Gウイルスとは、ゲーム『バイオハザード2』に登場するウイルス兵器である。「G-ウィルス」などと表記されることもある。色は紫。
概要
アンブレラ社の幹部研究者ウィリアム・バーキンの手によって完成された新型ウイルス兵器。Gは「GOD」の頭文字から取られたとされる。Tウイルスとはまた別の意味で驚異的な能力を持つ。初登場した『バイオハザード2』では詳しい開発過程が描かれていなかったが、後年発売されたリメイク版『バイオハザード』にて過程が描写された。
体に慣らさず一気に投与すると理性と自我を失い、異形の怪物と化してしまう。代わりに生殖本能が剥き出しになり、人間に胚を植え付けて繁殖を図る。しかし生殖に至るには相手がGウイルス感染者の近親者である場合に限られ、赤の他人に胚を植え付けると拒絶反応を起こして宿主は死亡。生まれてくるG生物も不完全な幼体となる。近親者に胚を植え付けた場合、完全なG生物が誕生すると思われるが、劇中にその描写が無いため仔細は不明。
Gウイルス最大の特徴として、感染者は生命ある限り無限の進化を遂げる。最初こそ人の形を保っているが、G生物特有の巨大な目玉が形成され、体も巨大化。最終的には人の形ですら無くなる。再生能力も高く、生半可なダメージではすぐ回復され、激しい進化を促す。
作中では
1967年、建築家のジョージ・トレヴァーの手でラクーンシティ郊外のアークレイ山脈にアンブレラ社の洋館が建てられた。しかしアンブレラは機密保持の名目でトレヴァー家をまとめて葬ろうとし、パーティーに招待する形で妻のジェシカと娘のリサを呼び寄せて監禁。母子ともども始祖ウイルス(Tウイルスの前身)を投与され、人体実験させられてしまう。母ジェシカはウイルスに適合できず廃棄処分されたが、リサは適合に成功してサンプルとして生かされる。やがて有益なデータが得られなくなると廃棄処分が下されたが、ウイルスの影響か絶対に死なない怪物となっていたため、21年間生き続けた。
1988年、ウィリアム・バーキン主導によるTウイルス計画によって、リサは再び実験体にされる。フランスの研究所で開発された寄生生物NE-αの試作型を体内に投与されるも、寄生どころか逆にNE-αを吸収するという特異な反応を見せ、体内から変異したウイルス抗体が検出。ここから着想を得たウィリアムはその抗体を研究し、10年後の1998年にGウイルスを完成させた。主任研究員ウィリアム・バーキンは、南極研究所主任アレクシア・アシュフォードへの異常な対抗心から、Gウイルスを徹底的に研究。このためウィリアムのGウイルスへの思い入れが凄まじく、「(Gウィルスを見て)美しい・・・」「Gは私の最高傑作なんだ!」と叫んでいる。また娘シェリーに渡したペンダントの中にもこっそりGウイルスを隠していた。
ところが研究の過程でアンブレラ社との折り合いが付かなくなり、互いの仲は険悪化。そこでウィリアムはGウイルスを手土産に、アメリカ政府への寝返りを図った。だがいち早くそれを察知したアンブレラは特殊部隊U.S.S.を投入。研究成果のGウイルスを奪い取ろうとする。一悶着の末、ウィリアムは凶弾に倒れ、Gウイルスは奪取された。虫の息となったウィリアムは、せめて一矢報いようと手に持っていたGウイルスを自ら投与。自我と理性を喪失したG生物と化し、自身を襲撃したU.S.S.隊員を殺害して回った。この際にTウイルスが漏洩し、ラクーンシティでバイオハザードが発生してしまった。
その後、G生物と化したウィリアムは生殖本能に従い、警察署内を徘徊。ブライアン署長やベン・ベルトリッチに胚を植え付けている。また娘のシェリーを追い回しており、彼女を守ろうとするクレア・レッドフィールドと何度も交戦している。戦いに敗れるたびに進化し異形化が進むが、最期は列車の自爆に巻き込まれ、ついに息絶えた。
関連項目
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