「兵1」とは、コーエーが発売している歴史戦略シミュレーションゲームにおいて、comの思考の欠陥を利用し自軍を有利に導く行為の一つである。
概要
出撃可能な最小構成(将一人、兵士一人)で部隊を出撃することで、敵のcom部隊を誘い出し、自軍に有利なように誘導するのが主な使用法である。
com勢力は大抵、兵1の部隊に簡単に釣られてしまう。例えば、多数の兵が篭もっていて落とすのが困難な城や要塞も、この釣りによって兵を引き出させ、あっさり落城させることが可能である。このことは、「KOEIのAIは弱い」という批判の根拠の一つとなっている。
多用するとプレイヤー側の一方的な展開になることが多く、使用を制限するプレイヤーも多い。逆に、これを行わないとクリアが極めて困難な弱小勢力も存在する。(革新でのS4河野プレイなど。)
しばしば敵との接触で部隊が壊滅することから、将1の方は無能な将が使用されることが多く、「人柱」と呼ばれることもある(ただしシステム上、討ち死にすることは少ない)。逆に兵士1の方は、必ず殉職するので「英雄」と呼ばれることが多い。
『三國志Ⅸ』における兵1
このゲームは、同じ兵士数ならば部隊数が多いほうが圧倒的に強い。さすがに兵士1は極端ではあるが。
その他の兵1の用法としては、
などがある。
『三國志11』における兵1
他作品ほど有効ではないが、特技「強運」を持った将(主に劉禅)が釣りや火計による妨害工作を仕掛けることは可能。部隊が壊滅しても特技のおかげで絶対に捕縛されない。
『信長の野望 革新』における兵1
『革新』においては、単なる誘兵以上の効果がある。
comの領土に部隊が侵入した場合、comは内政中の武将全員を自城に引き払い、迎撃部隊を出撃させ、計略を発動しようとするようになる。つまり内政を全く行わなくなる。
そこで兵1(大抵足の速い騎兵が使われる)で敵領土に侵入、敵が迫ってきたら自領土に引き返す、を繰り返すことにより、敵の内政を停止させることができる。さらに迎撃部隊は兵糧を浪費し、偽報などの計略は金銭を浪費させる。これによりcomの国力はしだいに低下することになる。
これにより自国は相対的に有利になるので、「兵1内政」などと呼ばれることもある。その他、「ピンポンダッシュ」「ゴキブリ」「野盗」などとコメントされることもある。
その他の兵1の用法としては、
- 敵の城を攻める際、本部隊の他に知力の低い将を兵1にして随行させ、敵の計略の囮とする使用法「デコイ」
- 兵1で城兵を釣り出し、国人衆と戦わせる「Nice 暴徒.」、水軍衆と戦わせる「Nice boat.」
- 兵1で城兵をつり出し、広い平地でひたすら敵から逃げ続け、その隙に本隊が城を奪い取る「兵1鬼ごっこ」
- 大軍+兵1部隊で1日だけ攻める振りをし、停戦の使者を確認したら兵1だけ残して帰還させる「兵1恐喝」
(兵1だけでも攻め部隊を残していると、停戦の使者は帰還しない)
などがある。
関連動画
▼兵1以外の出陣を禁じたドM異色作「特攻三国志」(三国志Ⅸ)
▼三国志11における兵1
関連項目
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