クリプトン・フューチャー・メディア株式会社とは、「初音ミク」を始めとするVOCALOIDシリーズの開発・販売で知られるソフトウェア会社。
概要
本業はサンプリング音源CDやソフト音源の輸入販売だが、自主企画として2004年11月5日にヤマハ開発の音声合成エンジン「VOCALOID」を採用した音声合成ソフト「MEIKO」を制作発売。当時1000本売れればヒットとされたバーチャル・インストゥルメント市場において初年度約3000本を売り上げ、大ヒットを記録した。
その後2006年2月17日に男声バージョンのVOCALOID「KAITO」を発売するも、売り上げは約500本にとどまった。なお、後述の初音ミク人気に伴い「MEIKO」「KAITO」も再評価され、特に「KAITO」に関してはニコニコ市場を通じて当初の倍以上の売れ行きが記録された。
2007年8月31日、VOCALOID2エンジンを搭載した「キャラクター・ボーカル・シリーズ」の第一弾として「初音ミク」を発売。音声ライブラリデータへの声優の起用、いわゆる「萌え」を採り入れたキャラクター重視のパッケージデザインなどから注目を集め、発売2週間で3000本以上を売り上げる異例のヒットを記録。インターネットを中心に、その名が一気に知られることとなる。
2007年12月3日、初音ミクの人気に合わせて自社製品専用コミュニティサイト「piapro(ピアプロ)」を開設。CGM(消費者生成メディア)を推進する、ユーザー同士の交流の場として提供・運営している。
2007年12月、初音ミクを使用したユーザー作品のドワンゴ・ミュージック・パブリッシングによるJASRAC登録・着うた配信が判明し、これに関して同社と意見が対立。両者のブログで意見の応酬がおこなわれるなど、楽曲作者・ユーザーを含め混乱が生じたが、最終的に、協議の上前向きに解決することで合意した。
2007年12月27日、「キャラクター・ボーカル・シリーズ」第2弾「鏡音リン・レン」を発売。2009年1月30日には第3弾「巡音ルカ」も発売されている。
豊富なジャンルのソフト音源輸入販売だけでなく、効果音、BGM、サンプリングなどサウンド素材を専門に配信しているSONICWIREを運営しており、音声合成ソフト以外の利用者も少なくない。
全国の量販店のPOSデータを集計するサービス「BCNランキング」で、販売数1位のベンダーを表彰する「BCN AWARD」を2008年以降毎年受賞している(サウンド関連ソフト部門)。[1]
スマートフォンが一般的に普及してくるのに合わせ、2014年ごろからは初音ミクを中心としたモバイルコンテンツ事業にも力を入れている。
自社開発製品・運営サービス
終了したサービス
- まぜてよ★生ボイス(2013年終了)
- 録音した音声などをアップロードしてブログなどに張り付けて再生できる「VOON
」(2014年終了)
- 初音ミク ボカロ×ライブ!(ソーシャルゲーム。2013年終了)
- ミクと歌おう♪
削除状況
動画 | 詳細 |
---|---|
【碧いうさぎ替え歌】 白いクスリ 【初音ミク】![]() |
削除理由![]() |
詳しい経緯は白いクスリを参照
また、削除者が表示される前だったため、検索では見つからないが「デッドボールP」の曲を数曲削除している。公式ブログなどで削除を明らかにした。詳細はデッドボールP参照。
関連チャンネル
関連商品
関連項目
外部リンク
脚注
- 7
- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2