC173年にコロニーの独立を発表(後に『《宇宙の心》宣言』と呼ばれる)した人物。ガンダムパイロットのヒイロ・ユイと区別するため、彼を差す場合は専ら“指導者ヒイロ・ユイ”と表記される。
AC126年生まれ。AC145年時点で両親とは死別しており、肉親は姉のヒカルのみ。その姉の息子(彼にとっては甥)に当たるアイン・ユイは実はトレーズ・クシュリナーダの父親であり、血縁上、指導者ヒイロ・ユイはトレーズの大叔父に当たる。
その危険性からAC175年、地球圏統一連合のセプテム将軍の依頼を受けたアディン・ロウにより暗殺された。
ちなみに、アディンはガンダムパイロットのヒイロ・ユイの父親である。つまり、ヒイロは実の父親が殺した人物の名前を名乗っていることになる。
指導者ヒイロ・ユイの容姿についてはAC145年時の姿がFrozen Teardropのイラストにあるが、ガンダムパイロットのヒイロと非常によく似ている。明確な相違点は瞳の色くらい。
関連動画を・・・見たのかっ!?
関連静画か・・・俺には関係無い・・・
大アリです。
関連項目・・・任務、完了・・・
- 新機動戦記ガンダムW / 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
- 緑川光
- ウイングガンダム / ウイングガンダムゼロ / 白雪姫(新機動戦記ガンダムW)
- 自爆
- ツンデレ / クーデレ
- 死ぬほど痛いぞ
- お前もガンダムだ
- 宇宙の心は彼だったんですね
- ルガール・バーンシュタイン
- リリーナ・ドーリアン
- デュオ・マックスウェル
- トロワ・バートン
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 張五飛
- ゼクス・マーキス
- ルクレツィア・ノイン
- トレーズ・クシュリナーダ
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
この記事を見た者・・・
「お前を殺す・・・。」
親記事
子記事
兄弟記事
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- ガンダムW-OPパロ
- コードネームはヒイロ・ユイ
- 思春期を殺した少年の翼
- 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT
- ゼクス・マーキス
- 張五飛
- デュオ・マックスウェル
- トレーズ・クシュリナーダ
- トロワ・バートン
- ドロシー・カタロニア
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光
- モビルドール
- リリーナ・ドーリアン
- ルクレツィア・ノイン
- レディ・アン
▶もっと見る
- 22
- 0pt