世界政府とは、
のどちらかを表す。ここでは1について説明する。
概要
2020年時点で、全世界を統治する政府は存在しない。国際連合（国連）はあるが、全世界的に共通する憲法・法律を持っておらず、その成立も目的にしていない。そのため、国連を世界政府と呼ぶことはできない。
このような構想で早いものでは哲学者のイマヌエル・カントが1795年に著した政治哲学書『永遠平和のために』における「世界共和国」(Weltrepublik)が挙げられる。これまでに著名な人物が世界政府の成立について言及している（参考
）。
私が世界政府を擁護するのは、今まで人間が遭遇した最も恐るべき危険を除去する方法が他にはあり得ないからである。人類の全体的破滅を避けようという目標は、他のいかなる目標にも優位しなければならない。
ただし、各国の領土問題や、離脱問題が発生したEUの現状、西アジア・アフリカの紛争の状況をみると、まだ世界政府の樹立は先の話と思われる。
英国ブラウン元首相の提案
2020年3月現在、治療薬やこれと言った対処法が無い新型の疫病であるcovid-19が世界で蔓延し「経済停滞」「医療崩壊」といった緊急事態を招いている。
こういった事に対し、英国のブラウン元首相が世界の主要国の指導者に対し、一時的に「世界政府」を設立するよう呼び掛けた。
これにより、医療においてのワクチンの共同開発のほか、中央銀行による金融緩和や政府による財政出動での協調、新興国からの資本流出の阻止などに取り組む等の行為が出来ると提案した。
これに対し日本国内では、一部で「素晴らしい」、「今の日本政府は無能だから是非とも」という声が流れているのと同時に、「EUから抜けた身で何言ってんだ」、「通貨も人間性も宗教も違うのに統合できるわけ無いだろ」、「世界政府樹立しようぜ、お前財布な！」という意見も流れた。
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関連項目
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