マルモのおきて(まるものおきて)とは、2011年4月から7月にかけて放送されていたフジテレビ(ドラマチック・サンデー)のホームドラマのことである。主な出演者は阿部サダヲ・芦田愛菜・鈴木福など。主題歌はかの有名な「マル・マル・モリ・モリ!」。
ドラマのテーマは「家族」であり、視聴者に「家族とは何か」について改めて考えさせるストーリーとなっている。全11話だが、これに加えて単発のスペシャル版(特番)が2回放送されており、そのうち1回は同年10月に、もう1回は3年後の2014年9月に放送されている(2014年のスペシャルドラマについては後述する)。
準主人公の双子役を演じた2人の子役は同じ月生まれの同い年でもある。舞台(ロケ地)は東京都墨田区。
あらすじ
文具メーカーで働く独身の会社員・高木護が主人公。彼の親友・笹倉純一郎は、妻の青木あゆみと離婚してから幼い2人の子供(双子)を男手ひとつで育てていたが、がんにより38歳という若さでこの世を去ってしまった。生まれてから純一郎に育てられた双子の薫と友樹は、純一郎の死を機にそれぞれ別の親戚の家で育てられることになり、離れ離れになってしまった。そんな2人を可哀想に思い「俺の家に来い」と言って繋ぎ止めたのが護だった。こうして、血の繋がっていない独身サラリーマンおよび犬のムックとともに一緒に暮らしていくことになった2人の子供。春から小学1年生になり、3人で仲良く暮らしていくための約束をまとめた「おきてノート」を作成し、大小の困難を乗り越えて少しずつ成長していきながら生活し続けるが、父親と同様に死去したと2人が思い込んでいたあゆみが、実は今も生きていることを知り…。
主な登場人物
主人公。独身のアラフォー会社員で「あけぼの文具」という文房具メーカーに勤めている。昔から大の野球好きで、同じ野球仲間・笹倉純一郎の親友。家は居酒屋「クジラ」が(1階に)あるアパートの2階で、純一郎の死を機に彼の娘・息子と3人で同アパートで暮らすようになる。本当の名前は「まもる」であるが、子供たちがそれを聞き間違えたため「マルモ」と呼ばれている。口癖は「ナイス!」および「えぇーっ!?」で、前者は子供たちにも波及した。
準主人公。純一郎の娘で、双子の姉(弟は笹倉友樹)。弟が泣き虫なので、どんな時でも常に弟を守るためにと、いつの間にか大人顔負けなほどしっかり者の少女になった。しかしその一方で、気が強く負けず嫌いな性格でもあり、友達と喧嘩することもしばしばだが、最終的には謝罪・和解するなど成長も見せている。身長は弟よりも低く、華奢な体つきである。誕生日は5月29日(中の人は6月23日)。好きな食べ物はざるそば。
準主人公。純一郎の息子で、双子の弟(姉は笹倉薫)。しっかり者の姉とは対照的に、性格は泣き虫かつマイペースで、よく迷子になるなどのトラブルを起こす。また、食いしん坊。姉とは仲が良く、喧嘩もほとんどせずに一緒に遊ぶことが非常に多い。誕生日は5月29日(中の人は6月17日で、同い年の姉役よりも僅かに早く生まれているので、実質的にはギリお兄ちゃん的な存在ではある)。
護と双子が飼っている犬(ミニチュア・シュナウザー)。何故か人間の言葉を喋ることができる。ムックという名前は、ポンキッキシリーズに登場する同名のキャラクターに似ていると友樹が思ったことに由来する。
居酒屋「クジラ」の大将(50代)で、護達が住むアパートの大家でもある。おでこに鉢巻を巻いていることが多い。
陽介の一人娘(20代)で、愛称は「彩ちゃん」。バツイチで、現在は実家に戻って父の店を手伝っている。
あけぼの文具に勤める護の同僚(30代)。護が好意を寄せている相手でもある。
あけぼの文具に勤める護の同僚(20代)で、居酒屋「クジラ」の常連客。
あけぼの文具に勤める護の同僚(40代)。
薫と友樹のクラスメイトで、いじめっ子。兄弟姉妹も友達もおらず、しかも両親が共働きで多忙なため、いつもひとりぼっち。薫に片想いをしており、仲の良い薫と友樹に嫉妬して「マルモはパパでもないのに家族だなんておかしいよ」と言ったり、薫のことを「ささブタ」と呼んだりして嫌がらせをしていたが、後に謝罪して和解する。
薫と友樹の実父で、護の親友。妻のあゆみと離婚してから男手ひとつで双子を育ててきたが、がんにより38歳という若さで息を引き取ってしまう。
護達が住むアパートの近所にある交番に勤務する警察官。当初は護のことを(薫と友樹の)誘拐犯ではないかと疑っていた。
護の母。当初は護が双子を預かることに反対しており、親戚に返せと促していた。
2014年の特番
ドラマ終了から3年後の2014年になると、同年9月28日に「マルモのおきてスペシャル 2014」が放送された。いわゆる復活版である。この復活版では、3年前のドラマ当時は1年生だった薫と友樹が4年生になり、成人の半分の年(10歳)を迎えることから、学校の課題として「自分物語」を作成することになった。また、この2014年版マルモのおきての放送に合わせて、ドラマの主題歌である「マル・マル・モリ・モリ!」の歌詞と振り付けの一部をリニューアルした「マル・マル・モリ・モリ! 2014」が新たに発表された。
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