壬生町おもちゃ博物館とは、栃木県でおもちゃを収蔵している博物館である。
概要
栃木県中部にある壬生町には、かのトミーやバンダイなどの拠点が集まるおもちゃ団地なる地区があり、玩具製造への関わりが深い。そんなこの地で古今東西のおもちゃを収蔵・展示しているのが壬生町おもちゃ博物館である。
常設展として建物2フロアぶんに様々なおもちゃがジャンルごとに展示されている。大人にとって昔懐かしいものから子供になじみの流行モノまで幅広く集められ、一部は実際に遊ぶことができる(多くは触れられないので悪しからず)。全館くまなくの見学で所要は3時間程度、周辺には壬生町総合公園が広がるので見学後の散策もおすすめ。
また企画展として特定のテーマに沿ったイベントも催されており、こちらはおもちゃと触れあうことを主眼とした楽しいものばかりである。玩具メーカーのお膝元というだけあり、通常はお目にかかれないような珍しい展示や持ち帰りおkな組み立て教室の開講など、ファンには見逃せない。基本的に数週間限りの開催で、何も行われていない期間も長く、公式サイトでチェックしておくとよいだろう。
これまで行われた主なイベントのテーマ
鉄道模型の会
鉄道模型ジオラマの設置によって近辺の鉄道模型愛好家が集まり、週末におもちゃ博物館鉄道模型の会として活動をしている。皆で鉄道談義に花を咲かせたり、思い思いの模型を持ち寄ったり、ホールに線路を広げて走らせたり・・・なかなかたのしい。ときどき関東近辺の鉄道模型イベントへの出展もしている。
会員による模型の修理は随時受け付けおk、ときどき鉄道模型の体験運転も用意しているので、興味のある方は同館に訪れた際に是非声を掛けてみてほしい。
館内紹介
1995年の開館以来、'90年代の雰囲気を色濃く残していたが、2012年に全面リニューアルされ、収蔵品も倍増している。
全体的に、小さい子連れでも子供を飽きさせない、体を使った遊びができる空間に生まれ変わった。
1階:きっずらんど(からだあそびぞーん)
かつては中央部に体感アトラクション「ミープ号」が鎮座し、その周りにボタン操作で動くカラクリが設置されていたが、リニューアルにより大型遊具「きんぐとくぃーん」に取って代わられ、子供が素足で思い切り遊べるスペースになった。吹き抜けの広い室内スペースを活かした高低差のある遊具である。
中庭にはごく浅いプールがあり、小さな子供も、夏も涼しく楽しめる。
そのほか、プラレールなどの各種玩具が設置されたプレイルーム(おもちゃとあそびのへや)も設けられている。
入館ゲートの外側に売店「ナイスショップ」が設けられており、各種玩具や地元壬生の名産品などが買える。
2階:きっずたうん(てんじ・たいけんぞーん)
メインの展示スペース。
中央の吹き抜けを囲むように、「のりものひろば」「ままごとひろば」「げーむのひろば」「ぶりきのひろば」といったテーマ別の小部屋があり、それぞれに応じたテーマの玩具各種が所狭しとショーケースを飾っている。
小さな子供が遊べるように、何種類かの玩具を備えたプレイスペースもあり、工作教室などが行われることもある。
基本的には以前と変わらないが、壁紙の張替えや新しめのおもちゃなどの追加展示がなされた。
3階:そらのひろば(あそびてんぼうぞーん)
以前はただの展望スペースだったが、リニューアルによって「みらいごう」と名づけられた飛行船型の遊具が設けられ、子供が遊べるスペースとなった。
別館:鉄道模型の部屋
別館2階の「鉄道模型の部屋」に、NゲージとHOゲージの鉄道模型常設レイアウトがある。余部鉄橋や日光東照宮など日本各地の名所が再現されている、走らせて楽しい、眺めて楽しい本格派ジオラマ。有料で持ち込み運転ができる他、レンタル車両も用意されている。
この「鉄道模型の部屋」には歴代の鉄道模型製品も飾られており、ディズニーランドの「ウェスタンリバー鉄道」や塗装が施される前の完成品模型のような珍品も見ることができる。前述「鉄道模型の会」会員が保有する模型各種も展示されている。
また春には、地元に工場のあるTOMIXが毎年鉄道模型イベントを催している。会場には各地の鉄道模型イベントで展示されるものと同じ大ジオラマが設置され、TOMIXブランドの列車たちが快走している。松屋銀座やヨコハマ鉄道模型フェスタと違い、都心から離れ来場者もそこまで多くないので、のんびり見学や写真撮影ができるのが魅力。会場限定品や在庫品の販売も行われている。
アクセス
東武鉄道・東武宇都宮線のおもちゃのまち駅から徒歩で30分くらい。ぶっちゃけ遠い。
同駅にはレンタサイクルがあるので利用するのが賢明である。タクシーは駅西口から乗れた気がする(公式サイトいわく、所要約5分)。
同線国谷駅からも同じくらいで行けるが、こちらはレンタサイクルがなく、道がわかりにくいので初見にはお勧めできない。館内に地図入りのチラシがあるので、同じ道を帰るのが嫌な人は、それを見ながら歩いて帰っても面白いかもしれない。春は駅の桜が綺麗。
北関東自動車道・壬生PAに車を置いたまま、徒歩での来場も可能(とちぎわんぱく公園の敷地を突っ切る)。距離は上記の4割程度。
おもちゃのまち駅を挟んで反対側、駅から歩いて10分ほどのところに「おもちゃのまちバンダイミュージアム」もある。こちらも数時間で一通り見学できるので、ハシゴしてもいいかもしれない。
関連動画
壬生町おもちゃ博物館に関するニコニコ動画の動画を投稿してください。
11分頃からロケ地として少しだけ
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関連項目
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