ベン・ベルトリッチとは、プレイステーション専用ソフト「バイオハザード2」に登場する人物である。
概要
フリーランスの凄腕ジャーナリスト。後ろ髪を結んでいるのが特徴。切れ者で、熱い記者魂を持っている。不正を暴くことを信条としているが、金にうるさく功名心が強い一面もある。
元々ラクーンシティの住民ではなく、同地で頻発する猟奇事件を怪しんで8月頃(事件の一ヶ月前)に街へとやって来た。目ざとくアンブレラに関する情報を収集し、重要な証拠まで掴んでいた。更に、何かとキナ臭いR.P.D.署長のブライアン・アイアンズの身辺を調査するが、それが原因で逮捕され、警察署地下にある留置所に収監されてしまう。
9月23日、ラクーンシティにt-ウイルスが漏洩。街はゾンビで溢れかえり、次第に死に絶えていった。ベンが拘留されている警察署も壊滅してしまうが、混乱に乗じて看守から鍵を奪取。その後は安全のためあえて牢屋の中に閉じこもっていた。
壊滅した警察署を訪れたレオンと邂逅し脱出を促されるが、ベンは拒否。署内で徘徊するGの存在を理由に、牢屋から出ようとしなかった。そして、逃げ場の無い牢に隠れた事が彼の命運を尽きさせた。恐れていたGに襲撃され、胚を植えつけられてしまう(裏編ではGの鉤爪に体を裂かれて死亡する)。ベンの悲鳴を聞いたレオンが留置所に駆けつけるが、既に自分の死を悟っていた。これまで頑なに情報提供を拒んでいたが、ここでレオンに重要な証拠を託す。「後のことは……頼んだぜ」という言葉を残し、植えつけられた胚との拒絶反応を起こし、G幼体に内側から体を裂かれるという無残な最期を遂げた。スタジオベントスタッフの攻略本『バイオハザード2 オフィシャルガイドブック』ではベニー松山によるSSが挿入されており、彼の人となりやその末路が描かれている。
ベンが託した証拠は、アイアンズ署長の不正だった。アンブレラの息が掛かっていた事、S.T.A.R.S.を監視し報告を握り潰していた事などが明らかにされる。
バイオハザード アウトブレイクFILE2
「死守」シナリオにて登場。
『2』より前の時系列となっており、言わば前日譚。同じ記者であるアリッサとは顔見知りだった。
相変わらず牢屋の中に閉じこもっている。署内に分散しているスクープが収められたフィルムケースを持ってきてあげると、武器や弾薬と交換してくれる。拘留されているはずの彼が何故武器を持っているのかは謎である。また本作ではプレイヤーキャラとして使用可能である。
バイオハザードRE:2
全体的な流れや設定は原作と同一。若干デザインが変わっており、眼鏡をかけた初老の男性のようになっている。
事前にエイダと接触しており、情報提供者だったとの事。エイダに牢から出るよう言われていたが、徘徊するタイラントを恐れて出ようとしなかった。しかし脱出する事は考えていた模様。
レオン編でしか会えず、駐車場のシャッターを開けるのに必要なカードキーを所有している。原作と違って「お互い助け合って一緒に逃げようぜ」と協力的で脱出にも意欲的。ところがアイアンズ署長やアンブレラを探ったため、タイラントの抹殺対象にされていた。牢屋の中の壁を破壊して腕を突き出してきたタイラントに襲撃され、頭を握り潰されて死亡する。原作と比べると出番は少なくなっており、Gも関わっていない。
『RE:2』では牢屋の鍵を持っておらず、カードキーを手に入れる為には外部から電子ロックを解除する必要がある。牢屋の机の上にはメモ書きが残されており、タイラントに狙われている旨の文章が残されていた。また彼の死体にはボイスレコーダーがあり、アンブレラ資金で設立された孤児院についての取材が録られている。が、その音声記録でベンはその地下に研究所がある事、そこでGウイルスが開発されている事を掴んでいた。
ラクーン市長の娘、キャサリン・ウォーレンと恋仲という設定が新たに追加。ゲーム内に登場した様々な人物のIfストーリーを描く無料DLC『The Ghost Survivers』では彼女を操作するシナリオ『Runaway』がプレイできるが、牢内のベンと合流する事がクリア条件となっている。牢屋に到達するとキャサリンとベンが抱き合い、クリア後には2人で手を取り合ってゾンビ犬から逃げる様子が描かれている。
ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ
チャットでクレア・レッドフィールドと連絡を取り合っており、ラクーンシティの裏でアンブレラが汚染物質を垂れ流している事を教え、彼女が生まれ故郷のラクーンシティに戻るきっかけを作った。その後、連絡が取れなくなる。どうやら単身ラクーンシティに潜入してアンブレラの悪事を探っていたようだが、何らかの要因でR.P.D.に逮捕され、収監される(本人曰く「真実を知ったから」)。原作同様、牢屋に入った状態で登場した。
関連動画
関連項目
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