宮城県総合運動公園とは、宮城県宮城郡利府町にある運動公園である。愛称はグランディ・21。
この項目では園内にある宮城スタジアム(以下、キューアンドエースタジアムみやぎ)、宮城県総合運動公園総合体育館(以下、セキスイハイムスーパーアリーナ)についても述べる。
概要
松島丘陵の東部に位置する公園で、山の中にある自然豊かな公園である。この公園の利用者の7割がセキスイハイムスーパーアリーナの利用者であり、キューアンドエースタジアムみやぎの利用者は少ない。
後述するがアクセスが悪いことで有名。バブル景気の時に何も考えずに作った結果で、色々ひどいことに。
もともと宮城県住宅供給公社の分譲地であったのだが、売れ残っていて土地が余っていたところに、2001年に開催される第56回国民体育大会(新世紀・みやぎ国体)の競技場を作ることが決定したことで、当公園が誕生することになった。開園自体は1995年だが、現在の形になったのは2000年になってからである。
宮城県総合運動公園内にある施設
宮城スタジアム(キューアンドエースタジアムみやぎ)
宮城スタジアム (キューアンドエースタジアムみやぎ) Q&A Stadium Miyagi |
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基本情報 | |
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所在地 | 宮城県宮城郡利府町 |
起工 | 1996年10月 |
開場 | 2000年4月 |
所有者 | 宮城県 |
使用チーム | -- |
収容能力 | 49,133人 |
グラウンドデータ | |
ピッチサイズ | 107m×71m |
トラック | 400m×9レーン 全天候舗装型 |
経歴 | |
競技場テンプレート |
2000年3月に開場した陸上競技場兼サッカー場。収容人数は49,133人。ネーミングライツにより2014年4月から2020年3月までの名称は「ひとめぼれスタジアム宮城」、2020年4月からは「キューアンドエースタジアムみやぎ」の名称になっている。
もともとは国体向けの会場として計画されていたのだが、2002 FIFAワールドカップの開催地に選ばれたこともあって、ワールドカップ仕様に変更した経緯がある。
と言うわけで建設費290億円と言う莫大なお金をつぎ込んだ訳だが、アクセスが悪いのと後述するようにデザイン優先の設計のせいで、なかなか人が埋まるようなイベントが開催されず赤字に。なんで作ったし。
Jリーグで仙台市をホームタウンにしているベガルタ仙台があるが、ホームスタジアムは七北田公園にある仙台スタジアム(ユアテックスタジアム仙台)である。だってユアテックスタジアム仙台のほうがアクセスいいんだもん。
2013年まで宮城スタジアムでホームゲームを数試合開催していたが、アクセスが悪いので集客が悪い。また、ユアテックスタジアム仙台は2万人規模なので、宮城スタジアムで試合を開催しても大体同じぐらいしか人が集まらないので、宮城スタジアム側にとっても旨味がない。ちなみに、2008年まではベガルタ仙台は宮城スタジアムで勝利を挙げたことが無いと言うジンクスがあり、サポーターから嫌われているらしい。
構造上の欠陥もあり、屋根は伊達政宗の兜の三日月をモチーフにしたデザインを優先したことで屋根が屋根として機能しておらず、雨が降ればずぶ濡れになるのが当たり前。観客席もデザイン優先によって、傾斜が非常に緩いわ、柱は多いわ、観客席とピッチの距離が遠いわで観戦しづらい。
2002 FIFAワールドカップ以降の国際試合の開催実績としては、2012年の2012 FIFA U-20女子ワールドカップ、2021年の東京オリンピックのサッカー競技がある。
2022年3月16日に福島県沖地震が発生。メインスタンドの2階席を支えるコンクリート製の土台がたわむなどの大きな被害が出ており、以降臨時休業している(ただし、室内雨天走路と補助競技場と投てき場は使用可)。
2023年2月より復旧工事が始まり2024年の再開を目指していたが、メインスタンドを支える梁の損傷が新たに25ヶ所見つかって追加工事が必要になり、利用再開は2025年2月になる見通しとのこと[1]。
宮城県総合運動公園総合体育館(セキスイハイムスーパーアリーナ)
1997年供用開始の体育館。収容人数はメインアリーナが7,063人、サブアリーナが474席。愛称は「グランディ・21総合体育館」「宮城県総合体育館」。
ネーミングライツによって2007年4月から2009年3月までの名称は「ホットハウススーパーアリーナ」、一旦元の名称に戻った後2009年からは「セキスイハイムスーパーアリーナ」の名称になっている。
太白区富沢にアクセスがよい仙台市体育館があるものの、利用者数はセキスイハイムスーパーアリーナのほうが多いと言う不思議。アクセスが悪いのに。
仙台都市圏には万単位の屋内施設が無いことから、結果的にセキスイハイムスーパーアリーナ(メインアリーナ)が仙台どころか東北地方最大の収容可能屋内施設と言うことになってしまうため、アクセスが悪いものの頻繁にコンサートやライブイベントが開催される。アリーナと名乗っているので、アリーナツアーの会場の1つとしてここで開催されることが多い。
だが、収容人数が少ないので2日間開催になるのが当たり前である。
その他
他には
がある。
交通アクセス
とどのつまり、自家用車かバスしか行く方法が無い。なので、基本的に自家用車で来る人が多い。が、収容人数的に考えて駐車場を無料開放すると周りが大渋滞になってしまうため、基本的に有料になることが多い。場合によっては前売り券が発売されることも。
しかし、イベントが開催された場合、多くはそのイベントが終了した後に一斉に出ようとする。結果、何が起こるかと言うと、出場するために渋滞が起こる。出るまでに最悪数時間はかかる。噂ではイオンモール利府や周辺の商業施設の駐車場に停める輩もいるらしいが、絶対にしてはならない。
公共交通機関の場合だが、まず利府駅からのバスは人を載せきれないことが多い。最悪、利府駅から50~60分ほどかけて徒歩で向かうことも覚悟の上である。シャトルバスはJR仙台駅や地下鉄泉中央駅から出ることが多い。こちらも問題はイベント終了後で、バスは長蛇の列になる。さらに前述した自家用車の渋滞が発生してるので、バスが総合運動公園を出るのに時間がかかる。
なので、上記のとおり利府駅まで徒歩で向かう手段もある。ただし、利府駅に向かった場合、電車に乗れるかはわからない。というのも、JRも最大6両まで増結したり増発したりで対応はするが、岩切駅~利府駅間は単線であることから増発にも限界が生じる。本数が多くなる岩切駅まででも徒歩約1時間なので、岩切駅まで歩いていくのも手である(ただし、その岩切駅は駅舎が小さいのであんまり人が来られても中に入るのに時間がかかるのだけなのだが)。
と言うことで、宮城県総合運動公園と言う場所はアクセスが悪いのである。初めてここに来る人は仙台市内でホテルを取るほうが安全だろう(いつ到着できるかは別にして)。
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
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