宇宙戦艦ヤマト(劇場版アニメ)とは、1977年8月6日に上映されたアニメ映画である。
概要
1974年に放送したテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を再構成した作品で、言わば総集編。テレビアニメ版の続編の「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」と共にヤマトブームを象徴する作品として語られ、アニメの劇場進出の火付け役とも言える。
劇場版では物語や演出を大幅にカットしている為、「宇宙戦艦ヤマト」の本来の魅力を知るにはテレビアニメ版の視聴が不可欠であるとの声も大きい。とは言え、主人公である古代進と沖田艦長を中心にスリムに構成された今作には一本の映画としての魅力も十分溢れている。
テレビアニメ版とは終盤の展開が異なっており、「スターシャ死亡編」と呼ばれる事も。ただし、テレビ放送の際にテレビアニメ版の展開に差し替えられた「スターシャ生存編」として再編集され、現在発売されているDVDやBDでは両方のバージョンが収録されている。
登場人物
この項目では「スターシャ死亡編」での変更の大きいキャラクターについて記述している。
- 古代守
- 古代進の兄であり、冥王星沖で沈んだ宇宙駆逐艦雪風の艦長。
テレビアニメ版では生き永らえていたが今作では戦死した事になっている。 - スターシャ
- イスカンダルの女王。イスカンダル最後の人間であったがヤマトの到着を迎える前に寿命を迎えており、招き入れたヤマトクルーの前にホログラムとして姿を見せコスモクリーナーDの設計図とパーツを受け渡した。
- 藪助治
- ヤマトの機関室乗務員。テレビアニメ版ではイスカンダルでの反乱の末に死亡していたが、イスカンダルでの展開が丸ごと変更されたのに伴い生存。地球に帰還するラストシーンでは第一艦橋に姿を現している。
オマケにイスカンダルでの顛末が戻された(反乱の展開はカット)「スターシャ生存編」に於いてもラストシーンにて同様に登場しており、劇場版その物が「藪生存編」と言えるのかもしれない。
スタッフ
- 企画・原案・製作・総指揮:西崎義展
- 監督 : 舛田利雄
- 脚本 : 藤川桂介、山本暎一
- 音楽 : 宮川泰
- 美術・設定デザイン : 松本零士
- アニメーションディレクター : 石黒昇
- 作画監督 : 芦田豊雄、白土武、小泉謙三、岡迫亘弘、泉口薫、宇田川一彦
- 背景美術 : 槻間八郎、横瀬直土、東條俊寿、水尾純一
- 撮影 : 諫川弘、吉坂研一、藤田正明、山崎友正
- タイトル : 多々良正春
- 音響効果 : 田代敦已
- 効果 : 柏原満
- 編集 : 鶴渕允寿
- 録音 : アバコ・スタジオ
- 現像 : 東京現像所
- 助監督 : 棚橋一徳
- 制作担当 : 長嶋正治、野村和史、提隆之、広丘修
- オリジナルサントラ盤 : コロムビア・レコード
- 配給 : 西崎義展(株式会社アカデミー)
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関連項目
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