七夕の悲劇2017とは、2017年7月7日に東京ヤクルトスワローズ(以降ヤクルト)対広島東洋カープ(以降広島)でヤクルトに起きた劇的な悲劇のことである。
概要
2017年7月7日、パ・リーグでは1998年7月7日の「七夕の悲劇」以来となる、七夕の神戸での千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズ戦が開催された。
この試合ロッテは勝利し、「七夕の悲劇」のリベンジを実に19年ぶりに成し遂げた。
しかしその一方、セ・リーグで新たな七夕の悲劇が生まれていた。それが同日明治神宮球場で行われたヤクルト対広島の12回戦である。
8対3でリードしていたヤクルトだったが、5点差の9回表にマウンドに上ったのは、秋吉亮の離脱で抑えになっていたライアン小川泰弘であった。
ところが、いきなり先頭打者サビエル・バティスタに初球をソロホームラン。次の打者田中広輔は抑えるも、その次の菊池涼介にまたもソロホームラン。更に四球を与えた上で松山竜平にタイムリーを浴びた後内野安打となり、二死ながら走者2人を抱え点差は2点となるが、トドメとばかりに代打で出てきた新井貴浩にお釣りなしの逆転3ランホームランを浴び勝ち越しを許すと、試合はそのまま8対9でゲームセット。ヤクルトは劇的な敗戦を喫した。
7月7日 明治神宮球場 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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首位広島相手ではあったものの、最下位に沈むヤクルトの状況にファンは不満を募らせており、そうした中でこの日最終回に5点差をひっくり返される惨敗を喫したことで、一部のファンの怒りが爆発。試合後クラブハウスや真中監督の乗用車に詰め寄る事態となったことが、報道各社に報じられたことで翌日話題となった。
またその時のファンの監督への要望(罵声)というのが
というもので話題となった。
その後
かくして新たな悲劇を生んでしまったヤクルトであったが、これはこの年の惨状の序章に過ぎなかった。
この試合の後も負け続けオールスター前にこの試合を含めて10連敗(引き分け1試合あり)、オールスター後に4連敗の計14連敗を喫してしまう。5月から6月にかけても10連敗を喫しており、前半戦だけで2回の10連敗をしたのは1956年の高橋ユニオンズ以来61年ぶり。ちなみに高橋ユニオンズの系譜に繋がる球団は奇しくも七夕の悲劇の千葉ロッテマリーンズである。
その後もヤクルトは超低空飛行を続け、シーズン残り2試合となった10月1日に95敗目を喫し球団創立1年目の1950年に喫した94敗以来、67年ぶりに球団ワースト記録を更新。最終戦も負け45勝96敗2引分、月間勝率が5割を超えた月が1度も無くこのシーズンを終えた。
個人成績も散々たるものでオールスター選出が監督選出の小川泰弘のみ、個人賞に至っては月間MVPを含めてもチーム内の受賞者なしという惨状だった。
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