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概要
この記事では北海道全域のアニメ視聴・アニラジ聴取事情について記載しています。場合によっては状況が変化することがある・・・と思います。
『あれは・・・北のアニメ過剰地!?』
同人ショップ最大手・メロンブックスの発祥の地であったり、大手同人音楽サークル・IOSYSの活動本拠であるなど、日本のサブカルチャー発展に大きく貢献していたりする北海道。
そして、大都市・札幌市を中心とした五大都市圏を擁する地域の例に漏れず、民放五大テレビ系列全てを有する。他の五大都市圏を擁する地域に続くかのように、アニメに関しても当然の如く時間帯問わず多く観れるものだと、道民のアニオタは誰もが信じていた・・・。
しかし、現実は5系列持ちなのに思ったほどアニメが多くない岡高地区っぽい感じになってしまっている状況であった・・・。(※勘違いしないでほしいのは、この地域は岡高地区よりはアニメ放送に恵まれているほうなのである。岡高地区ではケーブルテレビでならばサンテレビも受信できる事実に目を瞑れば。)
アナログ放送では道北と道東でTVhが直接受信不可能だった時代
1990年、民放五大テレビ系列で一番アニメを多く放送するテレビ東京系列のテレビ北海道(TVh)が開局した。そして、TVhは全域での放送を目指すべく、10年以内に必要数の送信所と中継局を設置することになった。
だが、それがTVh自体の経営を大きく圧迫することになり、結果、1999年に設置が途中で打ち切られた。
その結果の末がどうなったかは、この地図が大きく証明している。そして、夕張市が道央なのに受信可能地域から外れていて何か可哀想である。
また、アナログ放送が健在だった頃は、青森市を始めとする青森県の一部でTVhが区域外受信されていた(※ケーブルテレビでの受信が主だったが直接受信が可能な地域もあった)、というアベコベな状態であった。なお、当時の青森県ではテレビ東京系列に加えてフジテレビ系列の地元局も無かったので、特に青森市を始めとする津軽地方の一部では、北海道文化放送(UHB:フジテレビ系列)も再送信また直接受信されていた(※UHBに関してはデジタル放送移行後も再送信されている)。
こうして、青森県の一部に差し置かれてしまうぐらい、長らくアニメ過疎地だった地域が、当時の北海道には存在してしまっていた。
名実共にアニメ過剰地の一つだった2000年代
2000年代は深夜アニメ黎明期であり、多くの深夜アニメが世に放たれた。そして、人口の多い北海道はその深夜アニメを放送する市場の一つとして注目され、数々の作品が北海道でも視聴出来た。
とりわけ、TVhは深夜アニメでも道内でダントツの放送本数を誇り、その総本数は100本であった(※ちなみに深夜アニメ放送本数100本以上を2000年代で達成している民放テレビ局は、TVhを入れて11局しかない)。続いて北海道放送(HBCテレビ:TBSテレビ系列)が25本、UHBで18本、札幌テレビ(STV:日本テレビ系列)で14本、最後に北海道テレビ放送(HTB:テレビ朝日系列)で3本・・・北海道での放送本数は合計160本であった。ただ、それでも五大都市圏を擁する地域では最も少なく、4番目である福岡県とは24本もの差があった。(※参考資料)
2000年代後半に入ると、札幌市のクリプトン・フューチャー・メディアが、ヤマハのVOCALOIDを使用した製品『初音ミク』を大ヒットさせたことで、北海道のサブカルチャー文化は益々熱を帯びていく。その一方で、あれだけ誇っていた深夜アニメの放送本数が、年を重ねるごとに減少していくことになる。
現在(2010年代~)
流石に全日帯アニメに関してはTVhがあるので、この点に関してはまだまだ恵まれている方である。そして2015年には道内ほぼ全域にTVhの中継局設置が完了した。これにより、例え人口が過疎っているところだろうとも北海道内であるならば、多くの全日帯アニメを楽しめるようになった。
一方、深夜アニメに関しては、全盛期に入ったのに過去と比較して壊滅へと向かっている有り様である。全く放送していないというわけではないが、多くの深夜アニメを楽しみたいのであれば、道民誰しもが有料無料問わず衛星放送やネット配信に頼らざるをえない状況に陥っていた。特に衛星放送は天候に左右されるので、どうせなら比較的安定している地上波で再び多く放送してほしいところである。
2016年からは青森市でのTVhのケーブルテレビ受信が再び可能になった。北海道と青森県とではTVhが受信できる喜びの程度が全く違う。だが、とにかく視聴人口が他県にも増えたことで、それが北海道での深夜アニメの放送増に繋がれば・・・と信じたい。
その他
『ノイタミナが観れねえええぇぇぇ!!!!ウボアアアァァァ!!!』
五大都市圏を擁し且つフジテレビ系列局がある地域で唯一、ノイタミナ非レギュラーネット地域である(※単に5系列揃っている地域で非レギュラーネット地域なのは、この北海道と岡高地区の2地域のみである)。但し、『銀の匙 Silver Spoon』など、一部の作品は番組販売扱いで放送することがある。
UHBがノイタミナのレギュラーネットになるのは、果たしていつの日か・・・。
北海道ローカルアニメ「フランチェスカ」
フランチェスカは札幌市のコンテンツ制作会社が製作したご当地キャラクターである。詳しくは同キャラの記事を参照。
そしてこのフランチェスカのアニメの製作局は、なんとUHBである。ローカルアニメをやる体力あるんなら、ノイタミナのレギュラーネット局になってくれぇ・・・。
そしてニコニコチャンネルに進出しちゃいマスカ?、事実上、ローカルアニメから全国アニメへと昇格した。その後テレビ放送においても、神奈川県のテレビ神奈川(tvk)で放送することになったのだった。
アニラジ聴取事情
・・・さすがにやってる、やってますよ。
民放AMラジオ局のJRN・NRNのクロスネット局であるHBCラジオで6本(のうち、それらしき番組が1本)とNRN系列局であるSTVラジオ(旧:札幌テレビ放送ラジオ局)で6本、それぞれ放送中。
またFMラジオ局では、AIR-G'(FM北海道:JFN系列)とFM NORTH WAVE(JFL系列)がアニメソングのリクエスト番組を1本づつ放送している。
現在は中京広域圏の東海ラジオがキー局になっている『サンライズラヂオ』は、北海道ローカルとして、HBCラジオにて放送開始したことを覚えている道民はどれほど居るだろうか・・・?
関連項目
- 全日帯アニメ番組の一覧
- 深夜アニメ番組の一覧 - 北海道版 / BS版
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