北九州市立いのちのたび博物館(きたきゅうしゅうしりついのちのたびはくぶつかん)とは、福岡県北九州市八幡東区にある公立の自然史・歴史博物館である。
概要
この博物館は、かつて北九州市内にバラバラに立地していた「北九州市立歴史博物館」「北九州市立考古博物館」「北九州市立自然史博物館」の3館を集約、ついでに20世紀における工業都市北九州の発展に関する展示も加え、太陽系誕生から現代までの歴史をひとまめに学べる施設として2002年に誕生したもの。新日本製鐵八幡製鐵所の敷地だった場所に位置しており、スペースワールド(2018年元日閉園)や東田第一高炉跡広場、北九州市環境ミュージアム・北九州イノベーションギャラリーといった諸施設にも近い。
トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!博物館ランキング2018」では堂々5位にランキングしている人気施設である。
展示案内
とにかくおなかいっぱいになる展示内容である。入口から順を追って説明する。
自然史ゾーン
- アースモール
地球の形成過程や地質を解説する地学コーナーにはじまり、古生代・中生代・新生代のそれぞれの時代ごとに生物化石などを展示している。全長35mもあるセイスモサウルスの骨格標本は子どもたちの人気者。インスタ映えを狙ってる女子はメガロドンの顎をフレームにして記念写真を撮ろう。 - エンパイラマ館
白亜紀の北九州らへんを再現したガチの360度体感型ジオラマ。リアルすぎる恐竜ロボットの動きに加えて照明や音響を駆使した演出により、あたかもタイプスリップしたかのような感覚を味あわせてくれる。たぶん本館最大のみどころ。 出口付近には学芸員の研究過程がわかるリサーチゾーンもあるよ。 - 生命の多様性館
こちらは現在を生きる動物たちの剥製などが所狭しと展示されている。特筆すべきは天井からぶら下がってるサメと世界最大のマンボウ。 - 自然発見館
北九州市内の身近な自然について学べるエリア。カブトムシやオオサンショウウオなどは(標本ではなく)生きている状態で展示されている。 - 自然学習園
建物の屋上に設置されたお庭。市内の観光名所、平尾台が再現されているほか、アホみたいにデカい珪化木が横たわっている。
歴史ゾーン
- カルチャーモール
歴史ゾーンの入り口にあたるエリア。北九州市の夏祭りとして知られている、小倉祇園太鼓・戸畑祇園大山笠・黒崎祇園について紹介しており、お客さんたちをにぎやかに歓迎してくれる。 - 探究館
弥生時代の住居跡と、昭和の八幡製鉄所社宅が隣り合って再現されている。板塀やトタン屋根に懐かしさを覚える人もいるはず。ちなみにこの社宅コーナー、1958年(昭和33年)10月20日のある一家の暮らしを再現したという設定になっているらしいが、この日はすなわち稲尾和久の大活躍などあった西鉄ライオンズが、3連敗からの4連勝というぶっとんだ奇跡を成し遂げ日本シリーズを制覇する前の日ということである(どうも狙ってそうしたらしい)。 - テーマ館
旧石器時代から現代にいたる歴史のコーナー。北九州は東アジアとの文物の交流が盛んであり、また本州と九州をつなぐ交通の要衝ということもあって、"路"をテーマにした展示が行われている。 - 文化学習園
歴史ゾーンの中庭。市内にあった農家の住居を持ってきたらしい。内部には実物の農具や民具なども展示されている。
その他
東アジア交流コーナー、こどもミュージアム、情報館、実習室などがある。忘れてはいけないのがミュージアムショップで、恐竜フィギュアやパワーストーン、ペーパークラフトなどが人気。地味に本物の化石も販売されているが、言わずもがなものすごく高い。また、入り口横では常設展とは別に特別展も随時開催されている。
交通アクセス
関連項目
関連リンク
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